全自動10秒錬金ロボは信頼できる?怪しいツールの問題点や料金

探偵

たった10秒で利益が発生するという超高速錬金システム「全自動10秒錬金ロボ」。最大日利44%という圧倒的(?)な利益率を提示している”いかにも”なサービスです。

当然の如く、全自動10秒錬金ロボは「詐欺では?」という口コミが。しかも、別会社が提供するサービスと内容が非常に似通っており、組織的な詐欺の疑いもあります。

この記事では、全自動10秒錬金ロボの問題点を解説。類似の怪しい関連サービスも紹介します。

【結論】全自動10秒錬金ロボは詐欺?

結論から言うと、全自動10秒錬金ロボは非常に怪しい投資案件です。詐欺の可能性も十分考えられます。

怪しいと言い切れる理由は以下の3つ。

  • 非現実的な成果を広告に載せている
  • 運営会社が金融庁に登録していない
  • 内容がそっくりのサービスがある

第一に、全自動10秒錬金ロボの広告ページは誇大表現のオンパレードです。例えば、

全自動10秒錬金ロボの誇大広告
全自動10秒錬金ロボの誇大広告
  • わずか10秒で利益を出す
  • 勝率90%
  • 最大日利44%
  • スマホをワンタップするだけで稼げる
  • 初心者でも利益を出せる etc…

こういった表現が所狭しと並んでおり、まさに怪しい投資案件の典型。

「10秒で利益を出す」という時点で怪しいのに、「勝率90%」だの「日利44%」だの、スマホをタップするだけで稼げるなどと言われては、よほどの情弱で無い限り誰も手は出しません。

紹介動画では少し控えめに「日利1~10%」などと言ってますが、それでも平均日利5%とすれば単純計算で月利150%、年利にして1800%です。誰が信じるんでしょう(笑)

短期トレードで運が良ければこんな成績も残せるかもしれませんが、企業が販売する投資ツールで謳って良い利率ではありません。あまりにも非現実的すぎ。

第二に、全自動10秒錬金ロボを販売する「株式会社ワンダーリアリティ」は、金融庁に登録していない未登録業者です。

自動売買システムの販売やレンタルを会員制で行う事は、投資助言・代理業に当たる可能性があり、金融庁に登録しなくてはならないはず。

自動売買システムへの警告文
財務局の警告文

全自動10秒錬金ロボは「リッチ量産プロジェクト」というコミュニティの会員になる事で利用できるシステムで、直球ど真ん中の投資助言・代理業。

資格の無い業者が提供する投資助言・投資代理サービスを信用できるでしょうか?

最後に、実は全自動10秒錬金ロボにそっくりなサービスが別会社で提供されています。それが株式会社PRICELESSが提供する「ROBOT」という投資ツール。

全自動10秒錬金ロボの類似サービス「ROBOT」の画像
類似サービス「ROBOT」の画像

この2つのサービス、共通点があまりにも多すぎ。

  • 数十秒で利益が出る
  • 利率が高い(ROBOTは月利30%)
  • 少ない資金で始められる
  • ボタンをタップするだけで始められる
  • FXバイナリーオプションで稼ぐ
  • 24時間365日システムが利益を追求する
  • アドレス登録⇒LINE登録⇒動画の閲覧というセールス手法
  • 広告で無料をうたいながら後に高額なコミュニティへ案内する etc…

どちらもボタン一つで自動で実行されるFXバイナリーオプションの売買ツールで、あまりにも似すぎ。広告ページの構成までそっくりです。

さらに、株式会社ワンダーリアリティと株式会社PRICELESSは、どちらも住所が「大阪府大阪市淀川区西中島6-3-24」と共通してます。

この住所は「電話代行大阪株式会社」という私書箱サービスで、末尾の「M412号」や「P416」は私書箱の番号を表しているのでしょう。極め付けは代表の名前で、どちらの会社も「岡村貴弘」。完全に共通しています。

これだけ共通点があれば、実態として2つの会社は同一と考えるべき。なぜこんな怪しい事をしたのか?会社名を変えて責任を分散させようとしているのか、あるいは社名ロンダリングのつもりか、はたまた引っ掛かる人を増やすためか……

いずれも、ろくでも無い意図があったに違いありません。こんな不信感を招くような事をしている会社のサービスを、一体誰が信用できるでしょう?

