【目次】
FXの自動売買で資産運用ができるという「トレードコンシェルジュ」。ボタン1つで自動的にお金が貯まるシステムを謳っています。
しかし、トレードコンシェルジュの実態はアフィリエイト報酬狙いのサービスという噂が。申し込むとFXTFの口座開設をするよう言われ、アフィリエイトリンクを紹介されると言います。
果たして、トレードコンシェルジュは信用できるシステムか?この記事では、問題点や詐欺という噂について解説し、同じ特徴を持つ関連コンテンツについて紹介します。
【結論】トレードコンシェルジュは詐欺?
結論から言うと、トレードコンシェルジュはアフィリエイト報酬狙いで作られた実態不明のサービス。まともなものでは無い上に、詐欺の可能性も十分考えられます。
トレードコンシェルジュの主な問題点は以下の2つ。
- FXTFのアフィリエイトリンクに誘導される
- 利益が銀行口座に直接振り込まれる
トレードコンシェルジュに申し込むと、なぜかFXTFの口座を開設するように言われます。

FXTFは外資系のFX会社。親会社がシンガポール企業なので海外FXと混同される事がありますが、金融庁にも登録しており国内で真っ当に運営されているFX業者です。
FXTF自体はサービスの質に批判点があるものの、別に怪しい業者ではありません。そのため、問題はFXTFのアフィリエイトリンクへ誘導しているトレードコンシェルジュ側にあります。
トレードコンシェルジュはFXTFと提携している様子も無く、単なるアフィリエイター。FXTFへの口座開設は「はじめてのFX攻略」という謎のサイトで行うよう指示されるとのこと。

はじめてのFX攻略にはコンテンツが8記事しか無く、全てFX会社のサービス紹介記事。当然、FX会社へのリンクは全てアフィリエイトリンク。典型的なアフィリエイトサイトですね。
トレードコンシェルジュに申し込んできた人にFXTFの口座を開設させ、報酬を受け取っているのでしょう。
自動売買システムを購入したかったはずなのに、なぜか口座開設を強制させられ、アフィリエイト報酬の養分にされる……騙されているようで良い気分にはなりませんね。
もっとも、トレードコンシェルジュを利用するのにFXTFの口座開設が必須であるなら、仕方がありません。アフィリエイトで収益を上げる事も、まぁ、良いでしょう。
しかし、どうもFXTFの口座はシステム上必要では無いらしい。というのも、トレードコンシェルジュの広告ページでは、自動売買で稼いだ利益は毎週月曜日に銀行口座へ直接自動で入金すると説明。

FXTFの口座を開いたのはユーザーであって、取引はユーザーの口座内で行われるはず。それなのに、なぜ銀行口座へ直接入金されるのか?考えられるのは、トレードコンシェルジュはFXTF上で動作するシステムでは無いということ。
つまり、FXTFの口座を開設する必要は、ユーザー側に何一つ無いという事です。口座開設をするメリットは、アフィリエイト報酬を受け取るトレードコンシェルジュ側にしかありません。
例えるなら、マルチの勧誘員に「後でメシおごるから商品買ってよ」と言って、自分に必要ない商品を買わされるようなもの。トレードコンシェルジュというエサに釣られたユーザーが、アフィリエイト報酬のために無駄な口座を開設させられているわけです。
このように、トレードコンシェルジュはアフィリエイト報酬のためにユーザーを騙している可能性が高く、信用ならないシステムです。ユーザーがFXTFと契約すれば向こうに報酬が入るので、口座開設後にバックレられる可能性も十分考えられます。
後に紹介しますが、運営会社の「株式会社RuckUp」は似たサービスを複数展開しており、どれも内容はほとんど同じで最終的にアフィリエイトリンクへ誘導されます。
トレードコンシェルジュは無料なので害は無いかもしれませんが、個人情報を教える必要があるなど他にも怪しい点が多いため、利用しない事をおすすめします。
トレードコンシェルジュとは?

