マネックスアドバイザーの評判と解説

探偵

マネックスアドバイザー検証記事

マネックスアドバイザーサムネイル

マネックスアドバイザーは儲かるのか?

評価評価なし-

運用プランを提案し、口座を開けば自動で積立までしてくれるロボアドバイザーの「マネックスアドバイザー」。提案してくれたポートフォリオを自分で組み直すことも可能で、初心者~中・上級者まで使えると評判です。

その一方、運用実績が悪いという批判や、NISAに対応していないという欠点があるのも事実。

この記事では、マネックスアドバイザーの評判や運用実績、手数料などのサービス詳細について紹介し、怪しい点はないか解説します。

マネックスアドバイザーとは?

マネックスアドバイザーは、おすすめのポートフォリオを提案してくれる助言型のロボアドバイザー。提案された商品をそのまま購入しても良いし、5つの質問に答えてポートフォリオをカスタマイズする事も可能です。

ここでは、マネックスアドバイザーのサービス詳細や運用実績、NISAへの対応など解説します。

運営はマネックス証券株式会社

マネックスアドバイザーの運営「マネックス証券株式会社」公式サイト
マネックス証券株式会社公式サイト

マネックスアドバイザーを運営しているのは「マネックス証券株式会社」です。同会社の詳細は以下の通り。

会社名マネックス証券株式会社
所在地〒107-6025
東京都港区赤坂1-12-32
設立1999年4月
代表取締役田原務
相川浩
資本金131億9510万1821円
※2024年3月31日現在
事業内容金融商品取引業
金融商品取引業付随業務
その他業務
資格金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第165号

設立が1999年と比較的若く、営業店舗を持たないオンライン特化の証券会社としては国内トップレベルです。

金融商品取引業者として関東財務局に登録。日本証券業協会などにも加入しており、一定の信頼性があります。

ただ、いわゆる「マネックス・ショック(ライブドア・ショック)」の一因となったり、行政処分を受けたり、マネックスグループ傘下の「コインチェック」が不祥事を起こしたり、何かと世間を騒がせているイメージ。

資本力がある大手証券会社としての信頼性は高いものの、若干の不安要素があるのも事実。

とはいえ、長くネット証券業界の中心にいるのだから、無資格の投資顧問みたいな怪しい会社よりはずっと信頼できる企業です。

サービス概要や手数料

マネックスアドバイザーのサービス概要は、以下の通り。

サービス名マネックスアドバイザー
手数料利用手数料:年率0.33%
信託報酬:年率0.166%
最低投資金額5万円
最低追加投資金額
(積立)
1万円
新NISA対応なし
自動リバランスなし(アドバイスのみ)
投資対象国内ETF

マネックスアドバイザーは2017年10月25日に提供を開始した、比較的老舗のロボアドサービスです。自動運用まではしてくれない助言型ロボアドバイザーですが、自動積立機能は実装されており、リバランスの提案も必要な時に行ってくれます。

マネックスアドバイザーの強みは、手数料の安さ。年率0.33%はロボアドの中では安い部類です。購入するETFの信託報酬は別途年率0.166%程度掛かりますが、貸株を利用すれば年利0.10%から利息を受け取れるので負担を減らせます。

また、リバランスの提案までしてくれるのは嬉しいポイント。自動購入まではしてくれないものの、年率0.33%という手数料を考えればコスパの良い機能です。

気になるのは、最低投資金額が5万円と高額なこと。積立も1万円から1,000円単位となっており、気軽に始めるにはハードルが高いと感じます。

また、新NISAに対応していないのも厳しい。NISAに対応したロボアドはそれなりに多いので、ここでもマネックスアドバイザーは遅れを取っています。

その他投資対象が国内ETFで円安のメリットが受けられないなど、全体的に「うーん……」と首をかしげる要素も多い印象です。

運用実績は非公開

気になる運用実績ですが、マネックスアドバイザーは具体的な数字を公式サイトで公開していません。ほとんどの競合が実績やシミュレーションを公開している中、若干の怪しさを感じてしまいます。

仕方がないので、SNSでユーザーが公開している運用実績を見てみましょう。

評価損益が1年間で-2.60%、1年半で-3.98%と、損失の出ている人が多く見られました。利益が出ている人も他のロボアドや投資信託に比べると、成績は良くない様子。

