2025年2月20日、日本最大の広告代理店である電通を傘下に持つ電通グループの株価が上昇しています。
理由は、電通グループの株の買い増しを、イギリスの投資ファンド「シルチェスター」が行ったと明らかになったため。
今回は、電通グループの株価の上昇について解説します。
電通グループとは?

株式会社電通グループは、大手広告代理店である電通を始めとしたグループ会社を統括する純粋持株会社。本社は東京都港区東新橋に構えています。
株式会社電通グループの歴史
1901年7月、「日本広告株式会社」設立
1901年11月、「電報通信社」設立
1907年、日本広告株式会社と日本電報通信社が合併
1955年7月、株式会社電通に社名変更
1973年、広告会社年間取扱高世界1位
1984年、スポーツイベント業に本格参入
1988年、売上高1兆円を突破(広告会社世界初)
2001年11月、「東京証券取引所第1部市場」上場
2010年10月、ロシアを除く欧米事業の統括する中間持株会社「電通ネットワーク・ウエスト」設立
2018年7月、麻雀プロリーグ「Mリーグ」参戦。「TEAM RAIDEN/雷電」のスポンサーに
2019年2月、初代法人事業承継準備会社「株式会社電通承継準備会社」設立
2020年1月~、純粋持株会社体制へ移行。初代法人事業を連結子会社「株式会社電通(2代目)」に承継。初代法人を「株式会社電通グループ」へ商号変更。アメリカ企業を連結子会社化
2020年9月、トヨタ自動車・トヨタ自動車の子会社「デルフィス」と合弁会社設立
2020年12月、スポーツ関連(国際)事業の統括会社「Dentsu Sports International, Inc.」設立
2021年、「ドリームインキュベータ」「シビラ」「Goals101 Data Solutions Private Limited(インド)」と資本業務提携契約を締結
また、下記の関連会社が企業と吸収合併
- 電通デジタルが電通アイソバーを吸収合併
- 電通ダイレクトマーケティングがDAサーチ&リンクを吸収合併。電通ダイレクトに商号変更
- 電通パブリックリレーションズがK&Dコンサルティングを吸収合併
2022年、下記の企業を連結子会社化・吸収合併
- Pexlify Limited(アイルランド)を連結子会社化
- 連結子会社「ピクト」が横浜スーパー・ファクトリーを吸収合併。「電通クリエーティブキューブ」発足
- セプテーニ・ホールディングスを連結子会社化
- イグニション・ポイントを連結子会社化
- ディグ・イントゥを完全子会社化
2024年1月時点の電通グループは、国内に約150社、国外も合わせると約650社のグループ会社が存在しています。
電通グループの株価が上昇。その理由は?
2025年2月20日、電通グループの株価が前日比68円(2.21%)高となる3138円まで上昇しました。
理由は、2025年2月19日の取引終了後、大量保有報告書にて、イギリスの投資ファンド「シルチェスター」が電通グループの保有株の買い増しをした事が判明したためです。
大量保有報告書によると、シルチェスターは電通グループの保有株を、以前までの保有比率8.23%から9.36%へ上昇させています。
電通グループの株価に対する反応
電通グループの株価が上昇したことを受けて、ネット上ではどのような反応を見せているのでしょうか。コメントを一部紹介します。
おもしろくなってまいりました。
— kenpapa (@onoken_koguma) February 20, 2025
電通グループ株価反発 英シルチェスターの買い増しで思惑:日本経済新聞 https://t.co/z6WfEGdFVa
外圧で変わらないと。
— のとみい (@noto_mii) February 20, 2025
電通グループ株価反発 英シルチェスターの買い増しで思惑 – 日本経済新聞 https://t.co/ldWBFl50E9