トレードコンシェルジュは、ボタンを押すだけでFXの自動売買ができるという投資システム。サービス開始から3周年らしく、通常30万円ほどするシステムを無料で使えるチャンスだそう。
無料で提供しているのは、申込み者にFXTFの口座を開設させてアフィリエイト報酬を得る事が目的のサービスだからでしょう。実際に稼働しているとは到底思えないシステムです。
その他、登録者に現金5万円をプレゼントするキャンペーンも実施していますが、「実際には受け取れなかった」という口コミも見られます。詐欺の可能性もあるため利用すべきでは無いでしょう。
評判は悪評ばかり
トレードコンシェルジュの悪評は、既に広まっています。SNSでは注意喚起をする投稿が多く見られました。


ただ、これらの投稿は「詐欺被害者向けのLINE相談」などと称して自分たちのサービスを宣伝するアカウントがほとんど。
投資案件界隈には多かれ少なかれそういった業者が集まるのですが、トレードコンシェルジュの場合はその数が異様に多く思えます。

アカウント名の異なる同じような投稿がずらっと……ここまで多いと、マッチポンプの可能性も考えてしまいますね。こいつが怪しいと盛んに吹聴する事で、業者はLINE相談サービスに客を集められる。
一方、トレードコンシェルジュは批判を許可する代わりに業者から金を受け取っている……そんな事も想像してしまうほど批判アカウントが多いです。
ちなみに、トレードコンシェルジュに対する良い評判は一件も見つからず。誰も利用していないんでしょうね。
異様に多い批判アカウントの存在は、注目されなかったトレードコンシェルジュをリサイクルするための最終手段なのかも。
運営会社は「株式会社RuckUp」
トレードコンシェルジュを運営しているのは「株式会社RuckUp」
株式会社RuckUpは、2022年設立の広告代理業やWebマーケティング企業を行っている企業。

会社名 | 株式会社RuckUp |
所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-10-8-2F-C |
設立 | 2022年9月1日 |
代表取締役 | 秋岡慧 |
資本金 | 3,000,000円 |
電話番号 | 不明 |
メールアドレス | [email protected] |
事業内容 | 広告代理業webマーケティングweb開発 |
資格 | なし |
トレードコンシェルジュの特商法ページを見ると、株式会社RuckUpの名称が記載されています。

それにしても、簡素な特商法ページですねぇ(笑)
販売価格・支払方法・引き渡し時期・クーリングオフ規定など、肝心な情報が書かれておらず、いかにも怪しい企業がやりそうな秘密主義です。
住所に関しては「GMOオフィスサポート渋谷オフィス」というバーチャルオフィスである模様。

怪しい投資案件を出している会社が、バーチャルオフィスを利用するのはテンプレ。何かトラブルが起こった際に雲隠れしやすくするためでしょう。
ちなみに、特商法ページではメールアドレスが「[email protected]」となっていますが、これはRuckUpが提供する別のサービス「トレナビ」用のアドレスと思われます。
トレナビについても、後に紹介します。
料金は通常「29万8,000円」のところ無料……?
トレードコンシェルジュの料金は、通常価格で「29万8,000円」とされていますが、2025年はサービス開始3周年という事で無料提供されています。

30万円のシステムが無料で使える時点で、胡散臭さしかありません(笑)
十中八九、アフィリエイト報酬狙いで適当に作ったEAでしょう。
投資手法はFXの自動売買
トレードコンシェルジュの投資手法として分かっているのは、FXの自動売買システムという事くらい。
どのようなタイミングでエントリーするか、動作環境はどんなものかなどは分かっていません。
広告ページには「テクノロジーが搭載された自動資産形成システム」など凄さを強調していますが、ボタン1つで稼げると謳っている時点でまともな手法では無いでしょう。期待するだけ損です。
利用方法
トレードコンシェルジュを利用するには、広告ページからLINEに登録する必要があります。

LINEに登録するとアンケートが送られてくるので、名前・メールアドレス・電話番号などを書き込んで返信。その後、FXTFに口座開設するよう案内が来ます。
ここで口座開設すればトレードコンシェルジュを利用できるようになるはずですが、そこまで進めたという口コミ等は見つからず、この後どうなるかは不明。
考えられる展開としては、投資資金を口座に振り込ませる、アフィリエイト報酬条件のためにFXTFで取引させる、といったもの。
どのような展開になっても、トレードコンシェルジュなるシステムがまともに稼働しているとは考えにくいです。
個人情報も渡さなくてはならないため、面白半分でも利用しない事をおすすめします。
トレードコンシェルジュの関連コンテンツ
トレードコンシェルジュを運営している「株式会社RuckUp」は、他にも似たような手法でアフィリエイト報酬狙いの投資案件を出しています。
また、IPアドレスが同じで似たような手法を使っている別会社も発見できたので、これらの関連コンテンツについて紹介します。
トレナビ
「トレナビ」は、ボタンをタップするだけで完全自動の資産運用ができるというスマホアプリ。

