資産状況に応じて自動投資をしてくれると評判のロボアドバイザーSUSTEN。新NISAにも対応しており、投資初心者でも利用しやすい事で知られています。
ですが、SNS上では「SUSTENはやばい」という評判が。実際のところ、どのような点で「やばい」のでしょうか?
この記事では、SUSTENの運用実績や手数料の特徴などについて紹介し、やばいと噂される理由について解説します。利用を検討していた方は、ぜひ参考にしてください。
SUSTENとは?
SUSTENは、株式会社サステン・キャピタル・マネジメントが運営するロボアドバイザー。利用者のリスクレベルに合わせて自動で資産運用をしてくれるのが特徴です。
投資初心者でも簡単な質問に答えるだけで最適な投資戦略を立ててくれるSUSTENですが、危険性はないのでしょうか?
ここでは、SUSTENの運営会社やサービスの特徴などを紹介し、その信頼性について解説します。
運営は株式会社サステン・キャピタル・マネジメント
SUSTENを運営しているのは、株式会社サステン・キャピタル・マネジメント。基本情報は、以下の表にまとめた通りです。
会社名 | 株式会社 サステン・キャピタル・マネジメント |
所在地 | 東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア |
設立 | 2019年7月 |
代表 | 岡野 大 |
資本金 | 1億円(※2024年7月18日時点) |
資格 | 金商取引業者 関東財務局長第3201号 |
株式会社サステン・キャピタル・マネジメントは、関東財務局に登録している金融商品取引業者。投資信託協会や日本投資顧問業協会にも加入しており、質の高いサービスが期待できます。
また、会計ソフトや家計簿ソフトを開発している株式会社マネーフォワードと資本業務提携を結んでいます。
その他東京理科大学ベンチャーファンドなど評判の良い企業やファンドが株主となっていることから、一定の信頼性が認められるでしょう。
サービス概要
SUSTENは、簡単な質問に答えるだけで最適な投資プランを提示してくれるロボアドバイザーです。
SUSTENのサービス概要について、以下の表にまとめました。
サービス名 | SUSTEN |
利用手数料 | 年率0.12~0.58%程度 |
購入時手数料 | 最大3.3% |
運用成果報酬 | 毎月最大18.37% ※利益分に対して |
最低投資金額 | 1円 |
最低積立金額 | 1万円 |
投資対象 | 5つの自社ファンド |
資産クラス | 株式 債券 コモディティ 通貨 指数・商品先物 |
SUSTENの大きな特徴は、投資対象を5つの自社ファンドに限定している点。
以下の表に示した5つのファンドを組み合わせることで、利用者のリスクレベルに応じた最適な投資を行います。
- GeoMax
- Rファンド
- Gファンド
- Bファンド
- マネーフォワード全世界株式インデックスファンド
これら5つのファンドを組み合わせることで世界中の株式や債権、コモディティなど幅広い金融商品に投資し、リスクを分散させることができます。
ただし、これらのファンドの内GファンドとBファンドに関しては運用成績が悪く、2020年の設定以来マイナスを記録中。この2つのファンドは債権や債券先物を中心に投資しているため、世界的な金利上昇の流れで債権価格が下落基調であったことが運用成績マイナスの主な原因です。
マネーフォワード全世界株式インデックスファンドおよびGeoMaxに関しては好成績を残していますが、どちらも2023年に設定されたばかりなため今後も安定した成長を遂げるかは未知数。特にGeoMaxに関してはかなりリスクが高いため、注意が必要です。
なお、どのファンドを購入するかは自分で決めることができません。SUSTENはリスクレベルに応じた組み合わせを自動で提案し、運用します。
リスクレベルについては自分で設定可能ですが、ファンドの組み合わせは自分で選べないので注意してください。
手数料
SUSTENの手数料は、上記ファンドの信託報酬などの管理費用が主なものです。さらに、RファンドとGファンドに関しては、利益が出た場合に毎月最大18.37%の成果報酬がかかります。
基本手数料こそ年率0.12~0.58%程度と安くなっていますが、ファンドによっては買付手数料や成果報酬もかかる点は注意すべきです。
ファンドの組み入れ比率によっては、年率1%以上の手数料がかかる可能性があります。
契約・解約方法
SUSTENの契約方法は、以下の通りです。
- 無料診断でリスクレベルを調べる
- 口座を開設する
- 入金する
