ガスや電気など、インフラサービスを利用するだけで株が貰えると話題の「カブアンド」。ZOZOTOWNで有名な前澤友作氏が始めた事業ということで、大きな話題となっています。
しかし、SNSではカブアンドに対する批判が日に日に増えており、2024年11月20日にサービスを開始してからは、さらに多くの不満の声が…
結局のところ、カブアンドは利用すべきなのでしょうか?
この記事では、カブアンドの仕組みやサービス概要、申し込み方法などを紹介し、どのようなリスクがあるのか解説します。
カブアンドとは?仕組みや申し込み方法など
カブアンドは前澤社長という超人気インフルエンサーが始めた事業ということで、多くの人が利用。「今からでも始めた方がいいかな?」と迷っている人もいるでしょう。
まずは、カブアンドについてサービス概要や仕組み、申し込み方法などを解説します。
運営は株式会社カブ&ピース
カブアンドは「株式会社カブ&ピース」が提供するサービスです。会社詳細は以下の通り。
会社名 | 株式会社カブ&ピース |
所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー16F |
設立 | 2024年2月9日 |
代表取締役 | 前澤友作 |
資本金 | 30億円 |
電話番号 | 0120-209-470 |
問い合わせ | https://kabuand.com/support |
株式会社カブ&ピースの設立日は2024年2月9日ですが、当時すでに新しい事業を始めるという話は前澤氏のSNSで発表されていました。ここ最近になって、その種明かしがされたわけですね。
ZOZO社を辞めて約4年半。新しい会社を作ってまた動き出します。すでに社名も決めて登記申請済み。来週には発表できるかな。
— 前澤友作 (@yousuck2020) February 13, 2024
“株が貰える”という触れ込みで有名になったカブアンドですが、事業内容はインフラサービスの提供です。電気、ガス、電話、ネット、ウォーターサーバーなどを契約することで、支払い金額の1~20%分の株引換券が貰え、5枚で1株と交換できます。
「ポイントの代わりに株が貰えるインフラサービス」と言えば分かりやすいでしょうか。例えば、東京ガスでは1,000円ごとに5ポイントが貯まりますが、それと同じような感覚で株が貰えるわけです。
前澤氏のネームバリューのおかげで早くも話題沸騰中のカブ&ピースですが、2024年12月時点では未上場企業です。株は上場していないと市場で売却できないため、将来的には上場するはずですが、果たして本当に上手く行くのか……。
後に詳しく解説しますが、他にも見過ごせないリスクがあり、株式会社カブ&ピースの信頼性は未知数です。事業としては興味深いのは確かですが、前澤氏のネームバリューだけを信じて契約すると痛い目を見るかもしれません。
代表はZOZO創業者「前澤友作」
株式会社カブ&ピースを設立したのは、ZOZO創業者の「前澤友作」氏。簡単なプロフィールは以下の通りです。
- 1975年11月22日生まれ。千葉県鎌ケ谷市出身
- 高校卒業後、音楽を学ぶため渡米
- 1998年、BMG JAPANからメジャーデビュー
- 同年、輸入レコード販売業者「有限会社スタート・トゥデイ」設立
- 2000年、「株式会社スタートトゥデイ」に組織変更
- 2004年、「ZOZOTOWN」サービス開始
- 2012年、スタートトゥデイが当時の東証一部に上場
- 2018年、「株式会社ZOZO」に屋号変更
- 2019年、ZOZOがYahoo傘下に入ることに伴い社長退任
- 社長退任後、前澤ファンドを設立。16の事業に投資
- 2020年、支援活動が評価され紺綬褒章
- 2021年、ロシアのソユーズ宇宙船に乗り、民間人初の国際宇宙ステーションへ
- 2024年、株式会社カブ&ピース設立
元々はミュージシャンとしてキャリアを始め、音楽を学ぶためアメリカに渡った経験も。メジャーデビューと同時期に、輸入レコードの販売会社として「有限会社スタート・トゥデイ」、後の株式会社ZOZOを設立します。
2004年には、アパレル関連のECサイト「ZOZOTOWN」を開始。10年もせずに、時価総額1兆円を達成するなど急成長します。
ところが、2019年9月に前澤氏は、株式会社ZOZOがYahoo傘下に入るのに伴い社長を退任。理由については「宇宙にどうしても行きたいから」とのこと。
