橋本明男に行政処分?株式投資顧問の評判・実績・経歴を検証

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橋本 明男アナリスト

橋本 明男
アナリスト名橋本 明男
肩書き投資助言者 / MIS最高顧問
所属サイトURLhttps://x.com/AkioHashiki

投資顧問サイト「ジャパンストックトレード」や「ミリオンストック投資顧問」の最高投資助言者として知られる橋本明男氏。「橋本罫線」という独自手法で相場を分析する、投資歴40年以上のベテラン投資顧問です。

しかし、ジャパンストックトレードは虚偽の告知を行うなど不適切行為によって行政処分を受けており、橋本明男氏に対しても疑惑の目が向けられています。実際のところ、橋本氏に投資顧問の実力はあるのか?

この記事では、橋本明男氏の経歴や投資手法・実績など紹介し、どういった点が怪しいか、分析力が本当にあったか解説します。

橋本明男とは?

行政処分を受けたジャパンストックトレードの顔であったことから、何かと悪いイメージが付いてしまった橋本明男氏。投資手法や実績に対して懐疑的な見方が為されますが、実際どのような人物か?

ここでは橋本明男氏のプロフィールや投資手法、実績など紹介します。

橋本明男のプロフィール

橋本明男の画像
橋本明男のX

まずは橋本明男氏のプロフィールについて簡単にまとめます。

氏名橋本明男
生年月日1951年11月
年齢73歳(2024年11月時点)
出身地北海道旭川市
出身大学専修大学(体育会サッカー部)

橋本明男氏は1951年、北海道の旭川生まれの大ベテランです。

専修大学卒業後、イトーヨーカ堂に入社したものの退職。投資顧問業者「共栄リサーチ」に入社し、投資顧問の実力を付けていきます。

後に独立して「フューチャー出版」を設立。その後は「株式会社NEO」の最高投資顧問を務め、「ジャパンストックトレード」「ミリオンストック投資顧問」など最高投資助言者として活躍します。

成果報酬型の投資顧問サービスを提供することに拘りがあり、結果重視のスタイル。投資を始めたのは社会人になってからと遅咲きですが、コラム「わしの罫線」は人気が高く、投資家から一定の評価を受けている投資顧問です。

橋本明男の学歴

橋本明男氏の最終学歴は「専修大学」です。学生時代はスポーツマンで、専修大学を選んだ理由も体育会サッカー部でやりたかったから。

一般入試で入学したが、何学部だったか定かではありません。大学時代はサッカーに打ち込み、推薦入学した部員を追い抜いてレギュラーを取った実力があったものの、ケガによってサッカーの道は断念。

卒業後はイトーヨーカ堂に入社。共栄リサーチに入社するまで、投資と無縁の生活を送っていたようです。

投資手法は橋本罫線

橋本明男氏の投資手法は「橋本罫線」。詳細は良く分かってませんが、チャートの形で相場の流れを読むことが基本となっている模様。

2017年出版の電子書籍『”リアル投資顧問”橋本明男という生き方』の中では、「グランビルの法則」と「エリオット波動」を参考に、チャート分析の勉強を行っていたと語っています。

グランビルの法則は、移動平均線の傾きとローソク足の位置から相場の流れを読む手法。一方のエリオット波動は、チャートが上下することで生まれる”波動”によって相場の方向性を捉える手法です。

これらから学んだ橋本罫線も、チャートパターンから相場の流れを捉える手法と考えられます。

橋本明男氏が解説している動画では、以下のチャートを示し、「赤になったら買い、緑になったら売る」としています。ちなみにチャートは右から読むのだそう。

ただ、その他の詳細は書籍を読んでも具体的な内容は良く分かりませんでした。単なる直感ではと思うほど……

というのも、書籍の中で橋本明男氏は以下のように語っているのです。

チャートを長年書いていると、現時点の株価から先の罫線が目に浮かぶようになる。

(中略)

私が見ると、白い用紙が覆い被さっているだけで、それを透かしてみれば、富士山のような形をしたチャートが描かれている。当然、山の頂もはっきり見えるし、谷も見える。そんなイメージなんですよね。 

どうでしょう、何だか良く分からないですよね(笑)長年取り組み続けたチャート分析の積み重ねから、次の相場予測が出来るということでしょうが、直感的過ぎる気がします。

他にも橋本氏は書籍の中で分析方法を示しているのですが、これもちょっと頼りない印象。

本来、株式投資のスタンスとは1つの銘柄に注目が集まり、相場になってから立ち会い日数14日間で天井が来ます。14日間上げ相場が続いた後、6日間下落し、また14日間上がる。本来の投資では、このスパンで投資することを超短期投資と言います。

