SHEmoneyとは?女性向け金融スクールの料金や口コミ紹介

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ミレニアル世代の女性に特化した金融スクール「SHEmoney」。

一人ひとりのお金の悩みに合わせたカリキュラムの作成ができて、株式投資やFP資格、副業など目的に応じた知識やスキルを取得できます。

SNS上では評判の高いSHEmoneyですが、本当に受講する価値があるのでしょうか?

この記事ではサービス概要や料金、口コミなどを紹介しつつ、その実態を調査します。

SHEmoneyとは?料金や退会方法など

SNSの投稿のせいか”キラキラ女子”という印象が強いSHEmoneyですが、実際はどのようなサービスなのでしょうか?

まずは運営会社やサービスの概要、料金などの基本情報を紹介します。

運営「SHE株式会社」の概要

SHEmoneyの運営「SHE株式会社」公式サイト
SHE株式会社公式サイト

SHEmoneyを運営しているのは「SHE株式会社」という企業。概要は以下の通りです。

会社名SHE株式会社
所在地〒107-0062
東京都港区南青山3-7-21
設立2017年4月11日
代表取締役福田 恵里
資本金1億円
電話番号03-6459-2955
メールアドレス[email protected]
事業内容金融スクール「SHEmoney」の運営
キャリアスクール「SHElikes」の運営
クラウドソーシングサービス「SHEworks」の運営
資格なし

2017年設立の若い会社で、女性向けキャリアスクール・金融スクール・クラウドソーシングサービスなどを提供。女性の人材育成から就業支援まで、一気通貫でサポートしています。SHE株式会社の提供サービスでは、女性向けキャリアスクール「SHElikes」が有名ではないでしょうか。

SHEmoneyは、SHElikesのノウハウを活かして2021年に立ち上げられた金融スクールですが、金融商品取引業者としては登録しておらず、教えられるのは一般的な知識のみ。その代わり、投資だけでなく家計管理のノウハウや社会保障、税金など幅広い知識を専門家から学べます。

ちなみに、SHE株式会社は自身を「ミレニアルライフコーチングカンパニー」と位置付けており、1980~1990年代に生まれたミレニアル世代の女性がメインターゲット。社会経験をある程度積んで、そろそろ真面目に自分のライフプランを考えようという人向けのサービスというわけですね。

SHEmoneyのサービス概要

SHEmoneyの特徴は、一人ひとりのお金の悩みに合わせたカリキュラムを作れるということ。

「女性向けのお金のコーチングスタジオ」というコンセプトで、受講開始時にコーチングを行い、目標設定やカリキュラムの作成から始めます。

カリキュラムは以下に示した8つの短期集中プログラムと、15のコースから自由に組み合わせが可能。

【短期集中プログラム】
  • 家計管理強化
  • ライフプラン実践
  • 資産運用実践
  • 副業・独立にまつわるお金の準備
  • 理想の住まい購入
  • 株式投資
  • FP資格取得サポート
  • 不動産投資準備
【全15コース55レッスン】
  • 家計管理と貯金
  • ライフプラン設計
  • 副業・独立/個人事業主にまつわるお金
  • 社会保障/保険
  • 税金
  • 資産運用(理論と基礎編)
  • 資産運用(商品編)
  • 資産運用(実践編)
  • 確定申告(帳簿)
  • 結婚・子育てのお金
  • 住まいのお金
  • 株式投資
  • 株式投資中級
  • 暗号資産
  • 不動産投資

授業は全てオンラインで行われ、6ヶ月間で終了。

カリキュラムは途中で変更可能なため、コーチと相談しながら納得できるまで学べます。

授業終了後はさらに6ヶ月、受講後フォロー期間として以下のサービスを利用できます。

  • スタディールーム 
  • 会員コミュニティ 
  • 特別イベントの参加 
  • お仕事オファー

スタディールームは、金融コンサルタントに直接オンライン相談できるイベントのこと。その他コミュニティや特別イベントへ参加できるうえ、実力があれば仕事のオファーも貰えるようです。

前半の6ヶ月で集中的に知識を定着させて、後半の6ヶ月でコミュニティの中で知識を深めていく、といった感じでしょうか。一般的な金融スクールより、コミュニティを創ることを重視しているようです。