社長退任の少し前に女優の剛力彩芽氏との交際が発覚したり、「お年玉企画」と称して当時のTwitterでお金配りイベントを行ったりと、スキャンダラスな話題は多数。この頃から、彼の名前は一般の人々にも広く知られるようになりました。
社長退任後は「前澤ファンド」を設立して様々な事業に投資する一方、2021年には念願の宇宙旅行を果たすなど、何かと話題の尽きない人物。2024年もカブアンドのサービス開始で話題になり、今や国民的な人物と言っても過言ではないでしょう。
提供サービスの概要
カブアンドが提供するサービスは、次の6つです。それぞれのサービスを簡単に説明すると、以下の通り。
- KABU&でんき
電気の利用料金に応じて株引換券が貰える - KABU&ガス
都市ガスの利用料金に応じて株引換券が貰える - KABU&モバイル
ドコモ、au、ソフトバンクの回線が使える格安SIM - KABU&ひかり
NTT東日本・西日本のフレッツ光回線が使える - KABU&ウォーター
天然水・浄水型ウォーターサーバーの利用料に応じて株引換券が貰える - KABU&ふるさと納税
ふるさと納税の寄付額に応じて株引換券が貰える
サービス内容は、一般的な電気やガスなどのサービスとほぼ同じ。契約することで電気やガス、格安SIM、光回線などが利用できます。
格安SIMはau、ソフトバンク、docomoという大手キャリアの回線を利用しているし、光回線もNTTなので安心です。KABU&ウォーターでは、ウォーターサーバーを契約して月額使用料を払います。KABU&ふるさと納税は寄付によって株引換券が貰えるサービスで、ワンストップ特例にも対応。
注意点として、一部地域では利用できないサービスがあります。例えばKABU&でんきの場合、沖縄電力エリアは対象外です。KABU&ガスは、プロパンガスを使っている地域では利用できません。
申し込み方法はサービスによって異なる
カブアンドの申し込み方法は、サービスによって異なります。ここでは例として、「KABU&でんき」の申し込み方法について解説。申し込み手順は以下の通りです。
- 現在契約中の検針票を用意
- Webページから申し込む
KABU&でんきの申し込みは非常にシンプルで、検針票を用意してネット上から手続きすればOK。
検針票で必要な情報は、供給地点特定番号とお客様番号の2つ。これらの情報さえ分かれば、ネットから申し込みできます。
使用中の電力会社への連絡も要らなければ、工事も必要ありません。乗り換え自体は非常に簡単にできます。
カブアンドには実店舗がなく、どのサービスもネット上で申し込み手続きをします。詳しくは各サービスサイトで確認してください。
カブアンドの仕組み
さてここからは、カブアンドの仕組みについて詳しく解説します。前項でも述べた通り、カブアンドでは以下6つのサービスが利用できます。
- KABU&でんき
- KABU&ガス
- KABU&モバイル
- KABU&ひかり
- KABU&ウォーター
- KABU&ふるさと納税
これらサービスの利用料を支払うことで、利用者は「株引換券」を貰います。株引換券は株式会社カブ&ピースの株式と交換できるクーポンのようなもので、1枚あたり1円の価値を持っています。
正確な株価は2025年4月25日に決定する予定ですが、今のところは「1株5円」となる見込み。
株引換券5枚で1株もらえる計算ですが、株引換券と株との交換はまだ始まっておらず、どのような手続きが必要になるかも分かっていません。
現時点でのアナウンスでは2025年5月2日〜5月23日に受付を行い、6月20日に株を受け取れる予定とのことです。
株引換券の還元率
さて、気になる還元率ですが、利用料の支払い金額に応じて以下のレートで株引換券が貰えます。
サービス名称 | 通常会員付与率 | プラス会員付与率 |
---|---|---|
KABU&でんき | 1% | 2% |
KABU&ガス | 1% | 2% |
KABU&モバイル | 10% | 20% |
KABU&ひかり | 5% | 10% |
KABU&ウォーター | 5% | 10% |
KABU&ふるさと納税 | 1% | 2% |
例えば「KABU&でんき」であれば、1月の使用量が6,000円だとすると、通常会員は60円分の株引換券を受け取れる計算。プラス会員であれば2%の120円分の引換券が貰えます。
なお、株引換券はサービスの割引券とも交換できるとのこと。割引券の価値は1枚1円。仮に事業が失敗して株と引き換えられなくなっても、最悪割引券に交換すれば損はしないかも……?
