高性能AIが、短期間で急成長する超高確率な銘柄を選定してくれるWAKABA AI。
「数ヶ月でテンバガーを達成するような銘柄も期待できる」という触れ込みで広告を出していますが、不審な点が数多く見られ、ネット上では”怪しい”という噂が広まっています。
この記事では、WAKABA AIの評判や特徴について紹介し、本当に怪しいサービスなのかを解説。興味を持っていた人は、契約する前にご覧ください。
WAKABA AIとは?運営会社概要や怪しい点
AIが自動で優良銘柄を選定してくれて、初心者でも利用できるWAKABA AIですが、具体的にはどのようなサービスなのでしょうか?
まずは、運営会社や実績、利用方法など基本的な情報について紹介し、怪しい点を解説します。
運営は「株式会社システムフロー」
WAKABA AIを運営しているのは、「株式会社システムフロー」です。基本情報は以下の通り。
会社名 | 株式会社システムフロー |
所在地 | 〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町1-6-16 ヤマトビル405 |
設立 | 2018年11月 |
代表取締役 | 青峰 志郎 |
資本金 | 不明 |
電話番号 | 03-5244-5183 0120-501-993 |
メールアドレス | [email protected] |
事業内容 | AI投資情報サービス「WAKABA AI」の運営 |
資格 | なし |
2018年11月創業の比較的若い会社ですが、コーポレートサイトも無く、WAKABA AIの運営を行っている他には何をしている企業かよく分かりません。
企業情報を確認したところ、2023年10月までは「株式会社SK」という商号だったようですが、当初は水道サービスの会社であったという疑惑があります。
以下のnote記事で、トイレの詰まりを修理する業者として紹介されているのを見つけました。

もし、これが本当であれば、なぜ水道サービスの業者が今はAI投資サービスを提供しているのか?この時点でだいぶ怪しい印象です。
次に注目したいのは資格について。水道業者であったためか、システムフローは金融商品取引業者の資格を保有していないので、投資助言は出来ないはずです。
WAKABA AIは公式サイト内で、「あくまでも情報を提供しているだけで、投資助言業や代理業は行っていない」という怪しいAI投資サービスにありがちな注意書きを複数記載しています。
まるで言い訳するように書いていますが、資格を持たない企業が個別銘柄の情報を提供する行為は法的にもかなりグレーゾーン。そもそも、資格が無い時点で情報の正確性も疑わしく思えます。
また、これもAI投資サービスにありがちな事ですが、システムフローの所在地はレンタルオフィス。
「レンタルオフィス=信用できない」というわけでは無いですが、何か事件があった時に雲隠れできるので、怪しいAI投資サービスに良くあるパターンであるのは確かです。
最近はレンタルオフィスを利用するベンチャー企業も珍しくありませんが、AI投資サービスに関しては、運営会社がレンタルオフィスを使っていたら警戒した方が良いでしょう。
怪しい点①類似サイト多数
WAKABA AIの他にも、似たような怪しいAI投資サービスは多く存在しますが、その中でも「運営が裏で繋がっているのでは?」と噂されているサイトがいくつかあります。
代表例がHitomi AI。

WAKABA AIと、料金の振込先が「リベアティ」という名義の口座で共通しているのです。
その後、Hitomi AIの振込先が「株式会社ウエイグループ」に変更すると、別のAIサービス株・革・命24の振込先と共通である事が発覚しました。

