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投信工房のデメリットは?運用実績などの評判や比較まとめ

評価評価なし-

8つの質問に答えるだけでおすすめポートフォリオを提案してくれる、松井証券のロボアドバイザー「投信工房」。手数料無料で使えて運用実績も悪くないと、SNSなどで評判になっています。

誰でも気軽に利用できて評価も高い投信工房ですが、デメリットが全くないわけではありません。また、他のロボアドバイザーと比較すると不得意な点も確かにあります。

この記事では、助言型ロボアドバイザーの投信工房について、基本的な機能や特徴、SNS上での評判、運用実績、ウェルスナビとの比較について解説。利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

投信工房は松井証券のロボアドバイザー

投信工房は、松井証券が提供している助言型のロボアドバイザーです。ブラウザ上で質問に答えるだけでリスク許容度に応じたポートフォリオを提案してくれ、松井証券の口座を開いていればそのまま買付まで行えます。

手数料無料で利用できる投信工房ですが、怪しい点やデメリットはないのでしょうか? ここでは、投信工房に関する基本的な情報をまとめ、その信頼性について確かめます。

運営は松井証券株式会社

松井証券株式会社のロゴ
松井証券公式サイト

投信工房を運営している松井証券株式会社の概要は、以下の表にまとめた通りです。

会社名松井証券株式会社
所在地東京都千代田区麹町一丁目4番地
創業1918年5月
代表取締役和里田 聰
資本金119億4,500万円
(2024年3月31日現在)
事業内容金商法に基づく金商取引業
資格金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第164号
加入協会日本証券業協会
一般社団法人金融先物取引業協会

松井証券は、1918年に創業した証券会社。金融商品取引業者として関東財務局にも当然登録しており、日本証券業協会や金融先物取引業協会にも加入しているなど、信頼性は高いです。

松井証券の特徴は、早くからネット取引に対応。1998年には国内初の本格的なネット取引システムである「ネットストック」を開始しており、現在まで提供しています。

大正時代の創業から戦争や高度経済成長、バブルを乗り越え継続してきた企業なうえ、ネット取引に早くから力を入れていたこともあり、ロボアドバイザーである投信工房も信頼性は比較的高いと言えるでしょう。

サービス概要や手数料

投信工房の画像
松井証券公式サイト

投信工房の手数料などサービスの概要は、以下の通り。

サービス名投信工房
利用手数料年率0.15%程度
最低投資金額100円
投資対象投資信託
資産クラス株式債券コモディティREIT

投信工房の特徴は、無料で利用できる助言型のロボアドバイザーであること。手数料はポートフォリオに含まれる投資信託の信託報酬のみで、利用手数料や買付手数料は一切かかりません。信託報酬もできる限り安くなるようにポートフォリオを提案してくれます。

また、投信工房は助言型のロボアドバイザーにもかかわらず、自動リバランス機能も搭載。常に保有しているポートフォリオの資産割合を一定に保ってくれるため、バランスの取れた運用が可能です。

ブラウザから誰でも気軽に使えて、松井証券の口座を開いていなくても利用できます。ただし、口座を開いていないとおすすめされた投資信託を直接購入することができないし、自動リバランス機能も使えないため、注意が必要です。

始め方や使い方

投信工房の始め方は、松井証券の公式サイトにアクセスするだけでOK。投信工房の紹介ページの下部にある、「ブラウザで投信工房を無料診断する」と書かれたボタンをクリックしてください。

投信工房公式サイト

8つの質問への回答を済ませると、診断結果が表示されます。

診断結果画面では、おすすめのポートフォリオ構成や積立シミュレーションなどが見られます。松井証券の口座を開いていれば診断結果から直接投資信託を買い付けることも可能。

投信工房は、利用するだけなら無料です。

新NISAで積立可能

投信工房は新NISAに対応。松井証券で新NISA口座を開設して積立設定を行えば、投信工房でおすすめされた投資信託の積立購入を始められます。

新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠のどちらで保有するかを選択可能。初めは年間投資枠の少ないつみたて投資枠から利用するのが良いでしょう。

