立花証券ストックハウスの評判は?手数料や行政処分後の対応など

探偵

信用取引手数料が無料で株式トレーダーに人気の高い「立花証券ストックハウス」。短期トレーダーの中には、利用してる人も多いでしょう。

しかし、運営会社の立花証券が2025年4月に行政処分。高齢者相手に虚偽を告げ勧誘するなど悪質な営業手法が問題視され、利用者に大きな不安を巻き起こしました。

果たして、立花証券ストックハウスは信用できるか?この記事では、行政処分の詳細・サービス概要・評判について紹介し、利用して大丈夫か解説します。

【結論】立花証券ストックハウスが行政処分!利用して大丈夫?

結論から言うと、行政処分を受けたものの、立花証券ストックハウス自体に大きな影響は無いと思われます。利用しても大丈夫でしょう。

ストックハウスの運営会社である立花証券が行政処分を受けたのは、不適切な投資勧誘が原因です。

立花証券株式会社の行政処分
立花証券株式会社の行政処分

問題とされた行為をザっと並べると以下の通り。

  • 顧客に対し虚偽を告げる
  • 重要事項について誤解を生む表示をする
  • 損失額を説明せず顧客の株式売却を引き受ける
  • 節税メリットのみ説明し乗り換え勧誘をする
  • 一方的な勧誘で顧客に繰り返し売買させる

要は、上手いこと顧客を言いくるめ頻繁に株式や投資信託を売買させ、ガッポリ手数料を儲けたわけ。これらの不正な勧誘の結果、立花証券の顧客の約定件数の平均値は異常に高く、手数料の累計額が損益額を上回る”手数料貧乏”になった顧客が続出。

また、ターゲットは高齢者がほとんど。判断能力の衰えた高齢者に対し、適当な説明によって無駄な手数料を支払わせたわけです。このような不正な勧誘が行われた背景には、手数料実績をベースとして営業員を評価し、インセンティブを与える制度があったとされてます。

会社の利益になるため、未然に防ぐ内部管理体制も整えられなかったとのこと。営業員が高額なインセンティブ欲しさに高齢者を騙し手数料を踏んだ来る構図は、昔あったかんぽ生命における不正勧誘と同じですね。

この結果、2025年4月8日に金融庁から再発防止に向け業務改善を求める行政処分が出されました。このように、高齢者を狙った不正勧誘によって行政処分を受けた立花証券ですが、一方で、ネット取引サービスであるストックハウスに関しては特に運営上の問題は指摘されてません。

行政処分を受けたのは、あくまでも営業員を通じた取引における勧誘方法に関して。自分で投資判断を行い取引を実行するストックハウスは、このような不祥事が起こる可能性は低いです。そのため、立花証券ストックハウスを利用する分には、今回の行政処分が影響を受ける事は無いでしょう。

もっとも、証券会社として信頼性が行政処分によって揺らいだのは事実。今後ストックハウスの方でも問題が起こらないと限らないので、利用は慎重になった方が良いかも。

立花証券ストックハウスの評判

立花証券ストックハウスの評判は、どのようになってるか?

ここでは、SNSの評判から悪い意見と良い意見を引用し紹介します。

悪い評判

立花証券ストックハウスの悪い評判は、やはり運営会社の立花証券が行政処分を受けた事に対する批判が多く見られました。

高齢者から手数料を騙し取った事件は、多くの人にとって衝撃的だった模様。立花証券の信頼性はこの事件によって大きく下がったように思われます。

その他、口座開設申し込み手続きが面倒という意見も。

ネットだけで手続きできる証券会社も多い中、未だに書類を送らなければ口座開設できないとは不便に感じる人もいるよう。時代に着いて行けてない印象を覚えますね。

良い評判

立花証券ストックハウスの良い評判は、「無料情報が充実してる」「アプリが使いやすい」といった意見が見られました。

立花証券ストックハウスは投資情報紙「立花月報」をユーザーに無料で公開し、独自の情報を手に入れられるのが人気。アプリもシンプルかつ使いやすいと評判でした。

また、手数料の安さも評価されてました。

信用取引の手数料が1日にどれだけ約定しても無料という点は、短期トレーダーに人気の模様。費用を節約できるため、より大きな利益を狙えるでしょう。

ちなみに、立花証券ストックハウスよりも”高騰期待銘柄”で実績を出してる株システム「マーケットナビ」は非常におすすめです。無料で利用可能なので、興味がある方は下記の検証記事もぜひ。

立花証券ストックハウスとは?