まとめると、全自動10秒錬金ロボは誇大広告の典型のような広告を出している上、金融庁にも登録しておらず、複数の会社で同じようなサービスを運営する怪しい運営元のため、利用は全くおすすめできません。

開発者とされる「荒井剛志」だの「NOBU」だのもグルでしょう。組織的な詐欺の可能性も十分考えられるため、決して近寄らないでください。

全自動10秒錬金ロボとは?

全自動10秒錬金ロボの画像
全自動10秒錬金ロボの画像

全自動10秒錬金ロボは、完全自動で日利最大44%を稼げるという投資ツール。広告ページには「副業最強レベル」と書いており、建前として”気軽に稼げる”副業を装っています。

しかし、実態はFXバイナリーオプションの自動売買ツールで完全に投資案件。副業を装う事で、投資について知らない人からも金を搾り取ろうとする悪質なやり口です。

さらに、インストール方法が分からない人のために、全自動10秒錬金ロボが搭載されたタブレットまで販売している念の入れよう。

全自動10秒錬金ロボはタブレットも販売

明らかに情弱を狩りに来てますね……

タブレットの中に個人情報を抜き取るマルウェアが仕込まれている恐れも。決して購入しないように。

評判は悪評が多いものの、利用者の声は全く無い

全自動10秒錬金ロボの評判は良くありません。SNSでは胡散臭さを指摘する投稿が多く見つかります。

全自動10秒錬金ロボという名称がそもそも怪しいですからね(笑)批判的な投稿があるのは当然です。

一方で、錬金ロボをおすすめするインフルエンサー”もどき”も見つかります。

これらのインフルエンサー”もどき”はアフィリエイト報酬目的でリンクを貼っており、実際に利用した上でオススメ

批判する側も、おすすめする側も、利用者の声が全く見られないのは気になる。まぁ、誰も利用していないんでしょうね(笑)

運営会社は「株式会社ワンダーリアリティ」

全自動10秒錬金ロボを運営しているのは、「株式会社ワンダーリアリティ

「株式会社ワンダーリアリティ」公式サイト
「株式会社ワンダーリアリティ」公式サイト
会社名株式会社ワンダーリアリティ
所在地大阪府大阪市淀川区西中島6-3-24-M412
設立2019年10月
代表取締役岡村貴弘
資本金不明
電話番号072-200-3056
メールアドレス[email protected]
事業内容コンテンツ事業映像制作WEBマーケティング
資格なし
株式会社ワンダーリアリティの概要

ワンダーリアリティは大阪に拠点を置く会社。先に紹介した通り、住所は「電話代行大阪株式会社」という私書箱サービスです。

コーポレートサイトによれば、コンテンツ制作・映像制作・Webマーケティングなどを行っているとの事ですが、実態は悪質な投資案件を提供している企業

全自動10秒錬金ロボの他には「SONIC」などのサービスを運営しています。

SONICの画像
SONICの画像

代表の「岡村貴弘」氏は株式会社PRICELESSという会社も運営し、そこでも似たような怪しい案件を連発。例えば「ROBOT」「PHOENIX」「神威」などのサービスがあります。

これらサービスの概要は後に解説しますが、問題なのはワンダーリアリティもPRICELESSも金融庁に登録していないこと

自動売買ツールの販売が法令違反と見なされ、運営停止になるリスクがあるため、利用しないに越した事はありません。

料金はシステム搭載タブレット付で21万7800円!

