新日本科学の株価が上昇。”新薬開発の受託”が影響か

探偵

製薬会社で新薬の研究や開発を受託している株式会社新日本科学は、ここ数日間に株価が上昇しています。

今回は、新日本科学がなぜ株価が上昇しているのか詳しく見ていきたいと思います。

新日本科学とは?会社概要や歴史など

新日本科学の企業ロゴ
新日本科学公式サイト

新日本科学は、鹿児島県鹿児島市宮之浦町に本社を構える製薬会社。

自家繁殖の実験動物を活用した新薬の実験受託やデータ販売を行い、細胞や実験動物を使う非臨床試験の分野で国内最大手の企業です。主な出来事は下記の通り。

  • 1957年、前身「南日本ドッグセンター」設立
  • 1974年、株式会社新日本科学へ商号変更
  • 2004年3月、東証マザーズ上場
  • 2007年、カンボジアに実験用NHP繁殖施設を建設
  • 2008年、東京証券取引所1部へ指定替え
  • 2022年、東証プライム2395へ移行
  • 同年、株式会社イナリサーチを連結子会社化
  • 2023年、アメリカのSatsuma社を連結子会社化

現在では、鹿児島県鹿児島市に鹿児島本社が。東京都中央区に東京本社があり、和歌山県海南市に薬物代謝分析センターが設立されています。

新日本科学の株価が上昇

2024年12月20日の東京株式市場で、新日本科学の株価が一時は前日比150円(10%)高い1686円となっていました。

約1ヶ月前の2024年11月14日は1412円なので、約1ヶ月の間に約200円の上昇です。

株価上昇の要因は?

新日本科学の株価上昇の要因としては、研究開発の加速やコスト抑制を目的とした実験受託の需要が高まっているため

前述したように、新日本科学は細胞や実験動物を使う非臨床試験の分野で国内最大手の企業で、核酸医薬や遺伝子治療、再生医療などで新しい治療法の開発が本格的に進んでいます。

それらの研究開発の実現に向けた加速や、実際に開発コストをどれだけ抑制できるかなどを目的とした実験受託の需要が高まったことがきっかけとなり、今回の株価の上昇に繋がったのではないでしょうか。

新日本科学の今後の売上や純利益を予想

現在、研究開発の加速やコスト抑制を目的とした実験受託の需要が高まり、株価が上昇していますが、今後の売上や純利益はどうなるでしょうか。

日本経済新聞では、新日本科学の連結売上について、2025年3月期は前期比13%増となる298億円を見込んでいるとのこと。また、純利益は29%減となる39億円を見込んでいるようです。

理由としては、前述のアメリカのバイオベンチャー企業であるSatsuma社の子会社化により、それに伴った費用や国内繁殖施設を始めとした大型投資の選考費用を計上して上記の数字となっています。

また、東海東京インテリジェンス・ラボの吉田正夫シニアアナリストは、新日本科学について下記のように語っていることが分かりました。

吉田正夫の画像

積極的な試験施設の増強による受注獲得や、製薬企業の予算圧縮に伴うコスト競争力の高い同社サービスへのシフト、国内繁殖施設の立ち上げによる採算性向上で収益が大幅に改善する」と指摘。

日本経済新聞

また、吉田正夫シニアアナリストは新日本科学の株について、日経平均株価やTOIXなどのベンチマークに対して一定期間の収益率が上回っている状態を表す「アウトパフォーム」であると明かしています。

新日本科学の評判

ここまで、新日本科学の株価上昇について紹介しましたが、ネット上では意見が二分化されていることが分かりましたので紹介します。

プラスの口コミ|株価上昇に期待

まずはプラスの意見から見ていきましょう。

このように、新日本科学の株価の上昇を期待する方や、新日本科学の株価上昇をすでに分かっていたという方もおられました。

マイナスの口コミ|吉田正夫の発言に物申す

一方で、マイナスの意見も見られました。

このように、前述の吉田正夫シニアアナリストの発言に対して物申す方もおられることがわかりました。

新日本科学の株価が上昇。”新薬開発の受託”が影響かの口コミ

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