運営会社が行政処分を受けたにも関わらず、現在まで生き延びている株プロフェット。
一時期は利用者も多かった投資顧問業者ですが、悪評が広まり公式サイトも更新頻度が低く、新着口コミも見られないほど廃れています。
運営会社が名前を何度も変更、怪しい人物と繋がりなど、怪しい噂が多い株プロフェットですが、実際の評判はどのなのか？
この記事では、株プロフェットに関する評判や実績などについて紹介し、怪しいと言われた理由について解説します。
株プロフェットとは？
株プロフェットは、株式を中心とした金融商品について投資助言を行う投資顧問サービス。
かつて行政処分を受け、悪徳情報商材業者や薬物逮捕された人物との関わりが噂されるなど、評判は良くありません。
まずは株プロフェットの基本情報を確認して、どういった点が怪しいのかを見ていきましょう。
FIP投資顧問株式会社に行政処分
2019年3月、株プロフェットを運営していた「FIP投資顧問株式会社」に行政処分が下りました。理由は以下の通り。
- 金融商品取引契約の締結の勧誘に関して、重要な事項につき誤解を生ぜしめるべき表示をする行為
- 前代表による会社資産の私的費消
要するに、実態にそぐわない誇大広告を行って有料の顧問契約を勧誘していたわけです。
過去に買い推奨した銘柄について一部期間の成績を抜き出し、あたかも推奨後に短期間で高騰したように見せかけていた、とのこと。他にも、当時は会長を退いていた「橋本諭」氏が会社資産を個人的な遊興費などに利用。
2016年9月に代表取締役に就任し、2年3ヶ月の間およそ3,400万円も会社の金を懐に入れていた、とのことです。関東財務局に提出する決算書類も偽造していたらしい…。
これだけでもとんでもない投資顧問ですが、驚くべきは行政処分から1年も経っていない2019年12月に早くも営業を再開したこと。サービス名さえ変えていないので、ブランド力に自信があったのか？
潔い良いと表すこともできるが、他にも怪しい噂を見かける会社です。
現在の運営はザクロ投資顧問株式会社
行政処分で信頼を失ったFIP投資顧問株式会社ですが、現在は「ザクロ投資顧問株式会社」と名前を変えて、株プロフェットの運営を続けています。
| 会社名 | ザクロ投資顧問株式会社 |
| 所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂九丁目6番29 |
| 代表者 | 佐藤 智之 |
| 電話番号 | 03-6804-2105 |
| メール | [email protected] |
| 事業内容 | 投資助言業 |
| 資格 | 関東財務局長(金商)第2297号 |
| 加入協会 | 一般社団法人日本投資顧問業協会 会員番号第012-02208 |
ザクロ投資顧問株式会社は、関東財務局に登録している金融商品取引業者です。
資格は持っているが、関東財務局に偽造決算書を提出していた会社ですから、信頼性はありません。ちなみに、過去に2回も名前を変えています。
- 2015年10月にFIP投資顧問株式会社として法人登記
- 2019年6月にPEGM株式会社に変更
- 2022年2月にザクロ投資顧問株式会社に変更
2019年6月「PEGM株式会社」への名称変更は、行政処分のイメージ低下による刷新が狙いでしょう。正直、「株プロフェット」というブランド名を変えなければ意味ないと思うのですが……。
2022年2月には、「ザクロ投資顧問株式会社」に名称を再び変更。
詳しくは後述しますが、この間に投資助言者として繋がりを持っていた投資系インフルエンサーの「KAZMAX」が薬物使用の容疑で逮捕されるなど、会社のイメージを損なう事件が発生。だから名称を変えたんでしょうね。
本社所在地の変更も4回行っており、とにかく怪しい。悪評が広まる度、逃げ回っているように見えます。
サービス概要
株プロフェットで提供しているサービスは、無料・有料コンテンツの2種類。
無料コンテンツではコラムやメルマガ、推奨銘柄の配信、個別銘柄の無料相談などがあります。
有料コンテンツは契約締結前交付書面に色々載っているが、公式サイトを見る限り提供しているのは、ハイリターンを狙える銘柄情報の「単発スポット契約」のみ。
サービスの詳細は後述しますが、一時期に比べたら廃れた印象……。
まぁ、不祥事も起こしているサイトなのでね。まだ生きてはいますが、運営にやる気が見られないので、質の良いサービスは期待できなさそうです。
主な投資実績
株プロフェットの投資実績は、公式がnoteで公表。
2022年6月頃から推奨銘柄の推移を掲載しているが、現在までに合計騰落率586.53％、勝率50％の成績を出しているとのこと。
数字だけ見るとそれほど悪くないように見えます。