実際、SHEmoneyの受講生は「マネーメイト」や「SHEメイト」などと呼び合うらしく、繋がりは濃い模様。

合っている人には心地良いが、苦手な人は苦手そう……好き嫌いが分かれそうな金融スクールです。

SHEmoneyの料金。記載方法が怪しい…

サービスの内容については分かりましたが、気になるのは料金。

SHEmoneyの料金は、前半6ヶ月のカリキュラム受講期間と、後半6ヶ月のフォロー期間とで以下のように金額が異なります。

期間料金
カリキュラム受講期間(前半6ヶ月)月額 24,147円(税抜)
フォロー期間(後半6ヶ月)月額 9,800円(税抜)

カリキュラム受講期間の月額料金は、無料体験レッスンに参加した当日に入会すれば「19,980円(税抜)」まで割引されます。

また、フォロー期間が終了した後も同額を支払えば期間を延長可能です。

これだけ見ると妥当な価格に見えますが、問題は公式サイトの記載。上記の金額で1年分の受講料を足し算すると、

24,147円×6ヶ月+9,800円×6ヶ月=203,682円

となりますが、公式サイトでは年間の総額としてなぜかこれよりも高い金額が。

SHEmoneyの料金
SHEmoneyの料金

この価格差は一体何なんでしょうか?

どうやら、カリキュラム受講期間の受講料「24,147円」は12ヶ月間ずっと払わなくてはならない模様。試しに計算してみると、

24,147円×12ヶ月+9,800円×6ヶ月=348,564円

となって、割引前の金額とぴったり一致します。

しかし、このような表を見せられて、カリキュラム受講料を12ヶ月払う必要があると分かる人がいるでしょうか?

金額の前に「1~6ヶ月目カリキュラム受講料」って書いてあるじゃないですか!

SHEmoneyの料金が分かりづらい

公式サイトを隅々まで確認しましたが、特商法表示に具体的な金額の記載も無ければ注意書きも見当たらず、ユーザーを誤認させようとしているとしか思えない表記の仕方。せっかく良いサービスを提供していても、このような広告を出している会社を信用できるでしょうか?

そもそも、「月額」などと記載していますが、SHEmoneyは入会したら1年間は退会できない仕組み。フォロー期間の延長はできるものの、基本的にサブスクとは異なるシステムです。それなら最初から受講料として合計金額を書いてくれた方が良心的でしょう。

SHEmoneyを紹介している他のブログでは入会金が必要だという記載も見当たり、調べてみると確かに過去に入会金があった模様。SHElikesの会員向けに入会金無料キャンペーンを実施していたようです。

SHEmoneyは入会金無料キャンペーンをしていた
SHEmoney入会金無料キャンペーン

しかし、現在の公式サイトには入会金に関する記述はどこにも見当たりません。

料金体系が変わったのだとは思いますが、あのような料金表を掲載しているくらいだから「後で請求されるのでは?」と疑念が湧いてきます。

このように、SHEmoneyの料金については不審点が多すぎて、かなり怪しい印象。

「お金の悩みから解放される」って、まさか人からむしり取れって事なんですかねぇ……。

SHEmoneyの受講生の実績

SHEmoneyは受講生の実績として「3ヶ月で平均資産額30.4万円アップ」と公表しています。

SHEmoney受講生の実績
SHEmoney公式サイト

平均資産額が30.4万円アップした。というのは曖昧な言い方ですが、要するに「お金についての考え方を見直すことで節約できるようになった」という事らしい。

実際、受講生のインタビューを見ると、元々浪費家の人が多い模様。

SHEmoney受講生の実績インタビュー①
SHEmoney受講生の実績インタビュー②

こういったインタビューを見ると、どうやらSHEmoneyでは「お金の管理ができない人に正しい知識を身に着けてもらう」ことを目標としているようです。

投資についても学べますが、重要なのはあくまでも「お金の悩みから解放されて活き活き暮らすこと」なのでしょう。

SHEmoneyの受講者数は公表されていませんが、プレスリリースによれば2022年10月時点で4600人だったそう。

SHElikesの会員数が14万人を突破している事から考えると、2025年2月時点では3~4万人程度でしょうか?