マネックスアドバイザーはあくまでも助言型ロボアドであり、ユーザーの裁量が入ることもあるため、SNSの評判だけでは良し悪しを判断できないでしょう。

また、長期投資向けのサービスであるため、投資を続ければ今後好転する可能性もあります。

それでも、多くのユーザーが悪い実績を公開しているのを見ると、マネックスアドバイザーの実力自体も疑わしいと思わざるを得ませんでした。

契約・解約方法

マネックスアドバイザーの契約方法は、以下の通りです。

  1. 無料診断
  2. 運用プランの提案を確認
  3. 利用申し込み

前提として、マネックスアドバイザーはマネックス証券の口座を開設しなくては利用できません。事前に口座開設を済ませておいてください。

まずは無料診断を行います。公式サイトのトップページにある「今すぐ始める」「自分の見通しを反映して始める」「プロの見通しを反映して始める」のいずれかを選択して、運用プランの提案を確認します。

マネックスアドバイザーの契約方法1|無料診断
マネックス証券公式サイト

無料診断のうち、質問に答えるのは「自分の見通しを反映して始める」だけです。その他は自動で提案をしてくれます。

提案を受けて満足したら、「買付注文へ」のボタンを押して利用申し込みを行います。

マネックスアドバイザーの契約方法2|利用申し込み

「マネックスアドバイザーに関する投資顧問契約締結前交付書面」等の書面に同意し申し込みをすると、買付画面に移り、注文内容を確認して購入します。

なお、マネックス証券の口座に残高が無いと買付できないため、注意してください。

積立設定については、初回手続き後に申し込みます。マネックスアドバイザーのメニューから「積立の設定・変更」を選択し、引落方法や積立金額を設定。

引落方法については以下の2種類があります。

  • マネックス証券口座からの引落し
  • 指定の銀行口座等からの引落し

マネックス証券の口座から引き落とす場合は、引落日を自分で決めることが可能です。

指定の銀行口座から引き落とす場合は、毎月7日の翌営業日に買付し、買付けの前月の27日に引き落とされます。

次に、解約方法ですが、とても簡単です。メニューの「管理・設定」から「サービス解約」を選択し、マネックスアドバイザーの解約を申し込めばOK。

ただし、以下の2点に注意してください。

  • 購入した国内ETFは自動的に売却されない
  • 解約月の利用料は日割りされて翌月に徴収される

マネックスアドバイザーで購入したETFは解約してもそのまま残ります。また、解約月の利用料は日割り計算され、翌月に徴収されます。

NISAへの対応は?

マネックスアドバイザーの大きな弱点は、NISAに対応していないことです。同じマネックスグループが提供する投資一任型ロボアドバイザー「ON COMPASS」は対応しているので、より残念さが目立ちます。

NISAに対応していない理由は、特に発表されていません。リバランス提案を頻繁に行うため、すぐに買付上限に達してしまうからでしょうか?よく分かりません。

いずれにしても、NISAに対応していないことはマネックスアドバイザーの大きなデメリットです。NISAで非課税投資をしたい人は「ON COMPASS」などの利用を検討しましょう。

マネックスアドバイザーの評判

実際にマネックスアドバイザーを利用している人は、どのように評価しているのでしょうか?

ここではマネックスアドバイザーの評判について、SNSの投稿から紹介します。

良い口コミは少ない

マネックスアドバイザーの良い口コミは、それほど多くありません。少なくとも「大儲けした!」といったようなポジティブな投稿は見つかりませんでした。

それでも、コツコツ投資して利益を上げている人はそれなりにいる模様。

また、手数料の安さや貸株に魅力を感じている人も。

このように評価している人はいるのですが、他のロボアドバイザーに比べるとやはり地味な印象。近年はAIを搭載した投資助言型のロボアドバイザーも出始めているので、時代遅れ感は否めないようです。

悪い口コミは多い

悪い口コミについてはかなり見つかります。特に目立ったのが、UIや送付資料の多さなど、使いにくさに関するものです。

利益率の見方が分からない、アドバイスの内容が分かりにくいなど、とにかく親切さが足りないという印象。

実際、公式サイトも欲しい情報が足りなかったり見つけにくかったりするので、ネット証券の老舗であればもう少し頑張ってほしいところ。

運用に関しても利益が出ない、リバランスに違和感があるといった声が聞こえます。

リバランスについては、一体どのようなアルゴリズムになっているのか分かりませんが、税金を考慮せずに売買しているものと考えられます。

こういった不備によって、運用成績も悪くなっているのかもしれません。

マネックスアドバイザーの評価

ここまで紹介したことを踏まえて、マネックスアドバイザーをメリット・デメリットに分けて評価します。

メリット3選

マネックスアドバイザーの主なメリットは、以下の3つ。

  • 運用プランを提案してくれる
  • 運用に自分の判断を入れられる
  • 貸株で利息が得られる

助言型のロボアドであるマネックスアドバイザーができるのは、運用プランの提案です。自動で運用はしてくれないものの、標準的なポートフォリオがデフォルトで用意されており、手軽に投資を始められます。