また週足で言えば3週間上昇、1週間下落、3週間上昇です。

さらにこれを2回繰り返し、13週から14週を経ると6週間の調整に入り、また13週から14週の相場が続く。これを中期投資のスパンと考えるのです。過去何十年にもわたる市場の法則で、相場になる銘柄は決まってこのサイクルで動く。今も昔も変わらない、相場のリズムなんですよ。

橋本氏が理論と経験から導き出した相場サイクルなのでしょうが、その手法だけで分析できるとはちょっと信じがたい。実際、後に示す通り勝率は高くなく、口コミでも散々な叩かれようでした。

橋本氏が活動していた70~80年代、バブル後の90年代までは、橋本罫線で相場サイクルを捉えられたのかもしれません。しかし、日々インターネットを通じ膨大な情報が飛び交う現代の相場には、橋本罫線だけでは付いていけないのでしょう。

ただし、橋本氏は書籍の中で「私がお客さんに勧める投資対象は一流企業だけです。だから、東証2部や新興市場は一切見ていません」と語っています。ところが、彼が関わっている投資顧問サービス「株株」で推奨されるのは、東証グロースの銘柄などマイナー株が多いのです。

橋本罫線の考え方が、周囲の人間によって正しく解釈されていない可能性は十分考えられます。もしかすると、橋本罫線を正しく使えば、今でも通用する手法なのかもしれません。

もっとも、詳細が分からないため検証のしようはありませんが……。

主な投資実績

橋本明男氏の投資実績は、正直言って良くありません。当サイトで実施した調査によると、2016年時点でYahooファイナンスに公開された彼の実績は以下のようなものでした。

橋本明男の投資実績

17勝34敗、勝率33%、パフォーマンス率-45.2%と散々な結果。当時Yahooファイナンスで「投資の達人」として株価予想をしていたが、これではなかなか……

2016年時点で、橋本罫線は通用しなくなったのでは。

かつて破綻前の山一証券を売り推奨していたり、東海村JCO臨界事故を見て、住友金属鉱山など原発処理技術関連の銘柄を買い推奨したりと、一定の実績を納めたのは事実。

しかし、現代の相場だと橋本氏の投資助言は通用しないかもしれません。

行政処分を受けた?

2016年といえば、橋本明男氏が最高投資助言者を務めた投資顧問サイト「ジャパンストックトレード」を運営してた、「株式会社CELL」が不適切なやり方で投資顧問契約の締結を勧誘し、行政処分を受けた年です。

例えば、以下のやり方で契約を締結するよう勧誘していました。

  • 仕手筋情報等を謳った虚偽の告知
  • ヘッジファンド介入を謳った虚偽の告知

「仕手筋が介入している情報を掴んだ」「ヘッジファンド介入銘柄を紹介」といった内容で勧誘したが全部嘘だった。信頼性を損なうとんでもない行為です。

橋本明男氏がこの虚偽広告に関わったか定かではありませんが、仮にもジャパンストックトレードの最高投資助言者であり、株式会社CELLでも最高顧問の地位にある人物です。責任が無いわけがありません。

ところが、株式会社CELLは行政処分後しれっと「株式会社NEO」と名称を変え、サービスサイトも「ミリオンストック投資顧問」としてリニューアル。橋本氏はそこでも最高顧問や最高投資助言者に就任しています。

この事件以来、橋本明男氏の信用は完全に失われました。投資実績が低いだけならマシでしたが、過去の不祥事を反省せず隠蔽するかの振る舞いは、非難されて然るべきです。

現在ミリオンストック投資顧問は「株株」というサイトにリニューアルし、橋本氏も関わっているようですが、信頼性は非常に低いです。関わらない方が賢明でしょう。

橋本明男の経歴

橋本明男氏の経歴について、より詳しく紹介します。

北海道旭川市に生まれる

橋本氏は北海道旭川市で仕立て屋を営む家の末っ子として生まれたが、家は貧しく、小学4年生から新聞配達でお金を稼がなくてはならなかったほど。

その一方でサッカーに打ち込み、大学でも続けるため一般入試で専修大学に合格、体育会サッカー部に入部します。

卒業後はイトーヨーカ堂に入社。全国どこでも食べていけるスキルを身に着け、将来的には実家へ帰って母親の面倒を見るつもりでした。

が、突然の母親の訃報。自暴自棄に陥り、イトーヨーカ堂を退社して職を転々とします。

投資顧問業者「共栄リサーチ」と出会ったのはこの頃です。

相場の世界に触れる

1978年に投資顧問業者「共栄リサーチ」入社。相場の世界に初めて触れた橋本明男氏は、チャート分析に打ち込み、自分の実力で顧客の資金を増やすこの仕事に大きなやりがいを感じ始めました。