株引換券は未公開株と交換
株引換券と交換できるのは、株式会社カブ&ピースの「未公開株」です。未公開株は上場していない企業の株式のことで、市場に出回っていないため、一般の投資家では滅多に買うことができません。
未公開株が人気なのは、上場後に株価が大きく値上がりすることが多々あるから。”未公開株を買えば儲かる”というイメージを多くの投資家が持っています。
ただし、カブアンドの未公開株が上場後に値上がりするかは、正直なところ怪しい気がします。というのも、カブアンドは「株が貰える」ということが売りのインフラサービスで、それ以上の魅力が特に見出せないからです。
カブアンドの将来性に期待し成長が見込めると思う人が多ければ、上場後にグッと値上がりするかもしれませんが、そのような期待材料は特に見当たりません。仮にバブル的に値上がりしたとしても、すぐに下がってしまいそうな気がします。
また、未公開株が上場後に暴騰するのは、それだけ多くの人が欲しがっているからです。ところが、カブアンドの未公開株は多くの利用者が保有するはずなので、上場後急激に需要が高まるか怪しいところ。
そもそもの話、もしもカブ&ピースが上場しなかったら未公開株は売ることができず、ゴミ同然になってしまいます。こう考えるとめちゃくちゃリスクが高いような……。
ただ、そうは言っても前澤氏であれば(?)上場させてくれると期待する利用者は多いし、上場後に値上がりし続ける可能性もゼロではないので、未公開株に興味がある人なら利用してみると良いかもしれません。
ちなみに、上場後も電気やガスなどのサービスを利用し続ける場合、何かしらのやり方で株や株引換券は配り続けるとのこと。「永遠に株を発行することなんて出来るの?」という疑問はありますが……。
上場後も何らかの手段で株を配ることを考えていますが、株の希薄化にならないような手段を検討中です。
— 前澤友作 (@yousuck2020) November 25, 2024
今後のサービスは現状の6つに加え、次々に展開していく予定です。
議決権について
カブアンドが配布する未公開株には議決権がありません。上場すれば議決権が発生しますが、その間前澤友作氏ら経営陣を監視する人が誰もいなくなります。
経営に口出しできる株主がいないことは、かなり不安な要素です。目論見書によると、この事業でばら撒かれる株は6億にも上るとのこと。1人500株保有すると考えても、単純計算で100万人以上のステークホルダーが関わる事業です。
これだけの規模の事業なのに、経営上の大切な決定が全て秘密裏に為されてしまうのはさすがに恐ろしい……。極端な話、でたらめな経営を行って上場せずに金だけ持って逃げてしまうことだってあり得ます。
もちろん、前澤友作氏のような有名人がそのような卑劣な行いをする可能性は低いと思います。…が、リスクはゼロではありません。それどころか、カブアンドに対する批判が増えている現状を考えると、経営上やむなく上場しないまま終わる可能性さえあるでしょう。
結局のところ、カブアンドのサービスは「前澤友作氏をどれだけ信頼できるか?」という点に成否がかかっているのでは無いでしょうか?あらゆるリスクが彼の両肩だけに支えられているようで、はたから見ていると非常に不安です。
重要なのは、前澤氏が始めたビジネスだからといって安易に信用しないことです。前澤氏は日本を代表する優れた経営者ですが、100%成功するわけではありません。仕組みについてよく調べた上で利用するかを判断してください。
カブアンドの各サービスの料金
さて気になるのは料金です。カブアンドの料金はサービスごとに定められているため、ここでは2024年12月時点の各サービスの料金を表にまとめて紹介します。
KABU&でんき
KABU&でんきの料金は、基本料金と電力量料金に分かれています。
区分 | 基本料金 |
---|---|
10A | 402.60円 |
15A | 603.90円 |
20A | 805.20円 |
30A | 1,207.80円 |
40A | 1,610.40円 |