中・上級者であれば、運用プランを参考に自分なりの投資判断を入れることも可能。最終的に自分で購入する銘柄を選ぶため、必ずしもアドバイスに従わなくても大丈夫です。

また、国内ETFで運用するマネックスアドバイザーは、貸株で利息を得ることもできます。利息は年率0.10%からとなっており、貸している間も配当金は受け取れるし、売却も可能。効率的な資産運用ができます。

デメリット3選

マネックスアドバイザーの主なデメリットは、以下の3つ。

  • 自分で最終判断が必要
  • NISA非対応
  • ポートフォリオの自由度が低い

マネックスアドバイザーは投資一任型ではないため、最終的な判断は自分でしなくてはなりません。アドバイス通り機械的に運用できれば問題ないかもしれませんが、資産が減ることに不安を感じるような人は向いていないでしょう。

また、マネックスアドバイザーはNISAに対応していません。非課税で投資したい人は他のサービスを選んだ方が良いでしょう。

おすすめのポートフォリオはカスタマイズできるものの、自由度はかなり低くなっています。5つの質問に答えることと、プロの投資判断を加えるくらいしか出来ず、物足りなく感じるかもしれません。

マネックスアドバイザーを比較

マネックスアドバイザー以外にもロボアドバイザーはたくさんあります。ここでは「ON COMPASS」や「投信工房」など別のロボアドバイザーと比較します。

マネックスグループ「ON COMPASS」

オンコンパスは、マネックス・アセットマネジメントが運営している投資一任型のロボアドバイザー。マネックスアドバイザーとの比較は以下の通り。

ON COMPASSマネックスアドバイザー
AI活用なしなし
手数料年率0.9775%程度
※信託報酬含む
利用手数料:年率0.33%
信託報酬:年率0.166%
最低投資金額1,000円5万円
最低追加投資金額(積立)1,000円1万円
NISA対応ありなし
自動リバランス3ヶ月に1回必要時に都度アラート
(手動リバランス)
投資対象国内ETF
海外ETF
国内ETF

ON COMPASSの特徴は、投資一任型のロボアドバイザーという点。マネックスアドバイザーとは異なり、お金を預ければ自動で運用してくれます。

全体的にON COMPASSは、より初心者向けのロボアドだという印象です。

最低投資金額と積立金額がどちらも1,000円と安く、リバランスも自動。NISAにも対応しており、非課税で投資ができるのもメリットの1つ。海外のETFにも投資しているため、マネックスアドバイザーと異なり円安の恩恵も受けられます。

こういったメリットがある代わりに、手数料は約1%と高め。それでもお金を預ければほったらかしで運用してくれるので、投資に詳しくない初心者にはおすすめです。

ON COMPASSの詳細が知りたい方は、下記もご覧ください。

松井証券の「投信工房」

投信工房」は、松井証券が無料で提供している助言型のロボアドバイザー。マネックスアドバイザーとの比較は以下の通りです。

投信工房マネックスアドバイザー
AI活用なしなし
手数料利用手数料:無料
信託報酬:年率0.15%
利用手数料:年率0.33%
信託報酬:年率0.166%
最低投資金額100円5万円
最低追加投資金額(積立)100円1万円
NISA対応ありなし
自動リバランス最大年4回必要時に都度アラート
(手動リバランス)
投資対象投資信託国内ETF

投信工房は名前の通り、投資信託の買い方をアドバイスしてくれるロボアドです。質問に答えるだけで、リスク許容度に応じたポートフォリオを作成してくれます。

最大の強みは無料であること。松井証券のホームページから誰でも無料診断ができます。松井証券の口座を持っていればそのまま購入することも可能。

松井証券であれば投資信託の購入・積立は100円から。もちろんNISAにも対応しています。松井証券の口座がない場合でも、診断結果を参考に他社の口座から買い付けることもできるでしょう。