全自動10秒錬金ロボの料金は、広告ページで一言も言及がありません。

それどころか、”無料”である事をヤケに打ち出しています。

全自動10秒錬金ロボの料金
「全自動10秒錬金ロボ」広告ページ

しかし、実際に全自動10秒錬金ロボを利用するには「リッチ量産プロジェクト」というコミュニティへの参加が必須。

このコミュニティへの参加料金は、なんと「16万2,800円」。予めシステムがインストールされたタブレットも一緒に購入するなら「21万7,800円」もの参加料金が必要です。

支払っても稼げる保証は無いし、稼げても画面に利益を表示して見せかけているだけかも。最悪、ポンジスキームの恐れもあるため、絶対に支払ってはいけません。

投資手法はFXバイナリーオプションの自動取引

全自動10秒錬金ロボの広告ページでは、どのように利益を出すか説明していません。しかし、公式の紹介動画や複数のネット記事で「FXバイナリーオプションの自動取引システム」と説明されています。

FXのバイナリーオプションは、将来のある時点での為替レートを予想する取引。予想が当たればペイアウトを受けられる仕組みです。

バイナリーオプションはれっきとした金融商品ですが、そのシンプルな仕組みゆえに、ギャンブル的に取引されがち。リスクが高く、安定した利益を上げるのは非常に難しいです。

全自動10秒錬金ロボは、この難しいバイナリーオプションで勝率9割と安定した成績を出しているそうですが、正直眉唾もの。

10秒後の価格を予測する海外の超短期バイナリーで取引すると思われますが、短期バイナリーはちょっとした市場のノイズで予想が外れてしまいます。安定して稼ぐのは至難の業です。

そもそも、バイナリーオプションはリスクリワードが1:1を下回るのが普通。いくら高性能なシステムを使っても、日利44%もの利益を上げられると思えません。

具体的な取引ルールも公開されてませんし、とても信用できるサービスではありません。

実績はたった5時間で38万円……?

全自動10秒錬金ロボの広告ページには、実際に利用したという人の実績が公表されています。

全自動10秒錬金ロボの実績
全自動10秒錬金ロボの実績

「たった5時間で38万円の利益を上げた」だとか、「日利10%を軽々達成した」だとか、色々書いていますが何一つ信用できません。

このような信憑性の低い非現実的な実績を掲載している事も、怪しい投資案件の特徴です。

利用方法

危険性の高い全自動10秒錬金ロボですが、利用方法について簡単に紹介します。怪しい投資案件の典型的なセールス手法として参考に。

全自動10秒錬金ロボを利用するには、広告ページからメールアドレスを登録します。

全自動10秒錬金ロボの登録画面
全自動10秒錬金ロボの登録画面

登録後、アドレス宛にLINE登録の案内メールが届くので、そこから友達登録。以降はLINEで紹介動画を閲覧。

動画閲覧後に「リッチ量産プロジェクト」への案内が来るので、それに従って申込みを行います。

LINEに登録させて紹介動画で教育し、有料コンテンツへと誘導するやり口は、悪質な投資案件で良くある手法です。

紹介動画を見るだけなら無料ですが、有料会員になると骨の髄まで搾り取られる恐れも。買わずに引き返しても、登録メールアドレスやLINEを悪用される恐れがあるので、決して登録しないように。

全自動10秒錬金ロボの類似投資ツール

全自動10秒錬金ロボを運営している「株式会社ワンダーリアリティ」や、姉妹(?)企業の「株式会社PRICELESS」は、多数の類似投資ツールを販売。

ここでは、その内の一部を紹介し、どのような共通点があるか解説します。

ROBOT

全自動10秒錬金ロボの類似サービス「ROBOT」の画像
類似サービス「ROBOT」の画像

ROBOTは、株式会社PRICELESSが提供する投資ツール。大手証券会社とタッグを組んで開発した「合法的に行える反則級のインサイダー」を使って利益を上げるという、見るからに怪しい案件です。

