投資のKAWARA版の真実。ASECコイン植田との怪しい関係

探偵

投資のKAWARA版.com(投資のKAWARA版ドットコム)検証記事

怪しい投資情報の調査結果を無料で配信している「投資のKAWARA版」。有料会員には企業への潜入捜査も行っており、悪質な投資案件に騙された経験のある人は利用を考えているかもしれません。

が、実は投資のKAWARA版が「怪しい投資案件に勧誘している」という噂が。ASECコインという関係者が逮捕された怪しい暗号資産への投資に関わっていた疑惑があるなど、ネット上の評判は良くありません。

この記事では、投資のKAWARA版の真実やASECコイン・植田雄輝との関係などを紹介し。どれくらい怪しい会社なのか解説します。

【結論】投資のKAWARA版は怪しい?

結論から言うと、投資のKAWARA版はかなり怪しい会社です。投資案件について情報提供を行う、という正義の味方のふりをしながら、裏では自らが胡散臭い案件を紹介している疑惑があります。

まずはその胡散臭い案件を紹介しましょう。以下の画像は今回の調査で見つけた、投資のKAWARA版公式サイトにある暗号資産の紹介ページです。

投資のKAWARA版が暗号資産を紹介
投資のKAWARA版が暗号資産を紹介

「数十倍~数百倍の価格高騰が見込める仮想通貨」など、いかにも胡散臭い文言で暗号資産を紹介。悪質な投資案件の調査会社が裏でこんな案件を紹介しているなんて、ちょっと信じられませんよね……。

対象の仮想通貨情報を得るには機密保持契約を結ぶ必要がありますが、それもおかしな話。広く情報を公開した方が取引が活発になって値上がりしそうですが……

少数の人しか詳細を知らない暗号資産がなぜ10倍も100倍も値上がりするのでしょう?広告の内容、情報を秘密にしている点、どちらも誰がどう見たって怪しい投資案件です。

投資のKAWARA版がこのような怪しい投資案件に関わっていたのはこれだけではありません。後に詳しく紹介しますが、過去には「ASECコイン」という関係者が逮捕された暗号資産にも関わっていました。

表向きは投資案件の調査会社を装って騙されやすい人を集め、裏では怪しい投資案件に勧誘する……投資のKAWARA版はこのようなカラクリになっていると思われます。

暗号資産のトラブルに関しては消費者庁・金融庁・警察庁が連名で注意喚起を行っています。

投資のKAWARA版が紹介する暗号資産の注意喚起
暗号資産の注意喚起

事例では、「絶対に儲かる」など勧誘されて投資したが、返金されない・出金できないといったトラブルに見舞われるとのこと。

投資のKAWARA版の案件でも同様のトラブルが発生する可能性が考えられます。十分注意するようにしてください。

投資のKAWARA版の概要や評判など

投資のKAWARA版のサービス概要や料金などを紹介します。

投資のKAWARA版には無料の「一般会員」と有料の「正会員」があり、サービス内容が異なります。

投資のKAWARA版公式サイト
投資のKAWARA版公式サイト
会員区分料金サービス内容
一般会員無料・トラブルを起こしている運用会社の情報配信
・投資トラブル情報のレポート
・投資の悩み相談
・バックナンバー読み放題
・メンバーサイトへ招待
・便利屋サービスの利用
正会員月額3,980円一般会員に加え以下が利用可能

・投資案件の潜入調査
・KAWARA版メルマガでの同一投資案件利用
・サポートサービスの優先対応

目玉は悪質な投資案件に関する情報配信。無料の一般会員でも情報を得られますが、注意点として企業の実名が公開されていません。

以下のように「J社」などイニシャルしか記載されておらず、ほとんど役に立つ内容では無いです。

投資のKAWARA版のメルマガ
投資のKAWARA版のメルマガ

会社名などの詳細情報を得るには正会員になるしかないですが、「月額3,980円」とそれなりの価格。その代わりに投資案件の潜入調査を依頼できるので、それを考えればお得(?)かもしれません。通常企業の潜入調査には数十万円掛かりますから……。

その他、口座開設など面倒な作業を代行してくれる「便利屋サービス」や、個別の「投資のお悩み相談」もできます。お悩み相談の中で、暗号資産の案件に勧誘しているんですかねぇ……(笑)

サービス内容だけ見ると役立つサービスに見えますが、既に述べている通り、投資のKAWARA版は怪しい暗号資産の投資案件に勧誘している疑惑がある企業です。まともな調査結果は期待しない方が良いでしょう。

評判は悪評ばかり!