SUSTENを利用するには、まず無料診断でリスクレベルを設定する必要があります。年齢や年収、貯金額など簡単な質問に答えるだけでOKです。
リスクレベルを設定したら、口座を開設します。マイナンバーカードもしくはマイナンバーが分かる書類と運転免許証などの写真付き身分証明書が必須ですので、用意してください。
SUSTENでは以下の4つの口座を開設できます。
- NISA口座
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
なお、入金は銀行振込のみに対応しています。振込には銀行の手数料がかかりますが、積立設定をしておけば手数料無料で入金可能です。
解約については、以下の手順で行います。
- 積立設定を解除する
- 口座資金を全額出金する
- メールから口座解約の申し込みを行う
解約する前に、積立設定を解除したうえで口座資金を全額出金します。出金が完了したのち、[email protected]宛に以下の情報を記載し、解約の申し込みを行います。
- 氏名
- 生年月日
- ご登録郵便番号・住所
- ご登録のお電話番号
- SUSTENの口座を解約希望と明記
- 解約の理由
なお、NISA口座は移管することが可能です。解約前に移管手続きを必ず済ませておきましょう。
キャンペーンやポイ活サイト多数
SUSTENでは、2024年10月現在キャンペーンを実施していません。ただし、過去には複数のキャンペーンを実施していました。過去のキャンペーンの詳細は以下の通り。
- 口座開設&積立設定3万円以上でAmazondギフト券500円プレゼント
- つみたてNISAの設定完了でAmazonギフト券3,000円分+SUSTENポイント2,000円分プレゼント
一方、ポイントサイト(ポイ活サイト)では、SUSTENのNISA口座を開設することでポイントがもらえる案件がたくさん実施されています。以下、代表的なポイントサイトです。
- モッピー
- ハピタス
- ちょびリッチ
- ポイントインカム
- アメフリ
- POWL
これらのポイントサイト経由でSUSTENに申し込むことで、ポイ活しながら投資を始められます。SUSTENの利用を検討している人は、ポイントサイトで申し込むのがおすすめです。
SUSTENの評判
ここではSUSTENを実際に利用している人のSNS投稿を引用しつつ、どのような評判があるのかを具体的に見ていきましょう。
運用実績の口コミ
SUSTENの運用実績に対する口コミは、良くも悪くも「やばい」という評判が多いです。ずっとマイナス続きの人もいれば、一日でものすごい値動きがあったと報告する人もあり、リスクの高さが窺われます。
実際のところ、SUSTENのGファンドとBファンドは設定以来ほとんどの期間マイナスとなっており、資産を増やせていません。運用実績の口コミで悪い評判が多いのは、そのためです。
一方で、2023年に設定されたGeoMaxはハイリスクハイリターンのファンドで、1日で基準価額が大きく動く可能性もあります。
リスクレベルを高く設定すればこういったファンドを組み入れることもできるため、良くも悪くも「やばい」という評判が多いのだと思われます。
手数料が高い?
SUSTENの手数料については、成果報酬型であるためコストを抑えられると評判です。ただし一方で、信託報酬などファンドの手数料が高いという口コミも見られました。
SUSTENの手数料は、ロボアドバイザーの中では比較的安いのですが、その内訳は信託報酬などの管理費用が中心です。そのため、ファンドの組み合わせによって年率0.12~0.58%と変動。
さらに、GeoMaxに関しては信託報酬だけでも年率0.88%となっており、組み入れられると高い手数料が取られてしまいます。
RファンドとGファンドに関しては、毎月最大18.37%の成果報酬も取られるため、思ったよりも手数料が高くなってしまう可能性も。
年率0.12~0.58%という見た目の安さだけに惑わされないよう、気をつけましょう。
SUSTENはやばいのか
SNS上の口コミを見る限り、SUSTENがやばいという噂は本当のようです。原因は主に以下の2点。
- 運用成績が悪い
- リスクが高い
SUSTENで購入するGファンドとBファンドは、運用成績が良くない。
しかも、SUSTENはリスクレベルに応じて自動的にこれらのファンドを購入するため、成績の悪いファンドを自分でポートフォリオから外すこともできず、ずるずると資産が目減りしてしまうリスクがあります。
また、1日で大きく値動きするなど、リスクが高い点もやばいといわれる原因です。1日で3%、半年で13%の利益があるというSNSでの口コミも見られました。上手く行けば大いに資産を増やせますが、失敗する可能性も。