ただ、銘柄数が少ないのは気になる。厳選したから少ないと好意的に見ることもできるが、過去の不祥事から「成績の悪かった銘柄を隠しているのでは？」と疑ってしまいます。
2022年の推奨銘柄を、2024年まで保有していることが想されている点も違和感。
合計騰落率586.53％を実現するには銘柄すべてを購入し、売ることなく保有し続けなくてはなりません。無限の投資資金はどこから湧いてくるのか？
株プロフェットの公開実績は批判点が考えられるため、参考程度に留めた方が良いかと。
マイナスになった銘柄も紹介している点は評価できますが、全面的に信じることはしない方が良いでしょう。
契約・解約方法
株プロフェットの契約方法は、公式サイトからメールもしくはLINEで会員登録すればOK。
有料サービスの解約方法は、契約締結前交付書面によると、投資顧問契約を結んでいる場合は「書面または電磁的記録によって意思表示」することで可能。
要するに、問い合わせフォームやメール等で解約の意思を伝えれば、期間の途中でも解約できます。
ただし、契約日数に応じて、日割り計算された金額を払う必要があります。
退会方法は、問い合わせフォームから退会希望の旨を理由を添えて送信すればOK。
株プロフェットのサービスや料金
株プロフェットのサービス内容と料金について、詳しく解説していきます。
無料サービス
株プロフェットの無料サービスには、以下の4種類があります。
- 今日のイチ押し注目銘柄
- 各種無料コラム
- 株プロフェット無料メルマガ
- 無料銘柄相談
注目銘柄のうち、無料で情報提供があれば教えてもらえますが、基本的には相場情報コラムやメルマガの配信が中心です。
また、保有株や買おうと思っている株について相談できる無料銘柄相談も行っています。
ただし、無料銘柄相談は有料サービスへの勧誘の入り口という役割を持っているため、営業活動をされるリスクは覚えておいてください。
有料サービスを検討している人であれば、無料銘柄相談を利用して実力を知っておくのが良いでしょう。
有料サービス
株プロフェットの有料サービスは、契約締結前交付書面によると以下の3種類です。
| サービス名 | 料金 |
|---|---|
| KTS助言コース | 1ヶ月契約：3万円 4ヶ月契約：10万円 8ヶ月契約：18万円 |
| 商品販売契約プラン | 500円～30万円 |
| 単発スポット契約プラン | 5,000円～30万円 |
投資顧問業界でよく見かけるサービス内容です。価格は比較的リーズナブルですが、一方的な情報提供のみで個別サポート・コンサルがないのは気にかかります。
なお、現在ホームページ上には単発スポット契約プランの紹介のみ。その他は、無料会員登録することで勧誘を受けるものと思われます。
特に気を付けたいのが「商品販売契約プラン」で、要するに情報商材の販売です。
後に詳しく解説しますが、元代表は過去に悪徳情報商材ビジネスに関わっていたので、価値のない情報を高値で売り付けられる可能性がゼロではありません。
利用しようと考えている人は十分注意してください。
株プロフェットの関連情報
株プロフェットの怪しげな関連情報をまとめます。
相場の福の神「藤本誠之」
まず紹介するのが「藤本誠之」。「相場の福の神」の異名を持つマーケットアナリストです。
ラジオNIKKEIで5本の番組のパーソナリティを務めるなど、現在でも積極的に活動しています。
藤本誠之氏は株プロフェットにもコラムを書いていたが、ある時サイトが藤本氏の画像だらけになり、広告塔として使われていた時期がありました。
藤本誠之氏は株プロフェットの投資助言には特に関わっておらず、あくまでも外部の人間でありコラムの執筆やラジオのパーソナリティが担当。
にも関わらず、株プロフェットのメイン投資助言家であるかのような広告を出しているのは、誤解を招くもので悪質だと考えられます。
恐らくネームバリューを広告にあやかりたかったのでしょうが、行政処分後は藤本誠之氏が株プロフェットに関わっている様子はありません。
ただ、自分を広告に利用することを許可していたら、藤本誠之氏も曲者と言わざるを得ないでしょう。
薬物で逮捕「KAZMAX」
KAZMAXこと「吉澤和真」氏は、仮想通貨トレーダーとして資産50億を稼いだ投資系インフルエンサー。2019年11月に麻薬取締法違反で逮捕され容疑を否認していたが、2021年5月に有罪判決が下っています。
このKAZMAXは、株プロフェットの投資助言者として関わっていました。
FIP投資顧問株式会社に行政処分が下った後、PEGM株式会社へと社名を変更した頃は特に関係が深かったようです。
実際、PEGM株式会社はKAZMAXの投資サロン「KTS（カズマックストレーダーズサロン）」の運営も行っていました。
今でも期間契約コースに「KTS助言コース」という名称を付けているほどですからね……。