積立開始後はリバランス設定も可能。最大で年4回まで設定可能で、資産の保有比率を一定に保つよう、購入割合を自動で調節してくれます。

最低投資金額は100円から。初心者でもリスクを抑えて安心して利用できるでしょう。

投信工房の評判

無料でポートフォリオを作成してくれる投信工房は、ロボアドバイザーとして高い評判を得ています。ここでは、投信工房の評判についてよく注目されているトピックごとに紹介。

リバランスに対する口コミ

投信工房は助言型なのに自動でリバランスをしてくれるという珍しいロボアドバイザーです。自動リバランス機能はSNS上の口コミでも良い評判が多く見られました。

投信工房の自動リバランス機能は、最大で年4回まで行うよう設定ができます。その他、売却でリバランスするのか購入で行うのかも選べるなど、ニーズに合わせて設定できる点も評判になっていました。

ポートフォリオに対する口コミ

投信工房が提案してくれるポートフォリオについても、良い評判が多いです。利益が出ているというのはもちろん、ポートフォリオの詳細情報を簡単にチェックできる使い勝手の良さも評判になっていました。

投信工房のポートフォリオに対する口コミ|2年少しで+22.1%
https://x.com/aoioa___/status/1757386751843414426
投信工房のポートフォリオに対する口コミ②|管理画面で目標と時価の乖離が表示される
https://x.com/Leaving_Work_QQ/status/1202793528675291136

期待リターンや推計リスク、信託報酬の平均といったポートフォリオの細かいデータを知れる点が評判になっています。

ちなみに、投信工房がおすすめする投資信託は、手数料を可能な限り抑えるよう選定。

また、おすすめされたポートフォリオの銘柄は、松井証券の口座と紐づけることで診断結果から直接購入することも可能です。

運用実績に対する口コミ

SNS上では、実際に投信工房のアドバイスをもとに運用実績を掲載しているポストが多くあります。

投信工房の運用実績に対する口コミ|毎月500円積立だが、順調に運用されている
https://x.com/ipomechanic/status/1156324932759871488
投信工房の運用実績に対する口コミ②|1か月で約+5.6万だった
https://x.com/tan2twt/status/1811522102610264462

無料で利用できるにもかかわらず一定の運用実績があることで、他のロボアドバイザーと比べても評判は良いようでした。

ただし、投信工房のアドバイス通りに運用しても実績がマイナスになるリスクはあります。100%利益が出るわけではないため、注意してください。

運用ブログが多数

投信工房がおすすめするポートフォリオの通りに運用した結果を報告するブログが多数あります。SNS上では、そういったブログを紹介する投稿が見つかりました。

投信工房の運用ブログに関するXのポスト|6月4週目の運用結果は+23.5%
https://x.com/lovoADdiary/status/1804447543910441266
投信工房の運用ブログに関するXのポスト②|毎月500円積立中の最新運用成績
https://x.com/OL20225358/status/1459743677211824141

運用ブログでの投信工房の評判も、おおむね良好です。

ただし、こういった運用ブログの中には、真偽が不明なものもあります。運用ブログを参考にする際は、実際の取引の様子を画像で示しているなど、なるべく信頼性の高い情報を見つけるようにしましょう。

投信工房の評価

ここでは投信工房の評価について、メリットとデメリットの両面からまとめ解説します。

メリット

投信工房の主なメリットは、以下の3つです。

  • 無料でおすすめポートフォリオを作ってくれる
  • 自動でリバランスもしてくれる
  • 松井証券なら100円から積立投資を始められる

投信工房の一番の強みは、やはりリスク許容度に応じたおすすめポートフォリオを自動で作ってくれる点にあります。利用するだけなら無料であるため、誰でも気軽に使える点も大きなメリットです。

また、投信工房は助言型のロボアドバイザーにもかかわらず、自動でリバランスしてくれる機能も搭載しています。ただし、自動リバランス機能は松井証券の口座を開設していなければ利用できません。

