【目次】
「ジョージ・ソロスに10億ドル稼がせた投資コンサル」として、一躍有名になった「齋藤ジン」氏。
スコット・ベッセント米財務長官と10年来の付き合いであるなど、華々しい経歴が注目されてる人物です。
トランスジェンダーを公表するなど、何かと話題になってる人物ですが、果たして信用できるのか?
この記事では、斎藤ジン氏の経歴・書籍が人気な理由などを紹介し、信頼できる人物か解説します。
齋藤ジンの書籍『世界秩序が変わるとき』はなぜ人気?
斎藤ジン氏が有名になったのは、2024年12月出版の新書『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』が15万部を超えるベストセラーとなったから。

齋藤氏はこの書籍が処女作。これ以前に出版実績はありませんでした。それがなぜ、これほどの人気を博したのか?
その理由は、この本の主張にあると思われます。この本の主張を簡単に要約すると、
「新自由主義の時代が終わり新たな世界秩序が生まれ、日本が再浮上するチャンスがくる」
というもの。この「日本が再浮上する」というフレーズが、魅力的に捉えられたのでしょう。
齋藤氏の主張は書籍の他、以下の動画などでも詳しく語られてます。
東西冷戦が終結し30年の間に新自由主義が台頭した一方、格差拡大や旧来の価値観の否定などが進行。それに対する不満が、トランプ政権やブレグジットといった現象として現れます。
特に、トランプ大統領のMAGAはグローバル市場を中心とした新自由主義的な世界秩序を破壊。この政策は今後アメリカで一定程度引き継がれ、勝者と敗者をひっくり返す”ゲームチェンジ”が起きると言います。
このゲームチェンジによってもたらされるのが、米中対立を軸とした国家資本主義的・ブロック経済的な”秩序”で、日本はいわば中国を封じ込めるための要塞としての役割に。その結果、米国などから投資を受け日本が再復活する、というのがおおよそのシナリオです。
要は、冷戦期と似たような国家間の対立構造が再び生まれ、その中で日本が高度経済成長期のように再浮上する、というのが齋藤氏の主張の要約で、これにある種ノスタルジックな希望を見出した人が大勢いたわけでしょう。
ただ、「新たな世界秩序」というのが東西冷戦的な構造の再現でしかないのは気になる。一度、新自由主義的な価値観の変革やIT革命を経た世界は冷戦時と状況が大きく変わっており、その中で本当に日本が都合よく中国との対立構造の中で再浮上できるかと言えば、怪しいですね。
まぁ、齋藤氏は投資コンサルなので、ポジショントーク的な側面もあるのでしょう。自身も「予想的中率(打率)は5割」と語ってますしね。

まとめると、齋藤氏の書籍が人気な理由は、世界秩序の変革により日本が再浮上する可能性を指摘してるため。
ただし、あくまでも投資コンサルの予想ですので、齋藤氏自身が述べてる通り、的中率5割程度を見込んだ方が安心。
もっとも、齋藤氏の論拠を明確に提示する丁寧な文章や語り口は非常に分かりやすいと評判です。マクロ視点で投資を考えたい人は、彼の著作等を読んでみると面白いかも。
齋藤ジンは何者?

