日産自動車の株価がストップ高に!ホンダとの経営統合協議の経緯

探偵

2024年12月23日、国内大手の自動車メーカー日産自動車が、同じく日本の自動車メーカー「ホンダ」と、経営統合の本格的な協議に入ったと報じられています。

そして、日産自動車とホンダとの経営統合協議報道が噂となった12月18日頃から、東京株式市場では日産自動車株の買いが殺到し、ストップ高になっていました。

今回は、日産自動車がホンダとの経営統合に至った経緯などを詳しく深堀りしていきたいと思います。

日産自動車とは?会社概要や歴史など

日産自動車のロゴ
日産自動車の企業ロゴ

日産自動車が設立されたのは1933年12月26日。多国籍自動車メーカーとして、神奈川県横浜市に本社があります。

同じく日本の自動車メーカー「三菱自動車工業」と、フランスの自動車メーカー「ルノー」とはパートナーシップを締結していると同時に、三菱自動車工業の筆頭株主です。

日産自動車は設立後、アメリカの自動車メーカーから設計図や設備購入、イギリスの自動車メーカーとの技術提携を積極的に行ってきました。

1960年代:人気車種を生み出すもバブル崩壊で販売不振に

日産自動車が吸収合併したプリンス自動車工業の企業ロゴ
プリンス自動車工業

1966年には、同じく日本の自動車メーカーで経営難に陥っていたプリンス自動車工業と合併し、人材確保とスカイラインなどの現在も人気を博している車種を販売ラインナップに。

1968年には、自動車や航空機などを製造する富士重工業との資本業務提携を締結。

バブル時代、シーマやBe-1、シルビアなどの人気車種を次々に生み出した日産自動車でしたが、バブル崩壊後に発売された車種のほとんどが販売不振に陥ってしまいました。

1990年代:ルノー傘下に。カルロスゴーンがCEO就任

1998年には、バブル崩壊後の経営不振から約2兆円の有利子負債を抱えて経営危機までに陥りました。

1999年3月にルノーの傘下に入ります。

日産自動車を傘下に入れたルノーの企業ロゴ
ルノーの企業ロゴ

日産自動車は以下の内容で、ルノーと資本提携を結びました。

  • 日産自動車に6430億円の出資
  • 日産自動車の株式36.8%の取得
  • 日産ディーゼル工業の株式22.5%の取得
  • 日産自動車の欧州における販売金融会社の取得

また、当時ルノーの副社長であったカルロス・ゴーン氏が日産自動車の取締役会長兼CEOに就任しています。

ルノーが主導となり国内の様々な自動車工場が閉鎖や資産の売却、人員の削減が実行された他、子会社の統廃合や取引先の統合、原材料の仕入れの見直しなどによるコスト削減が実行されました。

さらに、車種ラインナップの整理やデザインの一新、積極的な新車の投入を行ったことにより、販売台数を伸ばしていきます。

そして、1998年の約2兆円と言われていた有利子負債が、2003年6月には当初の予定から前倒しで完済したのです。

近年:三菱自動車工業の筆頭株主に

日産自動車は三菱自動車工業の筆頭株主
三菱自動車工業の企業ロゴ

2016年には、燃費偽装問題が発覚した三菱自動車工業を、2370億円で発行済み株式の34%を取得し筆頭株主に。戦略的アライアンスを締結し、三菱自動車の債権を支援していく事となります。

2017年には、ディー・エヌ・エーと提携し、自動運転タクシーの開発を進めることを発表。

2022年10月には、これまでルノーが日産株を43%保有していた不平等さを無くすために、日産自動車側が出資比率の引き下げを要請しました。

その結果、2023年2月6日に、日産自動車とルノーは出資比率を15%に揃え合意したと発表しています。

日産自動車とホンダが経営統合協議に至った経緯

日産自動車とホンダが経営統合に向けた協議に入った経緯としては、日産自動車が経営不振に陥っている所を、ホンダが救済するのが目的。ホンダの傘下に日産自動車が入る形になるとのこと。

日産自動車は、海外の自動車メーカーが生産の重きを置いている電気自動車やハイブリッド車の販売が他社の自動車メーカーに劣っており、主要地域での販売不振となっています。

それをホンダが、日産自動車にハイブリッド車の供給や電気自動車の競争力の強化を図り、幅広い分野で協業していく考えを持っているようです。

日産自動車とホンダが経営統合することで、トヨタ自動車グループ、ドイツのフォルクスワーゲングループに次いで世界第3位のグループの巨大連合となり、世界の自動車産業と太刀打ちできる地位を確立できます。

また、筆頭株主である三菱自動車は、2025年の年明け頃に合流を判断すると公表している事が分かりました。

日産自動車の株価に対する評判

日産自動車はホンダとの経営統合の協議により株価がストップ高になるまで上昇しましたが、ネット上ではどのような評価が見られたのでしょうか。

ここからは、日産自動車の株価に対するネット上の評判について見ていきましょう。

このように、これからさらに株価上昇を期待する方や、今後の動向次第で購入を検討するという方もいることが分かりました。

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