SUSTENがやばいと言われるのは、このように確かな理由があります。上に記したことを踏まえたうえで、SUSTENを利用するかどうか判断するようにしてください。
SUSTENの評価
ここではSUSTENについて、メリットとデメリットの面からあらためて評価します。
SUSTENのメリット
SUSTENを利用するメリットは、以下の3つです。
- ロボアドバイザーの中では手数料が安い
- 質問に答えるだけで最適な投資を自動でしてくれる
- NISA利用者に優しい機能が豊富
SUSTENの手数料は年率0.12~0.58%程度となっており、ロボアドバイザーの中では手数料が低くなっています。ただし、SUSTENの手数料は信託報酬等の管理費用であるため、変動する可能性がある点には注意が必要です。
また、SUSTENは一任型のロボアドバイザーであるため、簡単な質問に答えるだけで最適な投資を自動的に行ってくれます。投資について何も分からない人でも手軽に始められる点は、確かなメリットと言えるでしょう。
さらに、SUSTENは新NISAに対応している点も大きなメリットです。NISAの非課税投資枠を最大限まで利用できるような機能が多数搭載されており、面倒な口座の管理もすべてSUSTENにお任せできます。
SUSTENのデメリット
一方で、SUSTENには以下のようなデメリットも確かにあります。
- 成果報酬型の手数料が高い
- 運用実績が悪い
- NISA口座で株式が保有できない
RファンドとGファンドには成果報酬型の手数料が設定されており、毎月最大18.37%とかなり高額。もちろん信託報酬等の管理費用やファンドによっては購入時手数料もかかるため、意外と負担は大きくなる可能性があります。
また、SUSTENの運用実績は、2024年10月現在あまり芳しくありません。
特に債権が中心のGファンドやBファンドは、設定以来マイナス続きです。現在アメリカやEU圏で金利が下がってきており、ここから伸びる可能性はありますが、少なくとも現時点の運用実績は決して良くないことは覚えておきましょう。
加えて、リスクレベルに応じて投資信託を購入するSUSTENの仕組み上、NISA口座を開設しても株式は保有できません。NISA口座で個別株に投資したい人にとって、SUSTENは向いていないでしょう。
SUSTENを比較
ここでは、SUSTENと同じロボアドバイザーの「ウェルスナビ」と比較して、SUSTENの特徴をより明らかにしていきます。
また、「SUSUTEN for マネーフォワード」との違いについても紹介します。
ウェルスナビと比較
ウェルスナビ株式会社が運営する「ウェルスナビ」は、SUSTENと同じ投資一任型のロボアドバイザー。ウェルスナビとSUSTENを比較すると、以下の表の通りです。
ウェルスナビ | SUSTEN | |
---|---|---|
手数料 | 年率1.1% | 年率0.12~0.58% |
最低投資金額 | 1万円 | 1円 |
最低積立金額 | 1万円 | 1万円 |
NISA対応 | あり | あり |
自動リバランス | 半年に1回 | 不明 |
投資対象 | 米国ETF | 自社ファンド |
資産クラス | ・株式 米国 日欧 新興国 ・債券 ・金 ・不動産 | ・株式 ・債券 ・コモディティ ・通貨 ・指数・商品先物 |
ウェルスナビもSUSTENと同じ投資一任型のロボアドバイザーであるため、機能は似通っています。どちらも簡単な質問に答えることで、資産状況に合った最適な投資プランを提案し、自動で実行してくれます。
SUSTENとの大きな違いは、手数料です。ウェルスナビの手数料は年率1.1%となっており、それ以外にはかかりません。SUSTENと比べると高額ではあるものの、非常に分かりやすくなっています。
また、投資対象もウェルスナビでは米国ETFが中心で、半年に1回自動リバランスを行います。SUSTENは5つの自社ファンドを投資対象としており、ファンド間およびファンド内で2重のリバランスを行っていますが、頻度は不明です。
ちなみに、ウェルスナビは8年で資産が約1.8倍の成長を遂げているとのことで、確かな運用実績があります。実績だけで比較すると、Gファンドのマイナスが目立つSUSTENよりも、ウェルスナビの方が優れていると言えるでしょう。
「SUSTEN forマネーフォワード」との違い
「SUSTEN for マネーフォワード」は、マネーフォワードの有料プラン「マネーフォワードME」の会員が利用できる投資一任サービスです。通常のSUSTENとの違いは、以下の通り。
- マネーフォワードME会員しか利用できない
- 全世界株式を対象としたインデックス型投資信託が対象
