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Stock630」は株の売買助言を出してくれるシグナル配信ツールです。勝率80%を叩き出したと自称するこのツールは本当に勝てるのでしょうか。
本記事ではこのStock630の性能や評判、バックボーンを徹底的に調査し、
勝てるかどうか検証した内容を解説しています。
結論だけ先に述べると、
全く勝てる見込みのない肩透かしツールです。詳細な理由は以下で解説していますので、興味がある方はどうぞご覧になってみて下さい。
stock630が本当に勝てるのか、まずはHPで公開されている過去3年間のバックテストの結果を検証してみましょう。以下の画像がそのバックテストの結果。
見てみると、たまに購入数が極端に多い月がありますね。例えば2018年の2月、10月、12月、2019年の5月、2020年の2月など。
1ヵ月間に100銘柄以上の買いシグナルが出たそのタイミングとはどのような相場状況だったのでしょうか。同時期の日経平均を見てみます。
見ての通り暴落したタイミングで多くの買いシグナルが出ています。しかしこれを見て、底値で買いシグナルを出してくれる良いツールだ、などと安易に考えてはいけません。
上位の成績はあくまでバックテストだということを理解してください。
バックテストは設定したアルゴリズムを過去の値動きに当てはめるとどうなるかを試したもの。つまり過去3年間における暴落後の底値で買いシグナルが出るような仕様にしてやれば、この程度の実績は容易に出せるのです。
そして逆にそういった限定的な設定は応用が利かず、それ以外の場面では全く成果を出せません。事実バックテストの2020年の数字を見て下さい。
コロナによる暴落が始まった2月にStock630は大量の買いシグナルを出しています。ここで指示通り買っていれば、続く3月の暴落で大量の損切、塩漬けを生んでいたことでしょう。
2017年から2019年の3年間限定で成果を出せるようチューニングしたアルゴリズムでは、それ以外の時期でまともな分析を行うことができないのです。
結論、普遍的に通用する分析アルゴリズムではないことがバックテストの結果から見て取れます。よって今後利用すれば暴落直後に大量の買いシグナルを出し大損を食らう羽目になるかもしれない、ということになります。
次に私が問題視しているのは、バックテストの40か月間で買いシグナルを月平均35銘柄も出していることです。
これほどの銘柄数を買えと言われても無理な話です。つまりこの数十の銘柄の中から、結局は自分が買う銘柄を分析して選ぶ必要があるのです。
それではほとんどこのツールを使っている意味がありません。
以上の2点がStock630は勝てる見込みが無いツールだと判断した理由です。では次に、このツールのバックボーンについて懸念点を解説していきます。
Stock630のロジックはキタサンという人物と同じものだと紹介されています。ではこのキタサンとは何者なのでしょうか。
調べて判明したのは、Stock630の販売会社「サラインベストメントサービス株式会社」の社長「北川博文」がキタサンだということ。
過去サラインベストメントサービス株式会社はキタサンロジックを解説するという名目で、北川セミナーなるものを開催していた情報が見つかり、発覚した次第です。
ではこのキタサンのロジックは信用できるものなのでしょうか。答えは否。北川セミナーの評判を調べればすぐにわかるのですが、「怪しい業者と手を組んで使えないロジックを高額販売している」「北川はただの金融マンで投資家のスキルは無い」など、否定的な意見が大量に出てきます。
キタサンロジックを評価する意見は全く無いのが実情です。よってキタサンとキタサンロジックは全く信用ならないものであると判断できます。
最後にStock630の評判を調査した結果を解説していきます。まずStock630に関する口コミなどはネット上を調べても全く見つかりません。
世間的に認知されていない、もしくは大した成果を出していない為気に留められていないと考えられます。
皆さんも利用しての感想や気になったことなどは当サイトの口コミに投稿していただけると幸いです。
株は評判の良い投資情報サイトが多数あるので、stock630よりそちらを活用すべきだと私は思いますね。