橋本罫線の手法が練り上げられたのもこの頃でしょう。

1984年には独立して「フューチャー出版」を立ち上げ、バブル景気の中で業績は右肩上がり。バブル崩壊後もダイヤルQ2で投資情報を配信するなどして食いつなぎました。

2012年にはフューチャー出版を売却し、若手投資顧問とともに新たに「株式会社CELL」を設立。インターネット専門の投資顧問サービス「ジャパンストックトレード」を開始します。

行政処分から現在

橋本明男氏は若手投資顧問の知識レベルが低く、良質な投資情報を配信できないと感じていたものの、彼らの「集客力」には一目を置いていました。が、その集客力が仇となって、株式会社CELLは行政処分を受けるのです。

橋本氏はIT分野に強くないようで、90年代のITバブルにも全く関心が無かったほど。インターネットには明るくないのでしょう。

例の不適切な勧誘も、橋本氏の指示でやったのではないかもしれませんが、会社の最高顧問として責任はあるはずです。行政処分後すぐに会社の名称を「株式会社NEO」に変え、「ミリオンストック投資顧問」を新たに始めたのは、顧客の不信感を買うのに十分でした。

橋本明男氏は新たな投資顧問サービス「株株」にも関わっていますが、かつてほど表舞台には立っていません。現在は、彼の教え子である若手の投資顧問を中心に運営しています。

橋本明男の評判

橋本明男氏の評判はあまり良くありません。悪い口コミが非常に多くなっています。

以下、当サイトに寄せられた口コミを中心に、橋本明男氏の評判について紹介しましょう。

良い口コミ

橋本明男氏の良い評判は極端に少ないです。しかし、かつて配信していたコラム「わしの罫線」は人気だった模様。

2022年04月06日

橋本さんの無料コラムはかなり参考になります。毎日これが無料で読めるだけで価値があると思います。何故、こんなにも叩かれているのかがわからないです(笑)

2022年04月24日

この人と直接話したことはないけどコラムの特有の言い回しとかは個人的に好きw

コラムは読まれるけど、その他サービスを受けるほどには信頼されていない様子。

2019年12月05日

為になる話はしてくれるけど、信用は出来ない程度のおっさん。自分の考えの参考にするって感じかな。

2019年05月14日

わしの罫線だけ読んでます。読んでるけど、この人の情報にお金出そうとは思わない。

橋本罫線は弟子たちによって誤って解釈されている可能性もあるため、実は現代でも通用する手法なのかもしれません。橋本氏が書いている無料コラムなどは、一定の信頼性があるものと考えられます。

悪い口コミ

橋本明男氏の評判は悪いものが圧倒的に多いです。橋本罫線に対しては実績が散々であるためか、分析手法としてほとんど信頼されていません。

2020年02月17日

橋本はもう駄目だと言われてますね。年を取ってまともに分析出来なくなっている。自分のこうなってほしいという願望や希望的観測が強すぎます。

2020年04月03日

独自の分析手法を用いるが、自身がそれを使ってトレードしているわけではないのが信頼を下げている。

もちろん、行政処分後の振る舞いに対する不信感も根強く残っています。

2020年03月05日

ミリオンストックは改名して株株になりました。名前を変えても中身はまったくかわっておらず、ネットの批判から逃れるための変更に過ぎないと批判が集中しています。

2020年05月27日

橋本先生が代表を務める投資顧問の株株も相当評判が悪いですね。先生、もう引退したほうが良さそう。

橋本氏は70代半ばに差し掛かろうとする高齢者ですからね。若い頃に比べて分析力も落ちているはず。

コラムは未だに人気があるようですが、投資顧問としては落ち目と言ってよいでしょう。

投稿されている口コミは悪評ばかりですが、中にはリニューアル直後から「オススメ投資顧問」などと言い張り広告を掲載している検証サイトも存在します。検証など行わず、ただただ広告費が欲しいだけのサイトなのでご注意下さい。

橋本明男のミリオンストック投資顧問の広告掲載

橋本明男の分析力の検証結果

まとめになりますが、橋本明男氏の投資顧問としての実力は限界に達していると考えて良いのでは。公表されていた実績では、17勝34敗、勝率33%と散々な結果です。

かつてはバブル崩壊後の山一証券をひたすら売り推奨するなど、一定の実績を納めていたのは確かです。しかし、それらの実績をもたらしていた橋本罫線も、様々な要因で動く現代相場では通用しない可能性があります。

また、仮に橋本明男氏の分析力が健在だとしても、株株などの投資顧問サービスを利用するのはあまりおすすめできません。というのも、橋本氏は一流企業の株しか推奨しないと公言しているにも関わらず、それらのサービスではマイナーな銘柄も推奨しているからです。

いずれにせよ、橋本明男氏が関わる会社や投資顧問サービスは、行政処分を受けているなど怪しいものばかりです。関わらないことをおすすめします。

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