Stock Sieve(ストックシーブ)の評判は?株式投資ツールを調査

探偵

Stock Sieve(ストックシーブ)は、AIが膨大なデータを解析することで、上昇率の高い銘柄を自動で選別してくれる投資ツールです。

「大化け銘柄がボタン1つですぐ分かる」という触れ込みでしたが、公式サイトのサービス説明には曖昧な記載が多く、運営会社にも数々の不審な点があった事もあり、現在サービスは終了しています。

この記事ではStock Sieveのサービス概要や評判について紹介し、どのような点が怪しかったのか解説します。不審な投資サービスを見分ける方法として、ぜひ参考にしてください。

Stock Sieveとは?運営会社概要や実績など

「投資初心者でも簡単に利用できる」というStock Sieveですが、実際はどのようなサービスだったのでしょうか?

まずは、Stock Sieveについて、運営会社や実績、利用方法などの基本情報を見ていきましょう。

運営は「株式会社AREA20」

Stock Sieveを提供していたのは「株式会社AREA20」という会社です。

現在、同社は解散していますが、運営時の基本情報は以下の通りです。

会社名株式会社AREA20
所在地東京都港区浜松町2-2-15
浜松町ダイヤビル2F
設立2018年2月
代表取締役栗本大地
資本金不明
電話番号03-5577-3087
0120-301-847
メールアドレス[email protected]
事業内容AIによる投資情報提供サービスの運営
資格なし

基本情報を見る限りは、AI投資という流行の事業を行っている普通のベンチャー企業のように見えます。

しかし、注意すべきは「AREA20が金融商品取引業者として登録していない無資格の業者だ」ということです。

Stock Sieveは上昇率の高い個別銘柄を紹介するサービスですが、資格を保有していない業者が個別銘柄の情報提供を有償で行うのは、金融商品取引法で違反となる可能性があります。

一応、そのことを理解しているのか、サイト内に「個別銘柄の売買タイミング等に関しては、投資助言行為に該当するため当社ではお伝えできません」と記載。

あくまでも、投資助言業者では無いと強調したいようです。

Stock Sieveは投資助言業者では無い
※該当サイトは閉鎖済み

しかし、後に詳しく紹介しますが、Stock Sieveでは銘柄情報を数十万円~数百万円で提供していたという情報が…

投資助言業者くらいの報酬を受け取っていた可能性が高いので、「投資助言業者では無い」というのは、苦しい言い訳のようにも聞こえます。

行政処分などを受けてはいないようですので、法律のギリギリグレーゾーンを突いていたのかもしれませんが、怪しい業者には違いないでしょう。

その他にも、所在地が格安のレンタルオフィスになっているなど、不審点の多い企業です。

なお、AREA20は同時期に「頂(TEPPEN)」という別のAI投資サービスも提供しています。

テーマ株を紹介するという差別化は為されていたものの、似たようなAI投資サービスを同時期に販売していたというのも怪しい点の1つです。

Stock Sieveと頂(TEPPEN)は株式会社AREA20が運営
※該当サイトは閉鎖済み

実績表示で顧客を騙そうとしてる

Stock Sieveの実績について、「選別銘柄1410銘柄、2倍超え銘柄266銘柄、平均上昇率77%」と記載されていましたが、具体的な銘柄は書かれておらず、数字の根拠は不明です。

公式サイトには「代表的な大化け銘柄例」として4つの銘柄が紹介されていたものの、Stock Sieveが選別した銘柄であるとは記載されておらず、単なる”例”でしかない可能性が高いです。

Stock Sieveの実績は不明。記載内容はあくまでも例の可能性がある
※該当サイトは閉鎖済み

一般的な投資顧問であれば、株価が何円の時に銘柄情報を提供し、何円まで上昇したかを記載しているものです。

ところが、Stock Sieveの大化け銘柄例は、単に安値と最高値を示しているだけで、何円の時に情報提供をしたのかという肝心な記載が抜けています。

恐らく、「Stock Sieveを使えばこのような大化け株が簡単に見つかりますよ!」と言いたいのでしょうが、自分の手柄のように大きな文字で記載しているあたり、顧客を誤認させようとする意図が感じられます。

