藤野英人とは?レオスキャピタルワークス社長の年収やファンド

探偵

藤野英人アナリスト

藤野英人とは?レオスキャピタルワークス社長の年収やファンド
アナリスト名藤野英人
所属サイト名レオス・キャピタルワークス株式会社
所在地東京都千代田区丸の内1-11-1 27F
TEL03-6266-0124
所属サイトURLhttps://www.rheos.jp/

ひふみ投信で有名な、レオスキャピタルワークス株式会社の代表を務める「藤野英人」氏。

自らファンドマネジャーを務め、巨額の資産を運用している敏腕投資家として知られています。

この記事では、藤野英人氏の資産・年収・経歴などプロフィール情報を紹介し、信用できる人物か解説。

また、娘の存在・交友関係・運用しているファンドも紹介します。

藤野英人の保有資産は?

藤野英人氏は、保有資産について特に自分から公開していません。

しかし、バフェットコードでは大量保有報告書に基づいた彼の保有資産の一部が公開されています

これによると、藤野氏が保有している銘柄は以下の通り。

藤野英人の保有銘柄
バフェットコード
銘柄保有額
SBIレオスひふみ株式会社7億8,200万円
レオス・キャピタルワークス株式会社6億9,300万円
藤野英人の保有銘柄

合計で15億円近い株式を保有。「SBIレオスひふみ株式会社」はレオスキャピタルワークスの子会社で、藤野氏はどちらの会社でも大株主になっています。

また、インタビューによると、過去に保有していたレオスキャピタルワークスの株式21億円分が、リーマンショックの影響で3,240円になってしまったと語っています。

当時、レオスキャピタルワークスは非上場企業で総資産額も30億円程度。そこから再起し成功を収めているのですから、現在はそれ以上の資産を築いているはず。

また、当然の事ですが、レオスキャピタルワークスなど大量保有している銘柄以外にも様々な資産を保有しているでしょう。

そう考えれば、大雑把な推測にはなりますが、藤野氏の個人資産が100億円を超えていても不思議ではありません。日本トップレベルの資産家であるのは確かでしょう。

ちなみに、彼がファンドマネジャーを務める「ひふみ投信」の純資産総額は、2025年6月12日時点で「1,682億600万円」とのこと。

ひふみ投信の純資産総額
ひふみ投信の純資産総額

ただ、ひふみ投信はここ数年成績不振で苦しんでいます。2023年に藤野氏がファンドマネジャーに復帰してからは少しずつ資産総額を増やしていますが、「ひふみ投信は終わった」という意見も見られるほど。

藤野氏の投資家としての実力はある程度信頼できるものですが、今後ひふみ投信が順調な運用を続けられるかは不明。「カリスマファンドマネジャー」とまで言われた人物ですから、ぜひとも藤野氏の力で立て直してもらいたいですね。

藤野英人のプロフィール

藤野英人の画像
藤野英人の画像
氏名藤野英人
生年月日1966年8月29日
出身富山県
年齢59歳
学歴早稲田大学法学部卒
職業レオス・キャピタルワークス株式会社代表
肩書一般社団法人投資信託協会理事
JPXアカデミーフェロー
東京理科大学上席特任教授
早稲田大学政治経済学部非常勤講師 etc
趣味ピアノ、将棋、社交ダンスなど
経歴大学卒業後:野村投資顧問入社
ファンドマネジャーを歴任
①ジャーディン・フレミング
②ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント
2003年:レオス・キャピタルワークス株式会社を設立
藤野英人のプロフィール

藤野英人氏は1966年生まれ富山県出身のファンドマネジャー。野村投資顧問(現:野村アセットマネジメント)やジャーディン・フレミング(現:JPモルガン・アセット・マネジメント)などでファンドマネジャーを務めた経験のある実力派の投資家です。

中小株や成長株への投資に強く、30代の頃は「カリスマファンドマネジャー」と呼ばれた事も。2003年には「国民的な投資信託」を作るためにレオスキャピタルワークスを創設、ひふみ投信などのファンドを生み出しています。

メディア露出も多く、堀江貴文氏(ホリエモン)や藤井聡太氏などと対談するなど交流も広い人物。最近ではレオスキャピタルワークスがフジテレビの大株主となりコメントを出すなど、何かと話題になっている人物です。