立花証券ストックハウスの運営会社やサービス概要を紹介します。

運営会社は「立花証券株式会社」

立花証券ストックハウスを運営するのは「立花証券株式会社

会社名立花証券株式会社
所在地東京都中央区日本橋茅場町1-13-14
設立1953年9月1日
代表廣瀬千春
資本金684億6,324万円
電話番号03-3669-3111
メールアドレス[email protected]
事業内容金融商品取引業
資格関東財務局長(金商)第110号
加入協会日本証券業協会
一般社団法人金融先物取引業協会
立花証券株式会社の概要

立花証券は、1953年設立の東京に拠点を置く証券会社。

元々は「江戸橋証券」という名称で設立し、1957年に立花証券を買収し合併。その際に会社名を引き継ぎ今に至ります。

電話による通信取引に強く、1960年は東証の出来高20位にランクイン。一方で店舗数は比較的少なく、2025年時点で10店舗に満たないくらいです。

現在はネット取引専用の「ストックハウス」に力を入れ、信用取引の手数料ゼロ円など短期トレーダー向けサービスを提供。

その他、60年以上発行を続ける投資情報紙「立花月報」を口座開設すれば無料で読めるなど、コンテンツも充実。中規模の証券会社ながら、トレーダーに人気の高い会社です。

サービスは国内株式に注力

立花証券ストックハウスで口座開設すると、以下2つの方法で取引できます。

  • インターネット取引
  • カスタマーサービス取引

「インターネット取引」は、ネット上で取引する方法。専用のアプリやブラウザから簡単に注文できます。

「カスタマーサービス取引」は、電話で立花証券スタッフに直接注文を依頼する方法。ネットの無い環境でも注文できますが、手数料が高く掛かります。

また、提供してるサービスは以下の通り。

  • 現物株式
  • 信用取引
  • 投資信託
  • 取引所FXくりっく365
  • 日経225先物/mini
  • 日経225オプション
  • IPO
  • ダイワMRF(口座資金の自動運用)

立花証券ストックハウスは、国内の株式、ETF、ETN、REITの他、投資信託やFX、日経先物・オプションが取引可能。

外国株式や債券、コモディティなどその他の金融資産は取り扱っていません。一応IPOもあるが、開示実績がほとんど無く期待できません。

また、「ダイワMRF」という証券口座内の資金を自動で運用してくれるサービスも提供してますが、信託報酬が年1%以内となっており魅力的ではありません。基本的に、国内株式の信用取引専用の口座と考えた方が良いかも。

ちなみに、ストックハウスではなく、立花証券の口座であれば外国株や債券なども購入可能。ただし、先述した通り勧誘に関する不祥事を起こしてる会社であるため、おすすめしにくいのが正直なところ。

手数料は信用取引であれば無料

立花証券ストックハウスの手数料は、現物株式と信用取引で異なります。また、インターネット取引とカスタマーサービス取引でも金額が異なります。

まず、信用取引の手数料は、インターネット取引の場合は完全無料。立花証券ストックハウスは1取引ごとに金額を計算する「信用個別コース」と、1日の約定代金を元に金額を計算する「信用低額コース」がありますが、いずれも手数料0円です。

カスタマーサービス取引の場合、電話注文手数料として「約定代金×0.44%(最低2,640円、上限110,000円)」が掛かります。よほどの事情が無い限り、インターネット取引を利用した方がお得です。

一方、現物株式の場合は取引手数料が掛かります。「現物個別コース」と「現物定額コース」で料金体系が異なり、それぞれ以下のように。

現物個別コース▼

1注文の約定代金手数料
5万円以下55円
5万円超~10万円以下88円
10万円超~20万円以下110円
20万円超~50万円以下264円
50万円超~100万円以下517円
100万円超~150万円以下627円
150万円超~3,000万円以下990円
3,000万円超1,045円
「現物個別コース」の手数料

現物定額コース▼

1日の約定代金合計手数料
20万円以下220円
20万円超~30万円以下330円
30万円超~50万円以下550円
50万円超~100万円以下990円
100万円超~200万円以下1,760円
200万円超~300万円以下2,640円
300万円超~400万円以下3,080円
400万円超~500万円以下3,300円
以降100万円増えるごとに880円加算(手数料上限:88,000円)
「現物定額コース」の手数料