投資のKAWARA版に関する評判は、当サイトにもたくさん寄せられています。それも過去から最近に至るまで悪評ばかりです。

2024年12月25日

投資先の安全性を無料で調べます。これで客を釣り、客が入力した個人情報のデータを取り、詐欺のような案件を紹介してくる。やってることやばいぞこいつら!


2025年03月17日

こんな昔からある胡散臭いサービスを利用した人がいる事に驚き。誰がどう見ても怪しいだろ!


2023年11月06日

無料登録したら、0120-946から始まるフリーダイヤルから電話がかかってきます。応答しないで無視していますが、毎日(平日のみ)続けて、しかもフリーダイヤルの番号は毎日少しずつ違う番号です。かかってくるのはいつも午前中、だいたい9時か10時くらいの時間帯です。組織的に一生懸命営業活動しているようですね(笑)

当サイトへ寄せられた口コミ

また、2018年頃には「ASECコイン」や「SIRコイン」という暗号資産に勧誘しているというコメントが非常に多く寄せられています。

2018年10月01日

ASECコインは本当に年内に上場するのか投資のKAWARA版に問い合わせたら、絶対にするが上場時期も上場する取引所もまだ発表されていないという。もう10月なのでせめて上場スケジュールは公開してないとヤバいだろう。


2023年11月06日

投資のKAWARA版の勧めるSIRコインって違法じゃないの。金だけとってトークン渡さないとかありえないと思う。日本円の入金とかも意味不明。本当に仮想通貨としてのSIRって実在するのか?


2018年08月28日

ASECコインが東南アジアの貧困解消を目的に生まれたなんて大嘘、自分が設ける事しか考えてない詐欺コインだよ。勧める投資のKAWARA版も詐欺師。

当サイトへ寄せられた口コミ

このように、以前から怪しい投資案件に勧誘していたと分かります。

先に紹介した「数十倍~数百倍の価格高騰が見込める仮想通貨」の投資案件も、2021年から2022年に掛けて勧誘されていたので、現在も続けている可能性は十分考えられます。

悪質な事をしている自覚が無いのでしょうし、暗号資産が世間に広まるほど母数が増えるため、”カモ”はいくらでも引っ掛かってしまうのでしょう。非常に危険な会社だと考えます。

調査実績が薄っぺらい

投資のKAWARA版の実績
投資のKAWARA版の実績

投資のKAWARA版の実績ですが、広告ページでは「延べ10,235件の投資トラブル調査を実施」と記載されています。

しかし、過去の調査で判明したのはコンテンツの薄っぺらさ。正直言って単なる企業解説程度のクオリティ。

しかも、無料会員では会社のイニシャルしか分からないため、そこら辺のブログ記事の方がマシでは?

投資のKAWARA版のコンテンツ

「1万件以上のトラブルを調査している」と豪語していますが、本当に詳しい調査をしているか怪しいところ。

まぁ、最終目的は客を投資案件に勧誘する事ですから、片手間で調査しているんでしょうね……。

運営会社は無登録業者

会社名株式会社投資のKAWARA版.com
所在地〒810-0073
福岡県福岡市中央区舞鶴3-1-27理研第二ビル3F
設立2016年9月30日
代表取締役木下 和弥
資本金不明
電話番号0120-788-826
メールアドレス[email protected]
事業内容悪質な投資情報の調査サービス
資格なし

投資のKAWARA版を運営しているのは、「株式会社投資のKAWARA版.com」。詳細は以下の通り。

2016年設立と10年近く運営しているのは少し意外な印象。相当うまくグレーゾーンを渡り歩いているのでしょうか?