- 「資産形成アドバンスコース」会員なら運用額最大60万円まで手数料が実質無料
SUSTEN for マネーフォワードは、あくまでもマネーフォワードME会員向けの投資一任サービスです。会員でない人は利用できません。また、購入できる金融商品はインデックスファンドである「マネーフォワード全世界株式インデックスファンド」が中心です。
マネーフォワードMEの「資産形成アドバンスコース」を利用していると手数料が実質無料になる特典がありますが、資産形成アドバンスコース自体が月額980円とそこそこの料金です。手数料を節約するために会員登録するのはあまり意味がないでしょう。
SUSTEN for マネーフォワードはインデックス型投資信託を対象としているため、通常のSUSTENの特徴であるRファンドやGファンドを組み合わせた分散投資ができません。マネーフォワードMEの会員でない限り、利用するメリットは薄いと言えるでしょう。
SUSTENをおすすめできる人
最後にまとめとして、SUSTENがどんな人におすすめなのかを紹介します。SUSTENをおすすめできるのは、以下のような人です。
- 投資に時間をさけない人
- ハイリスクハイリターンの投資をしたい人
- ロボアドバイザーやGファンドに興味がある人
SUSTENは自動で資産運用をしてくれる投資一任型のロボアドバイザーです。銘柄選定などに時間をさけない忙しい人であれば、SUSTENを利用することで効率的に資産運用ができるでしょう。
また、SUSTENではリスクレベルを高く設定することで、GeoMaxなどハイリスクハイリターンのファンドに投資できます。ただし、2024年10月時点で運用成績がマイナスのファンドもあるため、資金に余裕がある人でないとあまりおすすめはできません。
加えて、ロボアドバイザーそのものに興味のある人や最新の理論で運用しているGファンドに興味のある人であれば、SUSTENの運用成績がマイナスになってもそれほど後悔しないのではないかと思います。
運用成績が良くないため、SUSTENを手放しでおすすめすることはできないというのが実際のところです。
もちろん、今後の市場の動き次第でSUSTENの運用成績は上がるかもしれません。しかし、現時点での運用成績が良くないことは確かですので、利用する際は十分注意するようにしましょう。
SUSTEN数か月ぶりに増えた?
ウェルスナビは数カ月間増え続けた?
ロボアドはダメだっていう人は多分SUSTENを使ってしまったんだろうね?
もう誰も話題にしてない。ユーザーは諦めて気絶してるか解約してるか。
指数に負けるクソAI
ウェルスナビを見習え
ファンドだろうね。結局ロボアドなんてほとんど放置なんだから利益が出るかどうかは投資先のパフォーマンス次第。SUSTENは自社独自のファンドを作ってそこに投資する。そしてロボアドの成績はSUSTENが一人負けに近い。これはもう答えでしょ。
ロボアドがそもそもどうなのってかんじなんだけど、SUSTENは手数料が安いんだね。とりあえず使ってみるとか案外ありなんだろうか。手数料高いとそもそも使う気にならなかったりするじゃん?そのサービスが良いか悪いかもあるし。
SUSTENは独自のファンドが悪いのか?AIが悪いのか?なぜこうもウェルスナビと差がつくんだ。
ロボアドバイザー(というかAI?)にも結構差があるんだなとよくわかりました。SUSTENは1年でマイナス。ロボアドのfolioはプラス7%、銘柄選別ロボのグローイングAIは+70%(これは結構驚いた)。まあグローイングは個別株投資なのでリスクはありますが、うまくいったときの増加率はとびぬけてます。folioは安定感もあってそこそこ増える。アリかな。SUSTENはもうダメ。切ります。
SUSTENは利用料負けしないって聞いたんですが、そもそも勝てなかったらあんまり意味なさそうな気がするんですよね。勝ちたくてロボアド利用するわけなんで。うーん、この感じだとTHEOの方が良さそうかな。
今ロボアド利用して結果がでなくても地合いのせいかって気になっちゃうと思うんですけど、他のロボアドに比べてSUSTENが飛び抜けて悪いってことはあるんでしょうか?他のロボアドも勝てなそうな気がするんですけどね。
素晴らしい決算と良好な中期展望を発表した企業があっても、株価面で停滞を続けているように見られる。今はまだ「有事対応」となるとこの先インフレにピークアウト感が台頭し、マーケットが平時相場に戻った際のことを考え、長期的に見た場合には、ビジネスモデルの優れた株を、時間分散して拾うことも視野に入れていいだろう。SUSTENで分散投資するよりも、そういった株をピンポイントで拾っておいた方が良いのかもしれないな。