| 名前 | 斎藤ジン |
| 生年月日 | 不明(1965年?) |
| 出身 | 不明 |
| 年齢 | 不明 |
| 学歴 | ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院 修士号取得 |
| 職業 | Observatory Group共同設立者 |
| 経歴 | 日本の大学卒業後、バブル期に大手都市銀行に就職 1993年、単身で米国に渡る 1995年、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院にて修士号取得 大学院卒業後、米国の金融コンサルティング会社に就職 2007年、Observatory Groupを仲間と共同設立 2024年、『世界秩序が変わるとき』を出版 |
齋藤ジン氏のプロフィールについて、年齢・出身地・日本の出身大学など、細かい点は公表してません。一応、日本の都市銀行に勤めた経歴があるそうですが、どの銀行に入行したか不明。
単身で米国に渡り、日本事情に詳しい投資コンサルタントとして活躍。「ジョージ・ソロス氏に10億円稼がせた伝説のコンサル」などと呼ばれる、輝かしい経歴を持った人物です。
評判は著書の人気が高い
斎藤ジン氏の評判について、好意的なものが多くなってます。
特に多かったのが、「本が参考になる」というもの。
久しぶりに大当たりの一冊。
— 投資家M (@investor__m) July 3, 2025
「世界秩序が変わるとき」斎藤ジン
戦後から現在までの世界の流れを、まるでカジノオーナー(米国)の視点から俯瞰するようにわかりやすく書いてある。
今の日本が置かれている状況も非常に腑に落ち、スッと理解できた。
今後のマクロの大きな潮流を捉えるうえで⇨続く pic.twitter.com/YRgAr8pQkl
【本読んだよ】世界秩序が変わるとき 斎藤ジン 100点
— なんば (@nanbababa5) November 1, 2025
著者はヘッジファンド専門のコンサル
こんなに『知的な文章』初めて見ました。まるで100年の文学作品のように流麗に流れるような表現の洪水
結論は「米国は覇権のまま 日本とインドに順風 中国に逆風」 pic.twitter.com/4V4GohBakE
斎藤ジンの『世界秩序が変わるとき-新自由主義からのゲームチェンジ』読了(Audible)1周遅れ(失われた30年)の日本にこれからチャンスが回ってくる、みたいな話。歴史、地政学、覇権国家を背景に解説。作者は性的マイノリティーなんだけど頭良いんだろうね。イデオロギーの偏りもなく面白かった。 pic.twitter.com/Pco16rXxY7
— 幽霊船 (@yuureisen10000) November 6, 2025
齋藤氏はこの書籍で有名になった人物なので、評判が良いのは納得。マクロ視点から経済を分析する知的な文章が好評でした。
批判的な意見はほとんど見当たりませんが、一部書籍のレビューで「彼の視点が自身のビジネスの利益のため、つまり海外投資家向けのポジショントークが土台となってるのでは」という懸念が見つかりました。

こういった側面はあると思われます。
そもそもの話、日本で無名だった凄腕投資コンサルが突然現れ、日本の復活を予測する書籍を執筆し、15万部売り上げたのも、若干シナリオ臭いですし…。何らかの思惑が裏で働いてるかも。
まぁ、それでも齋藤氏がアメリカで活躍してきた投資コンサルである事は確かなので、彼の視点が参考にならない事は無いでしょう。
特に、政治的な動向を踏まえたマクロ視点で投資を考えたい人に評判の高い人物です。
経歴はアメリカの金融業界で活躍する投資コンサル
斎藤ジン氏は日本の大学を卒業した後、大手都市銀行に就職。大学は「早稲田大学」という情報がありますが、真偽は不明です。銀行に入行したのは80年代後半のバブル期。この事から、齋藤氏の生誕年は1965年頃、現在の年齢は50~60歳と考えられてます。
都市銀行に入行した齋藤氏ですが、バブル崩壊後の混乱や日本の銀行のビジネスモデルに疑問を感じ、1993年に単身渡米。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院にて、国際経済学・東アジア研究の修士号を取得します。
その後、投資コンサル会社「G7グループ」に就職。当時はヘッジファンドの勃興期で、バブルが崩壊したとはいえ、まだ経済大国と視なされていた日本の事情に詳しい人物をこぞって探したそうです。齋藤氏の名前がアメリカの投資家の間で知れ渡ったのは、1997年の金融危機をいち早く予測した事によって。
1997年に、三洋証券・北海道拓殖銀行・山一証券が相次いで破綻。翌1998年も日本長期信用銀行が破綻するなど、1997年を境に日本の金融危機が明らかになりました。
齋藤氏がこの金融危機を見抜いたのは、問題に対処できない日本の状況を見抜いてたから。バブル崩壊後も日本の金融機関は雇用調整や不良債権処理が進まず、問題を先送りにする姿勢から金融危機を予測したと言います。
この功績によって齋藤氏は、海外ヘッジファンド投資家の間で信頼性を獲得。2007年に仲間と共に独立し、投資コンサル会社「Observatory Group」を設立します。