ちなみに、本社は特に怪しげの無い普通のビル。

株式会社投資のKAWARA版.comの住所
株式会社投資のKAWARA版.comの住所

代表の「木下和弥」氏は詳しい情報が分からず、顔や経歴も全く謎。

ただ、会社員時代の投資失敗をきっかけに会社を設立。自身も投資詐欺にあった経験があるようです。

木下和弥のプロフィール
木下和弥のプロフィール

ちなみに、広告ページに大きく顔写真が載っているのは社長ではなく「中野秀俊」という複数の著書を持つ弁護士。

暗号資産やFinTech分野に強い弁護士ですが、顧問弁護士をこれだけ大きくフィーチャーすること自体に怪しい印象を覚えますね……

ポンジスキーム疑惑などで破産した「エクシア合同会社」も、有名人である若狭勝氏を顧問弁護士に迎えて信用を得ていました。

中野秀俊の画像
中野秀俊の画像

また、投資のKAWARA版.comは、金融商品取引業者や暗号資産交換業者などの登録を受けていません。

無登録業者による暗号資産の勧誘は法律違反の可能性がある、と財務省が注意喚起しています。

無登録業者の注意喚起
無登録業者の注意喚起

投資のKAWARA版.comが裏で暗号資産勧誘をしている事はまず間違いないので、行政から指導が入る可能性もあります。

このような怪しい会社には関わらない事が賢明でしょう。

利用するとデータベースに登録される

おすすめできるサービスではありませんが、投資のKAWARA版の利用方法をお伝えしておきます。

といっても利用方法は簡単で、広告ページからメールアドレスを送信するだけで登録可能。

会員登録後はメルマガが送信され、投資相談に関する窓口も会員ページから行えます。

投資のKAWARA版の登録方法
投資のKAWARA版の登録方法
投資のKAWARA版のメールボックス
メールボックス
投資のKAWARA版の投資相談窓口
投資相談窓口

注意点として、一度会員登録すると、個人情報が投資のKAWARA版のデータベースに登録されてしまいます。

それを削除するには、「個人情報保護法に規定された手続き」を取らなくてはなりません。

規定された手続きとは、プライバシーポリシーを見る限り、わざわざ削除請求が必要な模様。

投資のKAWARA版の個人情報保護法に規定された手続き
個人情報保護法に規定された手続き

退会と同時に個人情報を削除すれば良さそうですが、わざわざ「請求してこないと削除しない」と宣言しているのは……かなりキナ臭いものを感じますね。

どのように利用されるか分かったものではないので、安易に利用しない方が良いでしょう。

投資のKAWARA版とGPPの怪しい関係

投資のKAWARA版と深い関わりを持つ「GPP(GLOBAL PROJECT PARTNERS)」という会社があります。

この会社の代表「植田雄輝」氏は2024年10月に逮捕されており、投資のKAWARA版も同じ末路を辿るのでは?と注目されているのです。

ここでは、投資のKAWARA版とGPPの怪しい関係について解説します。

GPPとは?会社概要や評判など

まずは、GPPの詳細について紹介しましょう。

GPP公式サイト
会社名株式会社GLOBAL PROJECT PARTNERS.
所在地東京都港区赤坂1-12-32アークヒルズ森ビル12F
設立2018年10月4日
代表取締役植田 雄輝
資本金500万円
電話番号0120-931-498
問い合わせhttps://global-project-partners.co.jp/form/mail/
事業内容マーケティング戦略の企画・構築
運営WEBコンテンツの企画・制作
運用収納代行
資格なし

2018年設立の企業で、所在地は赤坂アークヒルズ。

リッチな所に本社を構えていると思いきや、案の定「リージャス赤坂アークヒルズビジネスセンター」というレンタルオフィスでした。

GPPの住所
GPPの住所

レンタルオフィス自体は別に悪く無いものの、投資業界でレンタルオフィスの企業は悪質業者が多い傾向にあるのは過去の調査でもはっきり出ています。GPPも御多分に漏れなかったですね。

表向きはマーケティング企画・コンテンツ制作・収納代行を行っていますが、問い合わせページを見ると「弊社推奨のコインに関してご不明点などございましたらお気軽にご連絡ください」という謎の文言が。

GPPがコインを推奨している
GPPがコインを推奨している

ご不明点も何も、マーケティング企画や収納代行を行っている会社がコインを推奨している時点で不明点だらけです(笑)

収納代行という名目で巻き上げたお金を、仲間の暗号資産業者に送金していたのでしょうか?少し公式サイトを見ただけでも怪しい臭いがぷんぷん漂ってくる会社ですね。

代表「植田雄輝」ら6名が逮捕!