ただ、現在は株プロフェットにKAZMAXは関わっていないとのこと。サロンは「勇退」したとX（旧Twitter）で述べています。
関わりが無くなったのは良いことでしょうが、「KTS助言コース」の名称を使い続けているのは、どうなんでしょうね……。
「トリプルエー投資顧問」との繋がり
トリプルエー（AAA）投資顧問は、芳賀義隆という人物が代表を務めていた投資顧問業者です。
ここも過去に行政処分を受けており、怪しい投資顧問業者の常として現在サイトは放置、閉店休業状態になっています。
芳賀義隆氏と株プロフェットで代表を務めていた竹村雅道氏は、かつて「有限会社アクロサーブ」という会社に関わっていました。
このアクロサーブ、ネオヒルズ族として知られた「土屋博嗣」氏の設立した会社。悪徳情報商材の販売を行ったことで一時期は悪評まみれでした。
その他にも、竹村雅道氏はトリプルエー投資顧問で投資助言を行ったり、トリプルエーも株プロフェットも同じビルを所在地としているなど、両者の繋がりはほぼ確定的です。
ちなみにアクロサーブを設立した土屋博嗣氏は、闇金ウシジマくんの「フリーエージェントくん」編に出てきた「清栄真実」のモデルとなった人物で、怪しい噂の絶えない人物となっています。
怪しい人物が常に周りをうろついていた株プロフェット。ザクロ投資顧問株式会社となった現在は、こういった人物との繋がりが無くなっていれば良いのですが……あまり期待は出来そうに無いですね。
株プロフェットの評判
ここでは株プロフェットの評判について、SNS上での口コミから見ていきます。
良い口コミ
行政処分を受けたり怪しい人物との繋がりがあったりと、悪い評判の多い株プロフェットですが、中には評価する声もあったようです。以下のような口コミが見つかりました。
株プロフェットが凄い。「マザーズきますよ」→推奨したマザーズ銘柄が株価2.5倍・2.8倍・3.2倍etc… https://t.co/fx9rZWv8Jz
— 仕手株アンテナ (@shiteantena) February 11, 2017
証券関係では私もだいぶ苦しみましたが、野村証券、ここだけでいいんです。ネット証券なんて問題外。少し前まではfast rich投資顧問にも輝かしい時期がありましたが、今は株プロフェットだけです。余裕資金ができたら、素人では相場で勝つのは稀なケース、
— yusaku asano (@yusakasano) March 14, 2017
また、コラムニストであった藤本誠之氏を信頼して利用し始めたという人も。
2019年04月12日
藤本さんが好きなので初めて使う投資顧問はプロフェット。批判的な人も見受けられますが、その内容は運営会社や運営者批判。負けたという方もいますが、それは藤本さんが分析者ではないプランの話。藤本さんが分析者をしているプランもあります。私は信用して契約。
投資顧問のウワサへの口コミ（一部抜粋）
株プロフェットの推奨銘柄は数が多いため、上がる銘柄もあるでしょう。
ただし、公式発表の最新実績は勝率が50％となっており、毎回勝てるというわけではありません。
また、ここ数年の株プロフェットに関しては、利用者がいないのか良いも悪いも口コミが全然見つからない状況。
公式によると実績は上げているが、利用した人の声が少ないため、鵜呑みにしない方が賢明です。
悪い口コミ
株プロフェットの悪い口コミについては多く見つかります。
特に、FIP投資顧問株式会社が行政処分を受けた後は、悪徳業者として注意喚起を出されることも。
PEGM株式会社、FIP投資顧問株式会社、株プロフェットで検索
— 損切り職人 (@ishiishi_RX7) December 13, 2019
金融庁の投資顧問資格取ってるからって簡単に信用するなよ！
こいつらザル法を利用してコロコロ名前変えて涌いてくるゾンビだからwwhttps://t.co/Qa3Mr3HZthhttps://t.co/i4Pe0Ifigu
株プロフェットっていうところに無料登録してみたんですが……
— アルファ@新人トレーダー (@alphakirin) August 28, 2017
ひっどいなこれ。
何がひどいって今日のイチオシ銘柄（９：００～公開）を１１時過ぎに、すでに上がってる銘柄を出してるところですよ。
よくこんな堂々と嘘書けますね……
まだ公式サイトが稼働していた頃の口コミも、悪い評判の方が多くなっています。
2019年02月09日
スポットで参加したけど全く上がらなかった。買値で買い戻したいけどそれもいつの日になるやら。こんな銘柄をお金支払って買ったと思うと自分に腹が立つ。プロフェット使う人は自分がしっかりしないと酷い目に遭うよ。
投資顧問のウワサへの口コミ（一部抜粋）
2018年12月19日