50A | 2,013.00円 |
60A | 2,415.60円 |
使用量 | 電力量料金 |
---|---|
120kWhまで | 35.34円 |
120kWh超過280kWhまで | 41.62円 |
280kWh超過分 | 44.86円 |
価格としては、他の売電業者よりも高い印象。参考までに、東京電力の価格と一部比較すると以下の通り。
KABU&でんき | 東京電力 | |
---|---|---|
基本料金(30A) | 1,207.80円 | 935.25円 |
使用料金(120kWhまで) | 35.34円 | 29.80円 |
他の基本料金でもKABU&でんきの方が割高。やはり、株が貰える代わりに割高になっているように感じます。
KABU&ガス
KABU&ガスの料金は、使用量に応じた基本料金と従量料金が設定されています。
1ヶ月の使用量 | 基本料金 | 従量料金(円/m³) |
---|---|---|
0m³~20m³ | 759円 | 145.31円 |
20m³~80m³ | 1,056円 | 130.46円 |
80m³~200m³ | 1,232円 | 128.26円 |
200m³~500m³ | 1,892円 | 124.96円 |
500m³~800m³ | 6,292円 | 116.16円 |
800m³~ | 12,452円 | 108.46円 |
この料金、実は東京ガスの料金と全く同じです。一部を比較すると以下の通り(原価費調整は考えない)。
KABU&ガス | 東京ガス | |
---|---|---|
基本料金(0m³~20m³) | 759円 | 759円 |
従量料金(0m³~20m³) | 145.31円 | 145.31円 |
東京ガスは支払い金額1,000円につき5ポイントを付与しており、還元率は0.5%。カブアンドの株引換券の還元率は1~2%なので、数字だけ見るとカブアンドの方がお得です。
KABU&モバイル
KABU&モバイルの料金は、使用GB量によって異なります。
データ容量 | 月額基本料 |
---|---|
3GB | 980円(税込1,078円) |
5GB | 1,180円(税込1,298円) |
10GB | 1,580円(税込1,738円) |
20GB | 1,980円(税込2,178円) |
50GB | 3,480円(税込3,828円) |
また、電話サービスやSMSも利用できます。
サービス名 | 料金 |
---|---|
音声通話料(プレフィックス番号自動付与) | 11円/30秒 |
上記以外の通話料 | 22円/30秒 |
SMS送信料 | 3円~ |
国際SMS送信料 | ドコモ回線:50円〜/通 au回線:100円〜/通 ソフトバンク回線:100円〜/通 |
通話定額オプション | 5分以内:550円/月 10分以内:935円/月 無制限:1,650円/月 |
追加データチャージ | 1GB:550円 |
KABU&モバイルの料金も他の格安SIMと比較してみます。楽天モバイルの料金と一部比較すると以下の通り。
KABU&モバイル | 楽天モバイル | |
---|---|---|
3GB | 980円(税込1,078円) | 980円(税込1,078円) |
20GB | 1,980円(税込2,178円) | 1,980円(税込2,178円) |
KABU&モバイルと楽天モバイルでは料金体系が異なるので単純な比較は出来ませんが、3GBもしくは20GB使用した場合の料金で見ると全く同じです。もちろん、もっと安い格安SIMも探せばありますが、KABU&モバイルが特別高いわけでもありません。
KABU&ひかり
KABU&ひかりは戸建てタイプとマンションタイプで価格が異なります。
プラン名 | 月額料金 |
---|---|
戸建てタイプ | 5,100円(税込5,610円) |
マンションタイプ | 3,800円(税込4,180円) |
10ギガ(戸建て・マンション) | 5,800円(税込6,380円) |