複数の口コミサイトを確認しても、Stock Sieveの実績について書いている人は見つかりませんでした。

利用者があまりにも少ないか、利用した人がほとんど実績を上げられていないのでは?と疑われます。

利用方法に不明点が多い

Stock Sieveの利用方法について、公式サイトではまず無料体験を始めるように誘導しています。

無料体験版はメールアドレスを送ることで申し込め、以下の3STEPですぐに利用できるとのことです。

  1. 無料体験版を申込む
  2. 無料体験版を起動
  3. 画面に表示される大化け期待銘柄を確認

これだけしか記載がなく、どのようなシステムやアプリが利用できて、どうやって利用すればいいのか、といった具体的な記載は一切ありません。

「よくある質問」の記載によると、どうやら専用ソフトがインストールされたタブレットが送付されるようです。

Stock Sieveの利用方法
※該当サイトは閉鎖済み

しかし、無料体験版だけのためにタブレットをいちいち送付するとは考えにくい。公式サイトにログインして体験版を利用すると思うのですが、詳しい説明はありません。

そもそも、今の時代にアプリのダウンロードや会員ページでの提供といった方法を使わず、タブレットという「モノ」を送付するやり方にも違和感を覚えます。銘柄情報を提供する度に、新しいタブレットを送付するつもりなのか……?

なお、Stock Sieveの退会方法についても、公式サイトには一切記載がありません。口コミサイトで「スムーズに出来た」という報告はありますが、いずれにしてもユーザーに不親切な怪しいサービスだった事は否めないでしょう。

Stock Sieveのサービス概要や料金

Stock Sieveは終了したサービスですが、一体どのようなコンテンツを提供していたのか?

ここでは、Stock Sieveのサービス概要について、無料と有料に分けて紹介します。

無料サービス|詳細なし

Stock Sieveでは無料体験版の提供を行っていましたが、詳しい内容はどこにも記載がありません。

“体験版”というくらいなので、Stock Sieveの有料版と同等のサービスを提供してくれたと思われます。

例えば、「AIが選別した大化け銘柄を1銘柄だけ教えて貰える」といった内容だったのでは?

無料体験版の申し込みについては、公式サイトからメールアドレスを記入することで出来ます。

Stock Sieveの無料サービスの申し込み方
※該当サイトは閉鎖済み

ただ、この申し込みフォームにも怪しい点があります。

フォームの下部に『上記「契約締結前交付書面」等及び「契約締結時交付書面」を電磁的方法による交付することに同意する』というチェック項目があるのですが、公式サイトのどこにも契約締結前交付書面が見つかりません。

契約締結前交付書面を交付するのは金融商品取引業者の義務ですが、株式会社AREA20は別に登録業者では無いので交付しなくても問題ないのかもしれません。ですが、それならなぜこんなチェック項目を作ったのか……?

無料体験版という事で気軽に申し込みたくなりますが、契約後に有料サービスへしつこく勧誘される危険性もあります。

Stock Sieveのような怪しいサイトでは、無料体験版の申し込みにも慎重になった方が良いでしょう。

有料サービス|高額すぎる

Stock Sieveの有料サービスについて、公式サイトでは一切説明がありません。

具体的な提供プランや、コンテンツ内容などの記載は無く、「ボタン1つでAIが大化け銘柄を選んでくれる!」くらいしか情報がありません。

料金については、特定商取引法に基づく表記にすら記載がなく、辛うじて利用規約に「当社が別途提示する料金をお支払いいただきます」と書かれているのみ。

Stock Sieveの料金は記載無し
※該当サイトは閉鎖済み

仕方が無いのでネット上で検索し、見つけてきた料金の内容は以下の通り。

プラン料金期間回数
有料体験版5万円1日1回
スイングモデル20万円4週間週1回
レギュラーモデル35万円1日1回
急騰モデル35万円1日1回
プレミアムモデル
(3パターン)
150万円
250万円
500万円
12週間
24週間
48週間
全週1回
※全て2銘柄提供

1回に付き2つの銘柄情報を5万円で提供する「有料体験版」から、約1年間毎週2つの銘柄情報を紹介する500万円の「プレミアムモデル」まで、細かくプラン分けされていたようですが、この料金表は正確な情報だと思います。

というのも、株式会社AREA20が提供するもう1つのAIサービス「頂(TEPPEN)」でも、料金は「5万~500万円」と設定されており、細かくプラン分けされていました。

Stock Sieveと同じ会社が運営する頂(TEPPEN)の料金
※該当サイトは閉鎖済み

「同じ会社」「同じようなサービス」「料金もほぼ同じ」であることから、信憑性の高い情報と思われます。

Stock Sieveの有料サービスの評価ですが、正直な所、かなり高額です。一般的な投資顧問なら、500万円支払えば電話による丁寧なアドバイスなどVIP待遇を受けられます。「500万円で1年間毎週2銘柄教えて貰えるだけ」というのは、割りに合いません。