つまり、SHEmoneyは良くも悪くもお金について良く知らない、管理できない人向けの金融スクールです。投資について学びたい人には物足りないかもしれません。

入会・退会方法に要注意!

SHEmoneyに入会するには、まず無料の体験レッスンに申し込みます。

SHEmoneyに入会するには無料体験レッスンを学ぶ
体験レッスン申し込みフォーム

体験レッスンは「複数名体験会」と「マンツーマン体験会」の2種類があり、マンツーマン体験会はほぼ毎日実施しています。実際の授業を体験できるほか、お金についてのカウンセリングも受けられるとのこと。

体験レッスンを受けた日に入会すれば、最大50,000円の割引を受けられます。入会にはアカウントが必要ですが、体験レッスンに参加すれば作成可能です。

なお、体験レッスンに参加しても入会は強制ではありません。当然と言えば当然のことですが、公式サイトでも明確にアナウンスしており、もしかするとトラブルが多いのかも。

SHEmoneyの体験レッスン後の入会は強制ではない
SHEmoneyのQ&A

ちなみに、先述した通り過去には「入会金無料キャンペーン」を実施していたようですが、現在は行っていません。(そもそも現在のSHEmoneyに入会金はないはずなので……)

さて、退会方法ですが、特商法表示によればサービス利用中の退会や返金は一切できないとのこと。

理由は12ヶ月のセットプランであるから。

SHEmoneyは退会不可
SHEmoneyの特商法

ところが、13ヶ月目以降のフォロー期間は自動延長されてしまうらしく、13ヶ月目以降の課金更新日10日前の23時59分までに、マイページの退会申請フォームから申請しなくてはならないとのこと。

SHEmoneyは13ヶ月目以降自動延長される
SHEmoneyの特商法

12ヶ月のセットプランなのに、自分で退会申請しなくてはならないというのは、正直言ってかなり”あくどい”やり方のように思えます。12ヶ月で一旦お終いにして、希望者はフォロー期間を延長する。とした方が良心的ですよね……。

一応、授業が始まる前であれば退会・返金を受け付けてもらえるものの、料金を月額表示にしてサブスクを装ったり、フォロー期間を自動延長させたりと、キラキラした見かけでやっている事はなかなか汚い。

ただ、好意的に解釈すればこの自動延長システムは、受講生への最終テストみたいなものかもしれませんね。SHEmoneyでマネーリテラシーを高めた人であれば、このような悪質なやり方にすぐ気づいて、とっとと退会するでしょうから……。

SHEmoneyの評判

SHEmoneyの評判について、SNS上でたくさんの投稿が書き込まれています。

ここでは、良い口コミと悪い口コミに分けていくつか紹介します。

良い口コミ|コミュニティを喜ぶ声が多数

SHEmoneyの良い口コミで目立つのは、やはりコミュニティで仲間と共に学べる事を喜ぶ声でした。

入会したばかりの人も、FPに合格した人も、みんな「マネーメイト」に対して呼びかけたり、感謝したりしています。

生徒と講師の間も、分け隔てなく仲良しな様子。

リアルイベントも楽しそう。

メンターとの報告会も丁寧に行われているようで、良い刺激になっているとか。

批判や悪口が全く見つからず、かなり和気あいあいとした雰囲気のコミュニティです。

仲間と一緒に学びたい人には、うってつけの環境ではないでしょうか?

悪い口コミ|ほとんど無いが…

SHEmoneyの悪い口コミはほとんど見つかりません。

あるとしても、SHEmoneyに興味があるけど「平日忙しくて体験レッスンに参加できない」「レッスンを受けたいけど受講料が高い」といったような前向きなものばかりでした。

ただ、体験レッスンのクオリティについて怪しげな口コミも見つかりました。

“無料体験レッスン”と言いながら、内容はほとんどSHEmoneyの紹介ばかりという口コミです。「コーチングだけ受けたい」という書き込みも見られ、体験レッスンの質に若干不安を感じます。