KABU&ひかりの料金は、NTTのフレッツ光と比較してみましょう。フレッツ光のルーターなし定額プランと比較すると、以下の通り。
KABU&モバイル | フレッツ光 | |
---|---|---|
戸建て | 税込5,610円(税込) | 5,940円(税込) |
マンション | 税込4,180円(税込) | 3,355円(税込) |
KABU&モバイルの方が戸建ては安いですが、マンションになると割高です。なお、ルーターのレンタル料はほぼ変わりません。
KABU&ウォーター
KABU&ウォーターは天然水と浄水型で料金が異なります。
サービス名 | 月額料金 |
---|---|
天然水もっとPREMIUMプラン(5年) | 3,680円〜(税込3,974円) |
天然水ずっとPREMIUMプラン(3年) | 3,780円〜(税込4,082円) |
浄水型ウォーターサーバーlitta | 2,346円(税込2,580円) |
浄水型ウォーターサーバーSlim-R | 2,437円(税込2,680円) |
KABU&ウォーターは、天然水サーバーの「クリクラ」と浄水器サーバーの「every frecious」と比較してみます。
サービス名 | 月額料金 |
---|---|
天然水もっとPREMIUMプラン(5年) | 3,974円~(税込) |
クリクラ | 3,640円(税込) |
浄水型ウォーターサーバーlitta | 2,580円(税込) |
every frecious mini | 3,300円(税込) |
天然水はどちらも24Lの料金ですが、KABU&ウォーターの方が少し高いくらいです。一方、浄水型ではKABU&ウォーターの方が安くなっています。
ウォーターサーバーの月額料金はピンキリですが、他社と比べて高すぎたり安すぎたりすることはないようです。
KABU&ふるさと納税
KABU&ふるさと納税の料金は、購入したい返礼品によって異なります。株引換券の還元率は通常会員で1%、プラス会員で2%となっています。
例えば、10万円の返礼品を購入した場合、通常会員なら1,000枚の株引換券、プラス会員なら2,000枚の株引換券を受け取れます。株式に換算するとそれぞれ200株、400株相当です。
なお、KABU&ふるさと納税では株引換券を割引券としては使えません。また、返礼品によっては株引換券が貰えない場合があるため注意してください。
カブアンドの評判
カブアンドの評判は批判が増えつつあり、実際にサービスが始まってから「色々と問題が出てきた」という印象。ですが、カブアンドの理念については賛同している人が多くいます。
ここでは、SNS上の口コミからカブアンドの良い評判・悪い評判を見ていきます。
良い口コミ|前澤友作の理念に共感の声が多数
カブアンドの良い口コミに関しては、前澤友作氏の理念に対する共感を持つ人が多いように見受けられました。特に、投資について知らない層に興味を持ってもらうための取り組みとして評価する声が多いようです。
カブアンド、どうにかして投資やってない層に刺さってほしいです。うちの親戚とか特に。私では言葉が通じても話が通じないので、ぜひとも前澤さんの信頼をお借りしたい😅
— むどく (@MUDOKU_) December 11, 2024
カブアンドは価格勝負のサービスではないので、高くなるとか、高くなった分のメリットが得られるか分からないとか、そんなことを聞く必要がないと思う。カブアンド導入の最大の意義は、株に興味があってもなかなか踏み出せない人が踏み出すための第一歩だと思う。
— メーカー社員 (@makerKIGYOU) December 10, 2024
また、多くの人に株を分散させて国民総株主を目指す理念に共感する声も。
国民総株主として旗を掲げてるカブアンドですが、これは善意の経営者が抱えてる理想です。売主も買主も双方が責任をもち互いに成長していこうという共存共栄であり昭和型社会主義に戻る予感がしています。前澤氏は政治ではなく民間というアプローチでそれを成し遂げてくれそうなwkwk感もあります。