さらに、Stock Sieveのサービスは、公式サイトの記載を見る限り専用のタブレットがなければ利用できないようです。

500万円を前払いしてタブレットが届かなかったら……
タブレットに何か仕掛けられているとしたら……

そう考えると、思わずぞっとします。

専用タブレットの使い方についても、どれだけサポートを受けられるか分かりません。問い合わせフォームも公式サイトには用意されておらず、メールや電話も本当に繋がるか怪しいものです。

このように。リスクばかりが大きい投資サービスが終了するのは当然でしょう。Stock Sieveのような怪しい投資案件は今でも見かけます。「大化け銘柄をボタン1つで」などという聞こえの良い言葉に騙されないようにしてください。

Stock Sieveの評判

Stock Sieveを実際に使った人の間では、どのような評判になっているのでしょう?

ここでは、良い口コミと悪い口コミに分けて紹介します。

良い口コミ|具体性に乏しい

Stock Sieveの良い評判ですが、複数の口コミサイトを探してようやく見つけられたくらいで、かなり少ないです。

しかも、具体的な記述がなく、あまり参考になる口コミではありませんでした。

悪くないと思う。自分で少し調べないといけない株サイトの方が合うし

熟練者なら良さそうだけど、初心者なら違うサービスの方がいい

情報量が多いから悪いサイトでは無いと思う

少しでも好意的な口コミを引用しましたが、どれも具体性に乏しく、「Stock Sieveで稼いだ」という評判は見かけません。

それだけ利用者が少ないか、利用しても利益を上げられなかった人ばかりではないでしょうか?

悪い口コミ|劣悪サービス

Stock Sieveに関する評判はほとんどが悪いものです。

例えば、「高額な料金を支払ったが損失ばかりだった」という口コミがあります。

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営業・勧誘がしつこいという悪い口コミも見つかります。

悪徳。営業が食い下がりすぎて最後は脅してきた挙句、電話終了後に10種類の電話番号からイタ電してきた。

また、レンタルオフィスを利用している事に、不信感を持っている人もいたようです。

自分の個人情報がレンタルオフィスで管理されているのは不安

他にも、「情報の精度が低い」「個人情報を聞き出そうとする」、「ブレットが送付されるのは恐ろしい」といった、悪い口コミが多数書き込まれています。

話題のAI投資ツールにも関わらず、これだけ悪評が多いことから、劣悪なサービスだと分かるでしょう。

Stock Sieveの特徴

ここでは、Stock Sieveの特徴についてメリットとデメリットに分けて紹介します。

メリット|無料体験版のみ

Stock Sieveにメリットがあるとすれば、無料の体験版を利用できること。本当に優れたツールであれば、有料並みのサービスを無料で利用できるのはとてもお得です。

ただし、無料体験後に有料サービスへしつこく勧誘されるなどの危険性があります。

Stock Sieveのような実態が不明なサービスを利用する際は、個人情報のやり取りに十分気をつけた方が良いでしょう。

デメリット|運営体制に不明点が多すぎる

Stock Sieveのデメリットはいくつもありますが、何より問題なのは運営体制に不明な点が多すぎることです。株式会社AREA20は、金商の資格を保有していない会社で、似たようなAI投資情報サービスを同時期に提供しているなど不審な点がいくつもあります。

公式サイトに必要な情報が記載されていないのも怪しい点です。有料サービスの料金表や解約方法など、契約前に知っておきたい情報が無いのはもちろん、AIの仕組みについても解説が無く、本当にAIが銘柄を選別しているかさえ疑わしいレベルです。

その他、AIが搭載されたタブレットを送付する提供方法や、問い合わせフォームが用意されていない等、まともな運営が為されているとは思えません。

Stock Sieveのようなサービスには、関わらない方が良いでしょう。

まとめ

Stock Sieveは、株式会社AREA20という会社が運営していたAI投資ツールです。

「AIによる高速データ解析によって、大化け銘柄を素早く選別できる」として、初心者でもボタン1つで簡単に利用できると売りにしていました。

しかし、Stock Sieveには不審な点が存在。

運営会社のAREA20は無資格の業者でしたし、公式サイトには料金表すら掲載されていません。”稼いだ”という評判も全く見つからず、利用者が集まらなかったためか既にサービスを終了しています。

詐欺だったのか?については、今となっては分かりませんが、限りなく怪しいサービスというのは調査結果からして間違いありません。

Stock Sieve(ストックシーブ)の評判は?株式投資ツールを調査の口コミ

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