moomooは怪しい株アプリ?評判や出金手数料などを調査

探偵

2022年に日本国内でサービスを開始して以来、瞬く間に知名度を上げた株アプリ「moomoo

2023年には米国株、2024年には日本株の取引も開始し、証券口座を開設しようと考えている人もいるのでは?

しかし、怪しい投資案件が山のようにある昨今、新興のmoomoo証券に対しても不信感を抱いている人がいる様子。

親会社が中国企業という事もあって、情報管理の面で不安に思っている人も多いでしょう。

この記事では、moomoo証券の評判・サービス概要・手数料などを紹介し、本当に怪しい企業か検証します。

moomooとは?会社概要や出金手数料など

ポイントキャンペーンや広告、インフルエンサーによる紹介によって数年で突然有名になったmoomooですが、一体どのような企業なのでしょうか?

まずは、moomooの基本的な情報を見ていきます。

運営「moomoo証券株式会社」の概要

moomooの運営会社概要は以下の通り。

会社名moomoo証券株式会社
所在地〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1丁目2-5
MFPR渋谷ビル11階
設立大正9年(1920年)4月
代表取締役伊澤 フランシスコ
資本金86億2500万円(令和6年4月)
電話番号固定電話から:0120-58-7133
携帯電話から:03-6387-9318
メールアドレス[email protected]
事業内容投資アプリ「moomoo」の運営
米国株・日本株等金融商品の販売
資格関東財務局長(金商)第3335号
加入協会日本証券業協会
一般社団法人日本投資顧問業協会

東京都渋谷区に拠点を構える証券会社で、金融商品取引業者として関東財務局に登録。日本証券業協会なども加入しており、一定の信頼性がある企業と言えますが、目を引くのが設立年について。

moomoo証券は新興証券会社のはずなのに、”大正9年”設立と公式サイトに記載があります。事情を知らない人は怪しく感じるでしょうが、moomoo証券は元々「ひびき証券株式会社」という老舗の証券会社でした。

それが香港を拠点に置き、元テンセントのエンジニアが設立した中国系企業「富途控股(フートゥー・ホールディングス)」に買収され、moomoo証券と名称を変えたわけです。

テンセントと言えば中国の巨大IT企業ですが、2025年1月にアメリカ国防総省が中国軍と関係がある企業リストに加えた事で、情報漏洩のリスクなどが取り沙汰されている所。テンセントはフートゥーに出資しており、当然その子会社であるmoomoo証券にも影響力はあるはず。

こういった親会社の事情から、「個人情報が中国に流出するのでは……?」という疑惑が生まれているわけです。実際、過去にはGoogle Playストアで見られるmoomooアプリのデータセーフティー情報に、財務情報やファイルなど業務に必要の無い情報にもアクセスできると記載されていました。

なお、moomoo証券自身は「この情報が不正確なものだった」と修正しています。

moomoo証券のデータセーフティー情報に関する声明
moomoo証券公式サイト

要するに「記載ミスだった」と主張しているわけですが、怪しく感じる人がいても無理はありません。

個人情報流出のリスクが不安視されている一方、moomoo証券自体は日本国内の法人で、金融商品取引業者として金融庁の監視も受けているのも事実。

情報漏洩のリスクは、他の証券会社と大きく変わらないとも言えます。

また、社長の伊澤フランシスコ氏も情報管理が課題と考え、全ての個人データを東京のサーバーで管理するなど、「厳格なセキュリティ体制を築いている」とインタビューで語っています。

moomoo証券の社長「伊澤フランシスコ」の声明
伊澤フランシスコの声明

少なくとも現時点では、moomoo証券から情報が流出したというニュースもありません。

まだまだ怪しい部分はありますが、今後も特に不祥事を起こさないようであれば、ある程度信頼しても良いのではないでしょうか。

moomooアプリのサービス概要

moomoo証券が提供する「moomoo」は、無料で使える投資情報アプリです。主な機能は以下の通り。

  • リアルタイムマーケット情報
  • 銘柄検索・スクリーニング
  • 高配当銘柄ランキング
  • 決算カレンダー
  • 20年分の財務データ
  • ヒートマップ
  • 機関投資家動向情報
  • 空売り分析
  • AIチャート・株価予想
  • 投資ニュース
  • 投資掲示板 etc…

株価などのマーケット情報や銘柄検索、ランキングといった一般的な証券会社のアプリにある機能は搭載。

それに加え、機関投資家の保有銘柄や空売りの状況など、ワンランク上の投資家を目指すのに必要な情報も揃っています。

また、グラフの見やすさなどUI面でも優れており、X(旧Twitter)上では好評な模様。

証券口座を開設していなくても、メールアドレス登録だけで利用できるので、個人情報の流出が不安な人でも捨てアドを用意しておけば大丈夫です。

もちろん、口座開設していればアプリ上から注文することも可能。

moomoo証券では以下の商品を購入できます。

  • 米国株(現物、信用取引、24時間取引)
  • 日本株(現物、ひと株)
  • 投資信託

元々が海外の証券会社であるため米国株に強いのが特徴で、現物・信用取引の他、24時間取引も可能。銘柄は300程度と限られていますが、深夜でも取引できます。

一方で、日本株に関しては現物と単元株未満のひと株投資のみで、信用取引は行っていません。日本株の取引を始めたのも2024年3月からなので、今後サービスが充実していくのではないでしょうか。