— ブルーベリーフラペチーノうどん (@BlueberryFrapuU) December 5, 2024
株主というものを「企業を応援する人」と捉えるならば、幅広い人に投資を募るカブアンドの手法はコミュニティを作る新しいやり方だと評価できます。
また、権力を分散して会社を公平に運営するという意味でも意義のある取り組みです。もっとも、株の大半は前澤氏が持つのかもしれませんが……。
他に、サービスの利用しやすさやUIを評価する声も見つかりました。
とりあえず始めたカブアンド
— Cafe Cabin kanae (@CafecabinKanae) December 14, 2024
事業用に新規のモバイル契約
申し込みから10日くらいで
SIMが届いた‼️
開通用の説明書もすごいわかりやすくすぐに使えるようになりました✨#カブアンド
カブアンドのマイページのデザインがよくできている。
— SAKATA Kazumichi (@mariosakata) December 8, 2024
アカウントや株、請求明細が個人デスクにまとまっていて、それ以外はサービスごとに階が別れている。生活インフラが中心だからか家のような作りになっていて、金銭や株を扱っているとは思えないクリエイティブ。https://t.co/R11LksB89a pic.twitter.com/T1hUyV4Ico
サービスの質については批判も多いカブアンドですが、評価する人も一定数いるようです。
悪い口コミ|事業内容に違和感
カブアンドの悪い口コミについては、サービス開始前からかなり批判が多くありました。前澤氏による事業内容の説明に対して違和感を覚える人が多くいます。
カブアンドのHPをパッとみて感じたこと
— よしお@庶民YouTuber (@syomingyoshio) November 20, 2024
・インフラ系を全て切り替えるメリットなし
・株が貰えるんじゃなくて、株引換券がもらえるだけ。
・しかも上場するまで無価値。
・1株5円と試算があるがあくまで試算。
これだけ見て、飛びつくメリットはないのでは。…
カブアンドのサービス、深く見ていないのでわからないのですが、ぱっと聞いた感じ、経営に口出しする大株主を排除し(リテラシーの高い人は、少なくとも現段階では買わない?)、小さい株主だけ(しかも種類株式)にすることで、誰にも文句を言われず好きなように経営できる会社を創り上げたような感じ…
— 大人の学校(株、起業) (@kabuyosou) December 7, 2024
カブアンドの前澤社長の株保有率は約83%で明らかに多すぎるから、本当に国民全員が儲かって株を持とう!とするなら持ちすぎだし最終的に上場という難易度は高すぎるからそれを達成しないと旨みない。達成してもほぼ前澤さんが利益の総なめ。
— GREY 不動産買取•仲介💎 (@taox42644428) November 16, 2024
さらに株の発行数は財閥クラスの会社の量
また、実際にサービスを開始した後は、サポートの悪さなどへのクレームが増えています。
カブアンド山ほどクレーム来てて草 pic.twitter.com/eicKUmVEGU
— いっかつ (@kamome_owner) December 8, 2024
カブアンド全然だめじゃん
— 薄皮まんぢゅう@ほぼリタイア (@henntaishinshi0) December 14, 2024
電気は「手続き中」で1ヶ月放置(今日利用開始予定)
ひかりは1ヶ月放置
モバイルは1ヶ月放置+2回向こうからキャンセル+SIM発送メールより先に突然SIM届く+電話もネットも繋がらない+サポートにはほぼ繋がらない
初期から参加してるけどこれは我慢できない#前澤#カブアンド
前澤ちゃん、ワイは今後カブアンドが上場するかどうかなんて正直どうでもいいんや。国民のインフラをミスなく請け負える責任のある企業なのかを問うているんや。今のところ利用者に迷惑かけまくりやぞ。