マネックスアドバイザーの上位互換とも見えてしまう投信工房ですが、唯一の弱点は投資信託であるため「貸株」ができないこと。国内ETFを購入するマネックスアドバイザーであれば、貸株で年率0.10%以上の利息がもらえます。

投信工房の詳細が知りたい方は、下記もご覧ください。

国内トップレベル「ウェルスナビ」

ウェルスナビは、預けたお金を自動で運用してくれる投資一任型のロボアドバイザー。比較すると以下の通り。

ウェルスナビマネックスアドバイザー
AI活用なしなし
手数料1.1%利用手数料:年率0.33%
信託報酬:年率0.166%
最低投資金額1万円5万円
最低追加投資金額(積立)1万円1万円
NISA対応ありなし
自動リバランス半年に1回必要時に都度アラート
(手動リバランス)
投資対象米国ETF国内ETF

ウェルスナビは国内トップレベルの利用者数を誇るロボアドバイザーです。6つの質問に答えるだけでポートフォリオを構築、自動で運用してくれます。

人気の理由は使いやすさと分かりやすさ。お金を預ければ勝手に運用してくれるため、忙しい人にも嬉しい仕様です。手数料は1.1%と高いのですが、信託報酬込みの値段で変動しません。こういったシンプルさが人気の秘訣と思われます。

もちろんNISAにも対応。サービス開始以来、右肩上がりに資産を増やしており、信頼性の高いサービスとなっています。

マネックスアドバイザーと比較してどちらが良いとは一概に言えませんが、投資に時間を掛けたくない人ならウェルスナビを選んだ方が良いでしょう。買付に手間が掛かっても手数料を抑えたいという人であれば、マネックスアドバイザーの方がおすすめです。

ウェルスナビの詳細が知りたい方は、下記もご覧ください。

独自機能が多数「THEO(テオ)」

THEOは「株式会社お金のデザイン」が運営する投資一任型のロボアドバイザー。マネックスアドバイザーとの比較は以下の通り。

THEO(テオ)マネックスアドバイザー
AI活用一部ありなし
手数料年率最大1.1%利用手数料:年率0.33%
信託報酬:年率0.166%
最低投資金額10万円5万円
最低追加投資金額(積立)1万円1万円
NISA対応なしなし
自動リバランス毎月1回必要時に都度アラート
(手動リバランス)
投資対象約30種類のETF国内ETF

THEOの最大の特徴は、年齢に応じた資産配分に自動でリバランスしてくれること。毎月1回のリバランスに加えて、3ヶ月に1回のリアロケーション、年に1回のリクリエーション、リプロファイリングを通じて、ポートフォリオを現在の自分に最適化します。

また、「AIアシスト」という機能を搭載しており、下落リスクをAIが事前に予測。ポートフォリオ構築の参考にします。プロ監修のアルゴリズム+AIという戦略で資産運用ができます。

独自機能を多数搭載したTHEOですが、ネックとなるのは手数料も最低投資金額も高いこと。手数料が年率1.1%、最低投資金額が10万円となっており、国内のロボアドバイザーではどちらも最高レベルです。

また、NISAに対応していないのも残念なポイント。ただ、これに関しては対応に向けて調整しているとのこと。いずれ利用できるようになるかもしれません。

THEOはリスク管理を徹底しながら資産運用をしたい人におすすめのロボアドバイザーです。同じロボアドとはいえ、マネックスアドバイザーとは全く別のサービスと考えた方がよいでしょう。

THEOの詳細が知りたい方は、下記もご覧ください。

マネックスアドバイザーがおすすめな人

最後に、マネックスアドバイザーがどのような人におすすめなのかをまとめます。

  • 勉強しながら投資を始めたい初心者
  • 自分で投資判断ができる中上級者
  • ロボアドのシステムに興味がある人

マネックスアドバイザーは最終的に自分で投資する必要があり、何も知識が無いと不安に感じることが多くなると思います。勉強しながら投資を始めたいという人であれば、アドバイスを活かしつつ投資が出来るでしょう。

ある程度投資についての知識がある人であれば、マネックスアドバイザーのポートフォリオを参考に、自分の投資判断をより洗練させることも可能です。

公式サイトを見る

 マネックスアドバイザーの関連記事

マネックスアドバイザーの口コミ

まだコメントがありません。

口コミ投稿フォーム

注目マークを表示する場合は「ON」にしてください。

この記事を読んでいる人はコチラの記事も読んでいます