GPPの公式サイトは現在開店休業状態ですが、その原因は代表「植田雄輝」の逮捕。2024年10月23日のことです。

植田の容疑は金融商品取引法違反。無登録で「CIO」というアラブ首長国連邦ファンドへの出資を募ったとのこと。元本保証で年利60%、複利で30%という高金利で勧誘していました。元本保証で年利60%……こんなあり得ない数字で勧誘する時点でまともな投資案件ではありません。

しかし、報道では詐欺で逮捕されたのではなく、あくまでも無登録業者による金融商品取引法違反という……詐欺が認められるのは難しいと聞きますが、これほど明らかに怪しい投資案件でも厳しいんですかね。

この事件は2019年~2020年に行われ、今ほどマネーリテラシーも高くない頃なので尚更だまされる人が多かったのかもしれません。いずれにしても、植田が資格無しでファンド勧誘を行い逮捕されたのは事実です。

ASECコインの真実を暴露

ASECコイン公式サイト
ASECコイン公式サイト

「CIO」への勧誘を始めた前年の2018年頃から、植田は「ASECコイン」という暗号資産への投資勧誘を行っていました。これも法律違反に問われて然るべき問題です。

ASECコインとは、2018年末頃に誕生した東南アジア初の暗号資産。

東南アジアの貧困問題解消を目的として、アジアのノーベル賞「マグサイサイ賞」を授賞しタクシン元首相の顧問も務めた「カセー・チャナオン」氏を最高権限者とするプロジェクトです。

これ、悪徳業者のハッタリというわけでなく、実際にチャナオン氏が日本で講演している動画が残っています。

講演を聞く限り、本当に暗号資産の未来に希望を持っているようで、チャナオン氏自身はこのプロジェクトを本気で推進したかったと思われます。

特に2018年頃は、ビットコインバブルもあって暗号資産にみんな期待していた時代でしたからね。

で、問題はこの講演会の主催。「ASEC PROJECT PARTNERS.」という企業が主催していますが、この会社の代表が逮捕された植田雄輝だったのです。

「株式会社ASEC PROJECT PARTNERS.」の代表は植田雄輝
「株式会社ASEC PROJECT PARTNERS.」公式サイト

しかもASEC PROJECT PARTNERS.という会社、会社概要を見ると住所・電話番号・事業内容・資本金の額まで「GPP」と全く同じ!こんな重大プロジェクトにおける日本の窓口が、レンタルオフィスとは一体……?

思うに、ASECコイン自体はある程度真剣に未来を見据えて発足されたプロジェクトだったのでは?

ただ、日本でマーケティングを行った企業がとんでもない悪徳業者だったので、怪しい暗号資産に成り下がったと思われます。

実際、ASECコインの売り込み方はとんでもないもので、当時の広告資料には「投機目的で購入してください」という本末転倒な文言が。

ASECコインの広告資料
ASECコインの資料 ※現在閲覧不可

ASECコインは東南アジアのFinTech化を推進するプロジェクトで、貧困問題を解決する目的で発行されるものなのだから、購入目的は投機ではなく投資であるべきでしょう。

ところが、日本のプロモーターは「ASECコインの値動きから利益を得ることしか考えないでください」と言っているのです。

これでは「貧困問題の解決」という崇高な目的も、言葉だけの胡散臭いものにしか思えません。実際植田は逮捕されるような胡散臭い人間でしたしね(笑)

投資のKAWARA版とASECコインの関係

ところで、このASECコインに投資のKAWARA版が関わっていた可能性があります。現在は閲覧できませんが、当時のASECコイン申込フォームに「Copyright(C)2017 投資のKAWARA版.com」という記載があった事が判明。

投資のKAWARA版も、植田と共にASECコインの悪質勧誘に関わっていたのはほぼ間違いありません。実際、当サイトに寄せられた口コミでも被害報告がたくさん寄せられていますしね。

このように、複数の悪徳業者に付け入られるくらいですから、ASECコインの運営体制もずさんだったんでしょう。崇高な目的を持っていた人たちが暗号資産ブームに乗せられ、勢いで発足したプロジェクトだったように思えます。

ASECコインのように耳障りの良いことを言って出資を募る怪しい暗号資産への投資案件は、現在でもよく見られるものです。利回りもそうですが、崇高な目的を掲げる投資案件についても気をつけた方が良いですね。

公式サイトを見る

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