口座を3社で共有しているのか……?
こういった動きから、WAKABA AIやHitomi AI、株・革・命24の運営会社は裏で繋がっていると疑われています。
実際、サイトの作りや有料コンテンツもかなり似ており、相当なキナ臭さを感じます。
怪しい点②別会社を装って広告出稿
他にも、WAKABA AIに関する怪しい動きが確認されています。それは、全く関係の無い投資顧問会社を装って広告を出稿していた、というものです。
東京の投資顧問会社である「アレス投資顧問株式会社」は、WAKABA AIのなりすまし被害を受けた企業。X(旧Twitter)上では、以下のような注意喚起を定期的に行っています。
【弊社名を騙る広告への注意喚起】
— アレス投資顧問 (@Ales_ia_com) May 1, 2024
ヤフーで「アレス投資顧問」と検索すると、弊社名を騙る広告が確認されておりますが、リンク先『Wakaba AI』(運営:株式会社システムフロー、責任者:青峰志郎)は、弊社と一切関係ありませんので、ご注意ください。#アレス投資顧問 #無登録営業 #無登録業者
「アレス投資顧問を装ってWAKABA AIのページに誘導する」という、かなり悪質な広告が出回っているのです。
アレス投資顧問はWAKABA AIを運営するシステムフローとは異なり、資格を保有している真っ当な会社。
このような行為を行っている以上、WAKABA AIは全く信用できないサービスだと考えて良いのではないでしょうか。
実績が「誤解を招く表示方法」
WAKABA AIの実績は広告ページに記載が。
AIが抽出した銘柄の「ごく一部」を事例として掲載したもので、以下の画像のように紹介しています。

短期間で株価が2倍前後上昇している優良銘柄のように見えますが、注意したいのは「情報提供日について書かれていない」こと。単に高値と安値を提示しているだけで、いつ情報を提供したのか示さないのでは実績として不十分です。
また、公式サイトには何故かこれらの実績は掲載しておらず、代わりに「過去に東京市場で急成長を遂げた高騰銘柄の一部」を紹介していますが、これらはWAKABA AIが選定した銘柄ではありません。

「こういった銘柄を抽出できる」と訴求したいのでしょうが、誤解を招く表示で悪質に思われます。
WAKABA AIが選定したわけでも無い銘柄の情報を記載した所で、何の意味があるのか?
このように、WAKABA AIの実績は本物かどうか疑わしく、公式サイトには悪質と思われるような表示さえ見られます。
口コミでも「WAKABA AIで稼げた」という人は見つからず、後に紹介する通り、低評価ばかりが目立っている状況です。
利用方法が分かりにくい
WAKABA AIは無料トライアルから始められます。
公式サイトによれば、以下の3STEPで利用開始できるとのこと。

- メールアドレスを登録
- 登録メールアドレス宛の申込み完了メールをチェック
- ワンクリックで期待の銘柄をチェック
公式サイトでは、これ以上の利用方法について記載はありません。正直な所、どのように銘柄をチェックすれば良いのかも分からず、不親切な説明だという印象です。
ログインIDが届くのか、それとも何かアプリをダウンロードするのか、そういった記述もありません。当然の如く、有料サービスの詳しい案内も見つかりません。
分かるのは、とにかくメールアドレスを登録して無料トライアルを受けろという事だけです。
利用規約を見ると、「本製品利用のために登録したIDおよびパスワードについて、第三者に知られないよう適切に管理し……」といった記述が見られるため、ログインして利用するのではないかと思われます。
ただ、この利用規約にも不審な点があります。制定日が記されていないのです。

この利用規約、何かのテンプレートを使っていると思われます。
というのも、先に紹介した「Hitomi AI」や、終了したAI投資サービス「Stock Sieve(ストックシーブ)」の利用規約と、ほとんど同一の内容になっているのです。