とはいえ、こういった意見はごく少数で、SHEmoneyに関する口コミはほとんどが好意的なものばかり。正直なところ、若干不自然で怖いくらいです。

まぁ、受講生同士が仲良く楽しんでいるのならいいんでしょうけどね……。

SHEmoneyの特徴

ここでは、SHEmoneyの特徴について、メリットとデメリットに分けて解説します。

メリット3選

SHEmoneyの主なメリットは以下の3つ。

  • お金の悩みを自力で解決できるようになる
  • 自宅や通勤中に学べる
  • コミュニティに参加できる

SHEmoneyのメリットは、お金について正しい知識を身に着けることで、自力で金銭管理ができるようになることです。

つい無駄遣いや借金をしてしまったりするような人であれば、SHEmoneyで学べば正しい金銭感覚を身に着けられるでしょう。

また、SHEmoneyの授業はオンラインで解決しているため、時間や場所を選ばず学ぶことができます。スキマ時間を使って学べるのは、忙しい社会人にとって大きなメリットです。

クローズドコミュニティやリアルイベントを通じて、受講者同士で交流できるのもメリットの1つ。「一人では勉強が続かない……」という人でも、仲間と一緒なら打ち込めるかもしれません。

デメリット3選

SHEmoneyの主なデメリットは、以下の3つ。

  • 受講料が高い
  • 本格的な投資知識は身に着けられない
  • 運営姿勢に不審な点がある

SHEmoneyの受講料は年額348,564円と高額で、途中退会や返金もできません。割引キャンペーンも実施していますが、それでも税込みで30万円以上掛かるため初期費用の負担は重いです。

また、SHEmoneyは投資スクールではなく、お金に関する基礎的な知識を学ぶスクールです。本格的な投資に関する知識を身に着けたい人だと物足りなく感じるかもしれません。

SHEmoneyの運営側の姿勢に不審な点があるのも問題。価格の表示を不透明にしたり、退会しないと契約が自動延長される仕組みになっていたりと、金に汚い印象が見え隠れしています。

SHE株式会社はSHElikesで成功した企業であり、SHEmoneyのレッスンもクオリティ自体はそれなりに高いはずです。しかし、サイトのそこかしこに”がめつさ”が窺われる点には注意すべき。

強引な営業は無いと思いますが、良い雰囲気を作ってそれとなく別のサービスへ誘導される懸念はあるため、入会には慎重になった方が良いでしょう。

まとめ

最後にまとめとして、SHEmoneyがどのような人ならおすすめか、反対にどのような人にはおすすめできないかを紹介します。

SHEmoneyがおすすめな人

SHEmoneyがおすすめなのは、次のような人です。

  • お金の自己管理ができない人
  • 女性同士でお金の悩みを相談したい人
  • コミュニティで仲間と共に学びたい人

SHEmoneyはマネーリテラシーを高めるためのスクールです。無駄遣いが多かったりお金を貯めたかったりする人であれば、授業を受ける事でお金の悩みから解放されるかもしれません。

また、女性限定の金融スクールであるため、女性同士でお金の悩みを相談したい人にもおすすめです。講師も女性ばかりなので、異性には話しにくいお金の話題も気兼ねなくできるでしょう。

コミュニティ重視のスクールであるため、仲間と一緒に学びたい人にも最適。オンライン交流だけで無くリアルイベントも実施しているので、人と交流しながら楽しく学びたい人にはおすすめです。

SHEmoneyをおすすめしない人

反対に、SHEmoneyがおすすめできないのは次のような人。

  • マネーリテラシーを身に着けている人
  • 1つのテーマを深く学びたい人
  • 人との交流が苦手な人

SHEmoneyはお金に関する基礎的な知識を学ぶスクールであるため、既にマネーリテラシーを身に着けている人なら入会する必要はほとんど無いでしょう。

また、SHEmoneyは「お金の悩みの解決」に主眼を置いているため、金融知識を満遍なく学ぶことを良しとしています。1つのテーマを深く追求したい人は、もっと専門的なスクールに通った方が良いでしょう。

会員同士の交流が活発であるため、キラキラした雰囲気が苦手な人にもおすすめできません。

特にカリキュラムが終わった後の後半6ヶ月はほとんど交流時間であるため、知識だけを学びたい人には無駄に感じる可能性が高いです。専門的な知識を学びたい人は、むしろSHElikesの方が向いているのではないでしょうか。

SHEmoneyはお金について何も知らない人向けのサービスとしては良いのでしょうが、金融知識を身に着けスキルアップを目指す人にはおすすめできません。

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