登録者全員に5万円のボーナスをプレゼントするキャンペーンを実施している、利益は月曜日に自動で振り込まれるなど、トレードコンシェルジュと全く同じサービス内容。
トレナビもアフィリエイト報酬狙いのサービスと分かっており、最終的にFXTFの口座開設に誘導されます。で、トレナビの特商法ページを見ると、やはり株式会社RuckUpの名前が。

特商法の中身はトレードコンシェルジュと全く同じ内容です。同じ内容をコピペして使い回しているのでしょう。
当然、トレナビも実際に稼働していると思えません。口座開設後に雲隠れされるリスクは高いでしょう。
トレードコレクション(トレコレ)
「トレードコレクション(トレコレ)」も似たような自動売買システムですが、こちらは広告ページが発見できず、簡素なLINE登録ページしか見つかりませんでした。
しかし、特商法ページは生きており、こちらも株式会社RuckUpの運営となっています。
トレコレはFXだけでなく仮想通貨や株も対象としているそうですが、まぁ、どうせまともに稼働していないシステムでしょう(笑)
利用したところでアフィリエイト報酬を稼ぐための養分になるか、利用料を取られて終わるだけだと思います。
Harvest
「Harvest」という似たような自動売買システムも、LINE登録ページしか現在見つかりません。

Harvestも自動で運用してくれるタイプの投資案件ですが、牧田彩乃と高橋結衣という若い女性がナビゲーターを務めていたらしく、おっさん一本釣り路線だった模様。
特商法ページも生きていますが、内容はトレードコンシェルジュなどと変わりません。

しかし、気になるのがメールアドレス。ここまで紹介してきたサービスの特商法ページでは全て「[email protected]」が連絡先として使われています。
文字列からして、元々トレナビ用のメールアドレスでしょう。おそらく現在の株式会社RuckUpは、トレナビ1本に絞って獲物を釣っています。
実は、トレードコンシェルジュの広告ページは普通に検索してもAIで調査しても全く出て来ず、想定されるURLを直接入力してやっと見つけたもので、現在は使われていない可能性が高いです。
実際、口コミによれば「Harvestを利用すると最終的にトレナビを案内される」という話もあります。
トレードコンシェルジュ・トレナビ・トレコレ・Harvestも、中身に大した違いはありません。どれも自動売買システムを謳ってアフィリエイト報酬を狙う悪徳サービスです。
その他の関連コンテンツ
トレードコンシェルジュと同じサーバーIPを利用しているサイトには、別会社が運営するものも見つかります。それが「RAGNAROK(ラグナロク)」と「TRUST-h(トラスト)」という2つのサービス。
RAGNAROKは「株式会社GENERALHAWK」が運営するサービスで、AI搭載の相場分析アプリとのこと。なんでも超高速量子AI「THUNDER BOLT(サンダーボルト)」を搭載しているとか。
ただ、広告ページでは「完全自動で毎日3万円」「起動ボタンをタップするだけ」などと書いており、トレードコンシェルジュと内容がそっくり(笑)

おそらく、株式会社RuckUpとノウハウを共有しているのでしょうね。もっとも、RAGNAROKの場合は20万円近くするシステムを売り付けるというやり方ですが……
もう1つのTRUST-hは「鈴木商事株式会社」という会社が運営している「超知能AGI搭載リアルタイム市場解析アプリ」で、「超知能AGIバジリスク」なるものを搭載しているそう。
TRUST-hの広告ページは見つかりませんでしたが、ミームコインの自動売買システムらしく、こちらも同様に20万円近くのシステムを売り付ける商法という情報が既に広まっています。
ちなみに、残っているLINE登録ページはトレコレやHarvestと全く同じ形式。

IPアドレスが同じだけならともかく、販売しているシステムの概要やLINE登録ページなどの共通点を見る限り、RuckUp・GENERALHAWK・鈴木商事の3社に何らかの繋がりがある事はほぼ確実でしょう。
トレードコンシェルジュであればアフィリエイト報酬狙いの無料サービスな分まだマシですが、RAGNAROKやTRUST-hは高額システムを売り付けるやり方なのでなおさら質が悪いです。
今後もこれらの会社は似たような広告を出し続ける可能性が高いため、見かけても決して利用しないように。