評判は比較的高い

藤野英人氏の評判はメディアへの露出が多い事もあり、比較的良い口コミが多い印象。

ただ、アクティブファンドに対する考え方やひふみ投信の運用成績については批判も見られます。

ひふみ投信の運用成績が冴えない事もあり、「アクティブファンドに投資すべき」という藤野氏の意見は単なるポジショントークに受け取られているようです。

また、トランプ関税を踏まえた今後の見通しについて、藤野氏が「陰謀論的な考え方に偏っている」という指摘も見つかりました。

トランプ大統領個人を分析する事で経済全体の見通しを立てる方法が、批判されていました。

ただ、トランプ大統領の発言次第で株価が動き、「TACOトレード」などという言葉さえ生まれた現在では、当時の藤野氏の分析もある程度正しかったと評価できそう。

一方、藤野氏に対する好意的な口コミは、SNSでもたくさん見られます。

書籍に対する好評や投資方針に対する共感など、藤野氏を評価する声は多くありました。

基本的には日本を代表するファンドマネジャーとして、世間的な評価の高い人物と言えるでしょう。

経歴は国内外の運用会社を渡り歩いた

藤野氏は早稲田大学の法学部出身で、裁判官など法律家を志していました。しかし、学生時代に司法試験に合格できず、社会勉強のつもりで野村投資顧問(現在の野村アセットマネジメント)に就職。

中小型株の運用部門に配属された藤野氏は、多くの経営者の話を聞く内に影響されて経済や起業への興味が。司法試験はいつしか忘れ、ジャーディンフレミング(現在のJPモルガン・アセット・マネジメント)など外資系の運用会社に転職し、金融業界に深く関わるようになりました。

外資系企業でカリスマファンドマネージャーなどと呼ばれる程の成績を上げていた藤野氏でしたが、経験を積むうちに「日本に良い投資信託がない」と感じるように。

そうして2003年、「国民的な投資信託を作る」という理念を掲げレオスキャピタルワークス株式会社を立ち上げます。

レオス・キャピタルワークスのロゴ

2008年には「ひふみ投信」の運用を開始。特定のベンチマークを置かず、柔軟な運用スタイルを取ったアクティブファンドとして注目されます。

ところが、同時期に発生したリーマンショックの影響で2009年には業績が大赤字。結果として21億円の価値があった株式を3,240円で売却し、いったん社長を辞任。最高投資責任者として運用に専念します。

その後、レオスキャピタルワークスの業績が回復すると、2015年には代表に復帰。社長業を務めながらファンドマネジャーとしても活躍します。

2022年4月には後進育成のため、ひふみ投信の運用責任者からひふみシリーズ全体の運用統括になるものの、成績が悪化したため翌年には運用責任者に復帰。現在もひふみ投信のファンドマネジャーとして運用を行っています。

妻と娘を公表済み

藤野英人氏は既に結婚しており、娘もいる事が知られています。

奥さんについては、かまぼこ専門店「河内屋」のブログで会社の工場に夫婦で来店したと紹介。

また、2023時点で既に社会人になっている娘がいると「with class」のインタビューで語っています。

なお、藤野氏が離婚&再婚したという噂があるようですが、詳細は不明。

奥さんとは社交ダンスを楽しむ仲という話なので、何の根拠も無い話ではないでしょうか。

資産は100億円・年収は3億円以上?

藤野英人氏の資産は、既に述べた通り公開していません。

ざっくりとした憶測で100億円程度と思われますが、大量保有報告書にある約15億円以外の資産は不明です。

年収は、IRバンクのデータによればレオスキャピタルワークスの取締役に対する報酬総額は2億9602万円。

他にも早稲田大学の非常勤講師など様々な仕事に携わっているので、最低でも3億円以上はあるのではないでしょうか。

投資手法は現場を訪問する丁寧な調査を重視

藤野英人氏は中小型株への投資を得意としています。二次情報に止まらず、実際に会社を訪問し現場を見る丁寧な会社調査を通じて”10年後”に成長しているかを予測し、投資対象を決めていく手法です。

小手先のテクニカルなどを使わず企業の調査力を駆使した手法で、素人には難しく感じるかもしれません。

ただ、例えばドン・キホーテ(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)は実際に店舗を訪れた事から成長性を見抜いており、「素人でも出来る事だ」と動画で語っています。

想像力・嗅覚を働かせて伸びる会社を見抜くという手法なので、一朝一夕でマネする事は出来ないでしょうが、企業の成長を想像しながら楽しく投資するには参考になるかもしれません。

SNS・出版本

藤野氏の運営するSNSは以下の通り。

SNSURL
X(旧Twitter)
「ふっしーです」
https://x.com/fu4
Instagram
「hideto.fujino」
https://www.instagram.com/hideto.fujino/
Facebook
「藤野 英人」
https://www.facebook.com/hideto.fujino/
Threads
「藤野 英人」
https://www.threads.com/@hideto.fujino
Youtube
「お金のまなびば!」
https://www.youtube.com/@okanenomanabiba/

どのSNSも投資情報について特に配信しておらず、基本的にプライベートなアカウントばかり。Xに至ってはここ1年以上更新されていません。

Youtubeチャンネル「お金のまなびば!」は、レオスキャピタルワークスの運営するアカウントで、こちらでは投資情報を主に配信しています。

お金のまなびば!