利用してたが退会。銘柄は納得するような理由で選ばれていないし、地力が弱い銘柄だから勝てない。アナリストの相場観が悪いのか？読みが浅いとしか言いようがない。売買指示も間違った銘柄選定に基づいてるんだから的外れだし、自分で選んだ方がまし。
投資顧問のウワサへの口コミ（一部抜粋）
現在は改善されているのかもしれませんが、良い口コミも悪い口コミも全く見つからないため、利用者はいないのでしょう。
他の投資顧問を選んだ方が良いと思われます。
株プロフェットの評価
これまで紹介してきた内容をもとに、株プロフェットの評価について、メリットとデメリットの両面から改めて解説します。
メリット
株プロフェットを利用するメリットですが、ゼロということも無いが、何か大きなメリットがあるとは口が裂けても言えません。強いてあげるとすれば、情報量が多いことでしょうか。
無料プランでは会員登録するだけで各種コラムやメルマガが配信され、銘柄相談も依頼できるため活用できるでしょう。
また、有料の単発スポット契約プランも配信回数が1～30回と多く、注目されていないお宝銘柄が見つかる可能性も無いわけではありません。
デメリット
株プロフェットのデメリットに関して、特に大きいのが個人情報を握られることです。「商品販売契約プラン」という名称でコンテンツ販売を行っており、無料登録後に高額な情報商材を買わされるリスクがあります。
かつて代表を務めていた竹村雅道氏は、悪徳情報商材屋との関わりが疑われている人物。その他にも多数の胡散臭い人物と関わりを持っている可能性があり、個人情報がどのような使われ方をするのか分かったものではありません。
現在はまともに運営されている可能性もゼロではありませんが、公式サイトを見ても積極的に運営されている様子がなく、関わっても良いことは無いと思います。
まとめ
株プロフェットは、行政処分を受けたFIP投資顧問株式会社によって運営されていた投資顧問サイトです。
FIP投資顧問株式会社はその後、PEGM株式会社、ザクロ投資顧問株式会社と名称を変えて、未だに株プロフェットを運営しています。
周囲には悪徳情報商材屋や薬物逮捕された投資インフルエンサーなど、怪しい人物がうようよしていた過去があり信頼性は低いです。
現在はまともになっている可能性もありますが、公式サイトも活気が無く、運営されているとは言い難い状況。
よほどの怖いもの見たさ的な興味がない限り、株プロフェットのような投資顧問には関わらない事をおすすめします。
数日で何倍も跳ね上がるといわれていた銘柄情報ですけど、いつまでも値動きなしの状態が続いてしまっていますね。使える投資顧問だとは思わない方がいいでしょう。こういう投資顧問は国が規制してほしいなって思います。
株プロフェットなんて使うもんじゃなかったなって思いました。言われた通りに運用していてもロスカット続きになってしまうことも多いですし。基準が良く分かりません。ちゃんと高水準な情報提供を今後は行ってほしいです。
微妙な銘柄情報ばかりで本当に参ってしまいましたね。話を聞いている間は簡単に勝てるとかすごい言っていたのに結局あれは何だったんだって思ってしまいました。くれぐれもこの投資顧問にはついていかない方がいいと思います。
よくこれでプロとか名乗っていますよね。恥ずかしくないんですかって思います。こちらから相談をしてもそれっぽいことを言っているだけで全然核心をついてくれないですし、ためになったことが一度もありませんでしたからね。
これでプロとか言っている時点で論外だなって思いますけどね。ペテン師でしかないです。利用者には勝てる勝てると期待させておいて、一円も利益が出ていないじゃないですか。ふざけるのもいい加減にしてほしいなって思いました。
株プロフェットは危険な投資顧問ですから気を付けた方がいいです。アナリストはそれっぽいことばかり語っているだけで結果がついてこないですし、センスがないなって思います。一から出直してきてほしいなって思います。
これでプロとか名乗っている時点でもう少し立場をわきまえた方がいいんじゃないかなって思いますけどね。非常に不快だなって思いました。これ以上の損失はもう抱えたくないですから利用はやめようと思います。
まさかここまで損失が大きくなってしまうなんて思っていなかったですから本当にびっくりしました。それを地合いのせいだと一言で片づけてしまうアナリストの精神を疑いますね。非常に嫌な気分になってしまいました。
数回運用してここは当てにならないなって分かったのでもう撤退してしまいました。株プロフェットを利用し続けていたら破産してしまいますからこれから利用しようと思っている人は絶対にやめておいた方がいいですよ。
結構楽しみにしていた投資顧問だっただけに損切の連続に呆れました。スキルなんて最初からなにも持ち合わせていなかったんだろうなって思うと腹が立ちますね。利益をもたらす投資顧問では一切ありませんから警戒した方が良いです。