2012年には、ジョージ・ソロス氏へのコンサルで10億ドルもの利益をもたらしたという”伝説”も。
現米財務長官のスコット・ベッセント氏とも親交があるなど、名実ともにアメリカ投資界の中心で現在も活躍を続けてます。
2024年には初の著書『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』を出版。新自由主義の崩壊を日本のチャンスと捉え、現在まで積極的に国内メディアでも発信を行ってます。
分析手法はマクロな視点が特徴
斎藤ジン氏の相場分析の手法は、政治的・地政学的な動きを重視したマクロな視点が特徴。各国の金融政策や財政政策などから、今後の相場の動きを予測する手法となってます。
著書の『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』では、トランプ政権やブレグジットなどの動きから新自由主義が崩壊すると予測。
国家間の対立が深まる中で、日本が中国を封じ込めるための防波堤として再び投資を受け蘇る、というシナリオを立ててます。
このような政治的な大きな動きを踏まえた上で、今後の投資戦略を立てるのが、斎藤ジン氏の分析の特徴です。
実績は「ジョージ・ソロスに10億ドル稼がせた」?
斎藤ジン氏の実績として有名なのが、「ジョージ・ソロスに10億ドル稼がせた」というもの。
2012年、ジョージ・ソロス氏の右腕であったスコット・ベッセント氏が齋藤氏のレポートを読んだのをきっかけに助言を求め、円売り・日本株買いを決定。
その結果、ソロスファンドが10億ドルもの利益を上げたと言います。
このような逸話を持ってる齋藤氏ですが、本人が投資で稼いだ実績は不明。あくまで投資コンサルとしての情報提供に徹し、自身がどれだけ稼いでるか披瀝するつもりは無いようです。
主なメディア出演実績
斎藤ジン氏は、これまで以下のメディアに出演。
- NHK「クローズアップ現代」
- NHK「おはよう日本」
- NHK「NHKスペシャル」
- NHK「ニュースウォッチ9」
- テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」
- 朝日新聞「フロントランナー」 etc…
NHK番組に多く出演してる他、朝日新聞でもインタビューが掲載。書籍を出版して以来、多方面で活躍してます。
その他、Youtubeでも齋藤氏が取り上げられる事が多く、文藝春秋など比較的硬派なメディアに出演してます。
| 出演チャンネル | 出演動画URL |
|---|---|
| 文藝春秋PLUS 公式チャンネル | https://www.youtube.com/watch?v=92FsKTXTTnM |
| 日経CNBC | https://www.youtube.com/watch?v=Mj3eQAyg0_k https://www.youtube.com/watch?v=f4zCsawWRiU |
| テレ東BIZ ダイジェスト | https://www.youtube.com/watch?v=kJVrxQLhqhc |
著書の他にこういったメディアでの発言を通じ、積極的に日本の復活を訴えてます。
齋藤ジンに関するQ&A
斎藤ジン氏に関して、良くある質問をまとめます。
斎藤ジン氏はトランスジェンダーであることを公表しています。性的マイノリティであることが既存のシステムを批判的に見る力につながっていると考えています。
斎藤ジン氏と現米財務長官のスコット・ベッセント氏は10年来の友人です。ソロスファンドが日本円と日本学で10億ドルの利益をあげたのは、ベッセント氏が齋藤氏のレポートを読んだことがきっかけだとされています。
斎藤ジン氏の日本での学歴について、早稲田大学出身であるという情報がありますが、真偽は確認できていません。また、高校については一切不明です。
斎藤ジン氏の家族関係について一切公表されていません。出身地や婚姻歴等も不明です。
投資コンサルの齋藤ジン氏と写真家の斎藤ジン氏は同姓同名の別人です。写真家の斎藤ジン氏は会津若松市出身で元角川書店写真室勤務のフリーフォトグラファーです。
まとめ
アメリカの金融業界の中心で活躍してきたコンサル、という華々しい経歴を持つ齋藤氏。ジョージ・ソロス氏やスコット・ベッセント氏など、一流の投資家とも交友関係を持っており、信頼性は高い人物と言えます。
ただし、本人も述べてる通り、予想的中率は5割程度と考えた方が安心。齋藤氏の言う日本復活予測が100%当たると思って全力で日本株に投資すると、痛い目を見るかも。
それでも、胡散臭い人物が跋扈する投資コンサル界隈の中では、比較的信頼できるのは確か。齋藤氏は今後も著書やメディアなど、様々な場面で発言すると思われるので、齋藤氏の考えを知りたい人はチェックする事をおすすめします。
ちなみに、齋藤氏のようなアナリストの考えを知りたいのではなく、具体的な”高騰期待銘柄“を知りたい方は株システム「マーケットナビ」が非常におすすめです。
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