— カブアンドから国民を守る塔 (@MY_3250) December 12, 2024
前澤氏を信頼していた人の中からも、サービスの質の悪さについて批判が出ていることは不穏な状況です。今後どうなるか分かりませんが、カブアンドに投資するリスクは高まっているように思われます。
カブアンドの特徴
これまで紹介してきた情報から、ここではカブアンドの特徴についてメリットとデメリットに分けて解説します。
メリット3選
カブアンドの主なメリットは以下の3つ。
- 未公開株を一般の人でも貰える
- 株が値上がりする可能性がある
- 株引換券は割引券として使える
普通の投資家では手に入らない未公開株が貰えるのは、大きな魅力の1つ。未公開株は上場後に大きく値上がりする可能性があります。もっとも、カブアンドもそうなるかは不透明ですが……。
上場後に株価が安定するならば、保有し続けることで長期的に値上がりするかもしれません。カブアンドのサービスを利用し続ければ自動的に株が増えていく見込みなので、ほったらかしで長期投資できるでしょう。
仮にカブアンドが上場できず株と交換するメリットが無くなったとしても、引換券は割引券としても使えます。料金も他社に比べて法外に高いというわけでもないので、お得に利用できるのではないでしょうか。
デメリットやリスク3選
カブアンドは今までにないサービスであるため、様々なデメリットやリスクが考えられます。特に重要なデメリットを3つに絞ると、以下の通り。
- 前澤友作氏の信用に依存している
- 上場するか分からない
- 品質に対する信頼性が薄い
カブアンドの未公開株には議決権がなく、経営を監視することが出来ません。上場するかも現時点では当然不明です。サービスが成功するか否かは、前澤氏の実力にかかっています。
カブアンドの理念は「国民全員が株主になる社会」の実現を目指すというものですが、議決権がなく売れない未公開株を持っていて何になるのでしょうか?経営に参加することも出来なければ売却益も得られません。リスクだけを背負わされているように思えます。
さらに悪いことに、カブアンドのサービスについてSNS上で批判が増えています。モバイル回線が繋がらない、サポート対応も悪いという声が多く、初動で信頼性が失われつつあるのはかなり痛い。
カブアンドが上場するのは絶対的な使命ですが、多くの株主が経営に関われない以上、ただ前澤氏を信じてサービスを利用することしか出来ません。サービスの質を問題とせず、まるで信じる心が問われているかのような状況はあまり健全とは思えません。
果たして、どれだけのユーザーが前澤氏を信頼してサービスを利用し続けられるのでしょうか?利用者が増えなければ上場できなくなる可能性もあり、リスクは日々高まっていると感じます。
……しかし、新しい事業を始めるときは批判が多くなるもの。日本有数の実業家である前澤氏には、有象無象の批判など屁でもないと言うように、カブアンドを見事上場させて株価もうなぎ上りという夢のような未来を実現して頂きたいと思いますね。
カブアンドがおすすめな人
最後にまとめとして、カブアンドがおすすめなのはどのような人か紹介します。以下のような人であれば、カブアンドを利用すると良いかもしれません。
- 前澤友作氏を信じている人
- 未公開株に興味がある人
- インフラサービスを利用してみたい人
カブアンドで貰える未公開株は議決権がなく、経営の監視が出来ません。事業の成否は前澤友作氏の手腕にかかっており、利用者は信じることしか出来ません。彼の話を聞いて信用できると思えたならば、利用してみても良いでしょう。
また、未公開株は一般の投資家では手に入れにくいものです。上場後に株価が上がるかは未知数ですが、興味があればサービスを利用して未公開株を手に入れてみてください。
カブアンドのサービスは他社に比べて突出したところがあるわけではありませんが、決して悪いものでもありません。使っているサービスが高かったり、まだ使っていないサービスがカブアンドにある場合は、利用を検討しても良いでしょう。