全自動10秒錬金ロボと同様、FXバイナリーオプションの自動取引を行い、月利30%の運用実績があるとのこと。最短30秒で利益が出るそうです。

ROBOTで特徴的なのは「NOBU」という、地上波テレビに出演した人物が開発者となっている点。

「NOBU」の画像

10億円以上を稼いで自由に暮らしている事から、「Mr.自由億」の異名を持つ敏腕投資家と言う触れ込みですが、このNOBU氏がテレビ出演したのと同一人物か微妙。

他の類似投資ツールでは、有名人と同姓同名の人物が開発者を名乗っている例もあり、もしかするとNOBU氏も偽物かも。

SONIC

SONICの画像
SONICの画像

SONICは、大手証券会社が公認しているという、ボタン1つで毎日3万円が稼げる投資アプリ。

全自動10秒錬金ロボや、ROBOTより進化しているらしく、勝率はなんと驚異の95%。最大日利は150%というぶっ壊れ具合です(笑)

運営会社は株式会社ワンダーリアリティで、開発者は「大川智宏」という人物。

大川智宏の画像
大川智宏の画像

大川智宏と言うと有名な経済アナリストですが、こいつは全くの別人。本当に同姓同名の可能性はありますが、有名人の名前を騙って信頼性を偽っているのが実状でしょう。

ちなみに、SONICもバイナリーオプションで利益を上げる仕組み。全自動10秒錬金ロボやROBOTと全く同じスキームですね。

PHOENIX

PRICELESSの「PHENIX」の画像
PHOENIXの画像

PHOENIXも、大手証券会社と共同開発したという全自動AI投資アプリ。今度は「AI」という流行のキーワードが付いてます。

平均勝率91%、平均月利90.3%と相変わらずの好成績。今回は月利が「90.3%」と、小数点以下まで記載し見せかけの信頼性を演出してますね。

いかにもそれらしい数字を用いて信憑性を高めるのは、詐欺師が良く使うやり口です。

PHOENIXの開発者は「糸島孝俊」を名乗る人物で、これまた有名なピクテ・ジャパンのアナリストである同姓同名の糸島氏とは全くの別人。

糸島孝俊の画像
糸島孝俊の画像

ここでも、有名人の名前を騙っていると思われます。

なお、PHOENIXもFXバイナリーオプションで稼ぐというお決まりパターン。運営は株式会社PRICELESSですが、このパターンしかないんですかね(笑)

神威

神威の画像
「神威」の画像

神威(カムイ)は「高速錬金マシン」を謳うスマホワンタップで稼げる投資アプリ。こちらは勝率90%、日利2%という成績をアピールしてます。

開発者の名前は「武田勇吾」で、彼に関しては特に同姓同名の有名人は見つかりませんでした。

武田勇吾の画像
武田勇吾の画像

なんでも、証券会社や金融業界でAIシステムを開発したエンジニアらしいが、ここまでの類似ツールを見る限り全く信用できません。

こんな胡散臭い仕事しか出来ないうだつの上がらないおっさんが、どっかから連れて来られてスーツを着せられただけでしょう。

ただ、神威はバイナリーオプションでは無く、FXの自動売買ツールであるのが今までと違うところ。まぁ、どうせ実際に取引なんかしてないでしょうけど(笑)

このように、株式会社ワンダーリアリティ=株式会社PRICELESSが提供している投資案件は、どれも同じような誇大広告に塗れたFX関連の自動売買ツールという共通点があります。

「日利○○%」「ボタン一つで簡単に稼げる」など、投資について良く分からない人が引っ掛かるような言葉を散りばめ、高額なコミュニティへ誘導する非常に悪質な投資案件です。

今後も似たような案件を次々リリースする恐れがあるため、見かけた際は会社名をチェックし、ワンダーリアリティやPRICELESSが関わっていたらすぐにブラウザバックするように。

公式サイトを見る

全自動10秒錬金ロボは信頼できる?怪しいツールの問題点や料金の口コミ

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