他にも、「ログインページがそっくり」など共通点が非常に多く、これらのAI投資サービスの裏には何か共通の存在があるのかもしれません。
かなり闇が深い印象で、近寄ってはいけないサービスのようにも思えます。
いずれにしても、ずさんな利用規約を出している事からも、WAKABA AIが信用ならないサービスであることは分かると思います。
WAKABA AIの評判
かなり怪しい印象のWAKABA AIですが、ネット上ではどのような評判になっているのか紹介します。
良い口コミ|全く無い
WAKABA AIの良い口コミについて、5つほどの口コミサイトを探しましたが、全く見つかりませんでした。そもそも利用者がいないのか、口コミ自体も数が少なく、どれもが悪評となっています。
恐らく、AI投資ツールについてネットユーザーの間でリテラシーが高まってきて、すぐに「怪しいサイトだ」と見抜けるようになっているのでしょう。
警視庁や警察庁でも投資詐欺についての啓発が行われている昨今、WAKABA AIのような怪しい投資サイトに騙される人が少なくなっているのかもしれません。
悪い口コミ|多数存在
WAKABA AIに関しては「悪い口コミしかない」と言っても過言ではありません。
LINE登録では無いパターンの悪質サイトでしょう。個人情報持ってかれる感じかと。
株式会社システムフローは以前違う名前のサービスを案内してたはず。
ワカバ・ヒトミ・株革命24は似てるから多分繋がってる。
どの口コミでも、WAKABA AIのような怪しい投資サイトのパターンを理解し、胡散臭い雰囲気を感じ取って疑っているように見えます。
AIを活用した投資サービスが次々登場している昨今、WAKABA AIのような怪しいサイトは今後も現れるでしょう。
資格を保有していない、儲かる事を大袈裟に広告している、といった怪しい投資サイトのパターンを覚えて、騙されないようにしてください。
WAKABA AIの特徴
これまで紹介してきた内容を踏まえ、WAKABA AIの特徴について、メリットとデメリットに分けて解説します。
メリット|ほとんど無い
良い評判が全く見つからなかったWAKABA AIですが、メリットはあるのか?
率直に言って、ほとんど無いと考えた方が良いでしょう。
これまで紹介してきた通り、怪しい点が多すぎて関わること自体が危険であると思われるからです。
強いてメリットを挙げるとすれば、無料のトライアルが利用できる事ですが、個人情報を登録させる目的もあると考えられます。
悪用される危険性があるため、軽い気持ちで利用しない方が良いでしょう。
デメリット|怪しいポイントが多い
WAKABA AIのデメリットは、言うまでも無く怪しい投資サイトであるという事です。運営会社は、金融商品取引業者として登録していない無資格業者で情報の信頼性が低いですし、そもそも法的に問題がある可能性があります。
似たようなサービスが多いのも怪しいポイントです。Hitomi AIや株・革・命24といった類似のAIサービスは、運営会社が裏で繋がっている可能性も考えられており、個人情報を渡すリスクはかなり高いです。
本当にAIが選別した投資情報を提供している可能性もゼロではありませんが、そうであっても「有料サービスについて記載していない」など、公式サイトの作り自体に問題が多すぎて信用できません。
このように、見るからに怪しいサービスは利用しない事をおすすめします。
WAKABA AIのサービス概要や料金
ここで、WAKABA AIのサービス概要や料金について、改めて確認してみましょう。
初めに、公式サイトからメールアドレスを入力して無料トライアルに登録します。

ただ、無料トライアルの具体的な内容は記載がありません。有料版と同じコンテンツが一定期間無料で提供されると思うのですが、利用方法などは一切不明です。
有料コンテンツも全く記載が無いですが、特定商取引法に基づく表記によると、料金は50,000円~となっており、最高で「300万円のプラン」があるらしい。
5万円~という料金設定は、なぜかAI投資サービスで良く見られるものです。
例えば、WAKABA AIと利用規約がそっくりだった「Stock Sieve」や「頂(TEPPEN)」というAI投資サービスでは、5万円~500万円の間で細かくプランを設定していました。
プラン | 料金 | 期間 | 回数 |
---|---|---|---|
有料体験版 | 5万円 | 1日 | 1回 |
スイングモデル | 20万円 | 4週間 | 週1回 |
レギュラーモデル | 35万円 | 1日 | 1回 |
急騰モデル | 35万円 | 1日 | 1回 |
プレミアムモデル (3パターン) | 150万円 250万円 500万円 | 12週間 24週間 48週間 | 全週1回 |
恐らく、WAKABA AIでも契約期間や銘柄数によって、「料金プランを細かく分けているのでは?」と思われます。もしくは、料金自体決められておらず、適当な言い値をその場で告げているのかもしれません。
いずれにしても、銘柄情報だけで300万円というのは高額。
一般の投資顧問業者であれば、個別の電話相談サービスや丁寧な売買指示・急な相場変動に対するサポートなどが受けられる価格ですが、WAKABA AIは無資格の業者であるため、こういった投資助言は出来ません。
利用方法さえ詳しく書いていないサービスですから、「料金を支払った後に連絡が付かなくなる」といったトラブルもあり得るでしょう。関わらない事をおすすめします。