また、出版本は山ほどあるのですが、直近のものに絞って紹介すると以下の通り。

タイトル定価
「日経平均10万円」時代が来る!1,650円
投資家がパパとママに伝えたい たいせつなお金のはなし1,320円
プロ投資家の先の先を読む思考法1,738円
おいしいニッポン 投資のプロが読む2040年のビジネス1,650円
14歳の自分に伝えたい「お金の話」1,500円
ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ!1,650円

他にも『投資家が「お金」よりも大切にしていること』や『投資家みたいに生きろ』、『投資バカの思考法』など、藤野氏は人気のある著作が多くあります。

特に、投資の思考法に関する書籍は一読の価値があるのではないでしょうか。

藤野英人と関係のある著名人・メディア

藤野英人氏はメディアへの出演が多く、著名人との交流も多数。

ここでは、主要な著名人やメディアとの関係について解説します。

堀江貴文(ホリエモン)

藤野英人氏は堀江貴文氏(ホリエモン)と、過去に何度も対談を行っています。

直近では「フジテレビのベストな取締役構成とは?【藤野英人×堀江貴文】」など、「ZATSUDAN」という配信プラットフォームでの対談動画の一部をYoutubeにアップ。

レオスキャピタルワークスがフジテレビの大株主となった後は、フジテレビ関連の話題でしばしば対談している模様。

その他、レオスキャピタルワークスが企画した「ひふみ目論見倶楽部」の座談会でも堀江氏をゲストに呼んで対談しています。

藤野氏は堀江氏について、「ライブドア事件で逮捕されていなければ彼がFacebookを作っていた」とまで言うほどの高評価ぶり。

今後もフジテレビ関連で両者の関係は続きそうです。

藤井聡太

藤野英人氏は将棋が趣味という事もあってか、棋士との対談もよく行っています。

2022年4月には、レオスキャピタルワークスのYoutubeチャンネル「お金のまなびば!」で藤井聡太氏との対談動画がアップされています。

投資に関してはほとんど語られていませんが、お金の話題だけでなく思考法・テクノロジー・将棋の魅力などテーマが多岐に渡る長時間対談です。興味のある人は見てみては。

フジテレビとの関係

レオスキャピタルワークスは2025年1月20日以降フジテレビの株を大量に買い集めており、2月6日時点で5.12%を保有。大株主となっています。

それに伴って、代表である藤野英人氏がフジテレビに関してコメントする場面が多くなっています。堀江貴文氏との対談の他、4月には朝日新聞からの取材で第三者報告書について「予想よりひどい」などと評価しています。

フジテレビは5月末に日枝相談役の退任も決定し、これから新たに体制を立て直そうという渦中の企業。藤野氏がどのような役割を果たすのか、注目したい所ですね。

藤野英人の運用ファンド

最後に、藤野英人氏が現在ファンドマネジャーを務めているファンドを簡単に紹介します。

ファンド名投資対象
ひふみ投信日本株式
ひふみプラス日本株式
ひふみクロスオーバーpro日本株式(未上場企業含む)
ひふみ年金日本株式
まるごとひふみ15日本・世界株式+日本・世界債券
まるごとひふみ50日本・世界株式+日本・世界債券
まるごとひふみ100日本・世界株式

基本的に日本株式へ投資するファンドが中心で、外国株式や債券に投資するファンドでは藤野氏含む複数人でファンドマネジャーを務めています。

ひふみ投信とひふみプラスはどちらも同じ日本の成長株を中心に投資するファンド。同一のマザーファンドに投資するので内容は同じとなっており、ひふみ投信がレオスキャピタルワークスからの直販、ひふみプラスが金融機関から購入できる商品という違いがあるのみです。

ひふみクロスオーバーproは未上場企業も含めて投資する方針のファンド。ひふみ年金はひふみ投信と同様の内容になっていますが、iDeCoでの購入が可能です。

まるごとひふみ15~100は世界中の株式や債券に投資できるファンドで、数字は株式の組み入れ比率。日本株一辺倒のひふみ投信より安全に運用したい人向けの商品となっています。

藤野氏はこれらのファンドでファンドマネジャーを務めていますが、ひふみシリーズの運用成績についてかなり賛否があります。一時期、藤野氏がファンドマネージャーを離れた影響も大きかったですが、復帰後もそれほど成績は振るいません。

ダイヤモンド・ザイによる「NISA投信グランプリ2025」では、ひふみプラスが「もっとがんばりま賞」という不名誉な賞を受賞しています。

ひふみプラスが「もっとがんばりま賞」を受賞
「もっとがんばりま賞」受賞一覧

かつては「カリスマファンドマネジャー」とも称された藤野氏ですが、今後ひふみ投信を立て直せるかは未知数。

復帰から既に2年が経っていますが……

せっかく「国民的な投資信託」などとたいそうな理想を掲げて企業したのだから、ぜひとも頑張ってもらいたい所ですね。

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