松井証券で積立投資を行う場合、100円の少額から始められるのもメリットの1つ。100円貯金感覚でリスクを抑えながら資産運用を始められるので、「新NISAに興味があるけど投資は怖い……」という初心者でも安心です。

デメリット

一方、投信工房のデメリットは、主に3つあります。

  • 自分で購入する必要がある
  • 松井証券の口座を開いていないと不便
  • 必ず利益が出るわけではない

投信工房は助言型のロボアドバイザーですので、投資信託の購入は自分で行う必要があります。お金を預ければ自動で運営まで行ってくれる「投資一任型」のロボアドバイザーとは異なるため、注意してください。

また、投信工房は松井証券の口座を開いていないと機能が制限されて不便です。口座がないと診断結果から直接購入することもできませんし、自動リバランス機能も利用できません。

加えて、これはあらゆるロボアドバイザーに言えることですが、投信工房の診断結果通りに投資しても必ず利益が出せるわけではありません。運用成績がマイナスになるリスクがあることを知ったうえで、投信工房を利用しましょう。

投信工房をウェルスナビと比較

ウェルスナビの公式ロゴ
ウェルスナビ株式会社公式サイト

投信工房と同じロボアドバイザーとして有名なサービスに「ウェルスナビ」があります。両者は何が違うのでしょうか?

ウェルスナビと投信工房を比較した結果が、以下の表です。

ウェルスナビ投信工房
タイプ投資一任型助言型
手数料年率1.1%年率0.15%
最低投資金額1万円100円
最低積立金額1万円100円
NISA対応ありあり
自動リバランス半年に1回最大年4回
投資対象米国ETF投資信託
資産クラス「株式」
・米国株
・日欧株
・新興国株
「債券」
「金」
「不動産」
「株式」
「債券」
「コモディティ」
「REIT」

最大の違いは、投信工房が助言型であるのに対し、ウェルスナビが投資一任型のロボアドバイザーだという点。投資一任型ロボアドバイザーは、お金を預けたら運用まで自動で行ってくれるサービスです。

ウェルスナビではリスク許容度に応じて米国ETFを中心に、自動で買付を行ってくれます。ただし、どの金融商品を購入するかは、自分で設定できません。投信工房の場合、実際に購入するかの判断は自分で行います。

また、ウェルスナビは信託報酬等はかからない代わりに、利用手数料が年率1.1%と高額。一方、投信工房は利用は無料、ポートフォリオに含まれる投資信託の手数料としておよそ年率0.15%がかかるのみです。

投信工房とウェルスナビはどちらもロボアドバイザーですが、サービスの内容はかなり異なります。両者の違いを比較したうえで、自分に合ったサービスを選びましょう。

投信工房をおすすめできる人

最後にまとめとして、投信工房がどのような人におすすめかを紹介します。投信工房をおすすめできるのは、次のような人です。

  • 手数料を安く抑えたい人
  • ある程度投資に関する知識を持っている人
  • どの投資信託を選べばいいか迷っている人

無料で利用できる投信工房は、ロボアドバイザーに対する手数料を抑えたい人におすすめです。提案してくれる投資信託も手数料が少ない銘柄が中心であるため、おすすめのポートフォリオを購入しても年率0.15%程度の信託報酬のみで運用できます。

また、投信工房は助言型のロボアドバイザーであるため、最終的な判断は自分で行わなくてはなりません。そのため、おすすめされたポートフォリオの内容をある程度理解したうえで、買うか否かの判断を行えるだけの知識があることが望まれます。

一方で、知識はあるけれども投資信託の種類が多すぎて、どれを買えばよいのかわからないという人であれば、投信工房のおすすめしてくれる銘柄が参考になるでしょう。投信工房のポートフォリオは幅広い資産クラスに投資できる銘柄をピックアップしてくれるため、効率的に分散投資を行いたい人にもおすすめです。

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