1約定ごとに手数料が掛かる個別コースは長期保有者向け、1日の約定代金から手数料を算出する定額コースは、1日に頻繁に売買する短期トレーダー向けの料金体系です。

手数料の金額はネット証券の平均程度。現物株でも安い手数料で取引可能です。

なお、カスタマーサービス取引の場合は信用取引と同様、電話注文手数料として「約定代金×0.44%(最低2,640円、上限110,000円)」が掛かります。

専用アプリ「立花トレード株アプリ」

立花証券ストックハウスは、専用アプリ「立花トレード株アプリ」を用意。

立花トレード株アプリの概要
立花トレード株アプリの概要

株価のリアルタイム更新や銘柄情報などマーケット情報が閲覧できる他、注文方法は売りからも入れる2WAY注文に対応。信用取引したい人も使いやすいアプリとなってます。

なお、パソコンで取引したい人は「立花トレードリッチ」という専用のトレーディングツールも用意してます。

外出先も取引したい人はアプリを、パソコンの前で集中して取引したい人は立花トレードリッチを利用すると良いでしょう。

口座開設・ログイン方法

立花証券ストックハウスの口座開設は、公式ホームページから申込みを行います。

立花証券ストックハウスの口座開設画面
立花証券ストックハウスの口座開設画面

口座開設申し込みページから、氏名・住所・生年月日などの基本情報を入力。契約締結前交付書面などを確認した上で申し込んでください。

申し込み後、立花証券から口座開設書類が郵送されるので、必要事項を記入・捺印のうえ返送。問題なければ口座開設通知が簡易書留で送られてきます。

なお、申込み時は本人確認書類とマイナンバーが分かる書類の写しが必要です。マイナンバーカードがあればそれを、無ければ運転免許証とマイナンバー通知カードの写しを提出すればOK。

口座開設後は、立花証券ストックハウスのホームページからログイン。ログイン時は専用のダイヤルに電話を掛ける電話認証が必要なので注意。

立花証券ストックハウスの電話認証
立花証券ストックハウスの電話認証

立花証券ストックハウスのメリット・デメリット

立花証券ストックハウスのメリットとデメリットについて解説します。

メリット

立花証券ストックハウスのメリットは以下の3つ。

  • 信用取引手数料が安い
  • 国内株式に特化しておりシンプル
  • 無料コンテンツが充実している

立花証券ストックハウスの強みは、信用取引手数料の安さ。「個別コース」「定額コース」全て手数料0円を実現し、短期トレーダー向けの証券会社です。

国内株式に特化したシンプルなサービスも魅力の1つ。取引専用アプリもシンプルな作りになっており、初心者も混乱せず利用できるでしょう。

60年以上発行を続ける投資情報紙「立花月報」を無料で閲覧できるなど、コンテンツが充実してるのもメリットの1つ。四季報の無料配信も行っており、立花証券ストックハウス内で情報収集~取引まで完結できます。

デメリット

一方、立花証券ストックハウスのデメリットは以下の3つ。

  • 今後不祥事を起こす恐れがある
  • 取扱商品が少ない
  • 口座開設手続きが面倒

立花証券は2025年4月に行政処分を受け、また不祥事を起こさないとも限りません。今回の件はストックハウスに問題なかったものの、根本的なガバナンス体制が崩れてれば、新たな不祥事が起こる懸念はあります。

取扱商品が少ないのもデメリットの1つ。良くも悪くも国内株式に特化してるため、外国株その他の幅広い金融商品に投資したい人は向いてません。

口座開設手続きが面倒なのも印象が良くありません。たいていのネット証券がスマホで証明書や顔写真などをアップロードするだけで口座開設できる現在、わざわざ郵送で手続きしなくてはならない立花証券は敬遠する人も多いと思われます。

立花証券ストックハウスはどんな人におすすめ?

立花証券ストックハウスがおすすめなのは、信用取引で短期売買したいトレーダーの人です。

立花証券ストックハウスは信用取引手数料が無料。一日に何度取引しても手数料が掛からないため、短期的に売買を繰り返すデイトレーダーもおすすめの証券会社。取引ツールやアプリも信用取引向けの機能が充実し、まさに短期トレーダー向けの証券会社と言えるでしょう。

一方、取扱商品のレパートリーが少ないのは明確なデメリット。海外株式や債券などに分散投資したい人はおすすめできません。

立花証券ストックハウスは、基本的に国内株式の短期信用トレード専用の口座です。それ以外の用途で利用しようと思うと不便に感じる点が多いと思われます。

ちなみに、立花証券ストックハウスよりも”高騰期待銘柄”で実績を出してる株システム「マーケットナビ」は非常におすすめです。無料で利用可能なので、興味がある方は下記の検証記事もぜひ。

立花証券ストックハウスの評判は?手数料や行政処分後の対応などの口コミ

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