ちなみに、証券口座を開設するとチャートや板情報がリアルタイムに見られるようになる他、著名投資家のレポートや四季報が無料で読めるなどコンテンツも充実するとのこと。

moomooのサービス概要
moomoo公式サイト

「プロ並みの取引環境」の提供を目指した株アプリなので、情報の質や機能の豊富さなどは優秀です。

米国株に投資している人には特におすすめのアプリではないでしょうか。

moomoo証券の手数料

気になるmoomooの手数料ですが、商品ごとに異なります。

まず、手数料無料で取引できる商品がいくつか存在。

  • 日本株現物取引
  • 日本株ひと株
  • 投資信託
  • (NISA)

日本株と投資信託は手数料無料で取引できます。

また、NISAを利用すれば米国株でも手数料が掛かりません。

ただし、日本株のオプション取引をする場合は約定金額の0.05%、最低44円の手数料が掛かります。

次に、米国株・ETF現物取引の手数料は「ベーシックコース」と「アドバンスコース」の2種類があり、金額はそれぞれ以下の通り。

コース名手数料
ベーシック8.3ドル以下:0円
8.3ドル~166,66.666ドル:約定金額の0.132%
166,66.666ドル以上:20ドル
アドバンス取引手数料:1株0.00539ドル
システム利用料:1株0.0055ドル
現地清算費用:1株0.006ドル

ベーシックコースは、約定金額に対して手数料が掛かるコース。金額が8.3ドル以下なら無料で、それを超えると0.132%掛かります。大手証券会社では米国株取引の手数料が0.495%である事を考えると、かなり安くなっています。

アドバンスコースは、約定株数に対して手数料が掛かるコース。1株当たりの金額を見ると安く感じますが、1注文あたりの最低金額が以下のように決められています。

  • 最低取引手数料:1.08ドル
  • 最低システム利用料:1.1ドル

要するに、一回の取引当たり最低でも2.18ドルは必ず掛かります。

ただし、手数料額は約定代金の1%を超える事はありません。

米国株の信用取引は、さらに細かく手数料が定められています。

こちらもベーシックコースとアドバンスコースに分かれており、具体的な金額は以下の通り。

コース名手数料
ベーシック取引手数料:約定金額の0.132%
買建金利:年率 4.5%
売建貸借料(貸株料):約定金額の1.5%~
アドバンス取引手数料:1株0.00539ドル
システム利用料:1株0.0055ドル
現地清算費用:1株0.006ドル
買建金利:年率 4.5%
売建貸借料(貸株料):約定金額の1.5%~

どちらのコースも取引手数料やシステム利用料は現物とほぼ変わりませんが、信用取引では買建金利と貸株料が追加で掛かります。

買建金利は年率4.5%、貸株料は約定金額の1.5%からとなっていますが、利率は銘柄によって異なるうえ日々変動するので注意してください。

その他、口座開設費用や入金・出金手数料は以下の通り。

種類手数料
口座開設料/口座管理料無料
即時入金(インターネットバンキング)無料
銀行振込入金各金融機関の振込手数料
銀行振込出金毎月5回まで無料

入金はインターネットバンキングを利用すれば無料ですが、銀行口座からだと振込手数料が掛かります。

また、出金手数料は毎月5回までなら無料です。

moomooの実績

moomooの実績ですが、日本国内ではアプリダウンロード数150万を突破。

国内でのサービス開始は2022年と最近ですが、多くの人が利用しています。

世界では、2,400万人ものユーザーがmoomooを利用しているとのこと。

プロ並みの情報が得られるハイスペックな所が評価されてか、アメリカ・シンガポール・オーストラリアなど世界中の投資家に支持されているようです。

ポイントサイトとキャンペーンを実施

moomooが急激に知名度を上げた要因として、広告戦略が挙げられます。

特に、ポイントサイトとのキャンペーンは非常に人気があり、口座開設+入金だけでポイントが貰えると評判です。

主なポイントサイトとキャンペーン概要を紹介すると以下の通り。

サイト名報酬金額報酬条件
ハピタス8,500円新規会員登録+口座開設+1万円以上の一括入金
ポイントインカム8,000円新規会員登録+口座開設+1万円以上の一括入金
Powl8,000円新規会員登録+口座開設+1万円以上の一括入金
ちょびリッチ8,000円新規会員登録+口座開設+1万円以上の一括入金
げん玉7,500円新規会員登録+口座開設+1万円以上の一括入金
えんためねっと7,500円新規会員登録+口座開設+1万円以上の一括入金
アメフリ6,000円新規会員登録+口座開設+1万円以上の一括入金
ECナビ6,000円新規会員登録+口座開設+1万円以上の一括入金

ポイントサイトによって報酬金額は異なりますが、報酬を受け取れる条件は全て同じ。

新規会員登録して口座開設、その後1万円以上の入金をすれば条件達成です。

サイトによっては、ポイントアップキャンペーンを不定期で実施している所もあります。

moomoo証券で取引を始めたい人は、利用してみては?

口座開設や使用方法

moomoo証券の口座開設はアプリから申し込みできます。

手続きはネット上で完結し、以下の3ステップですぐに終わります。

  1. 必要事項の確認
  2. 個人情報の入力
  3. 本人確認書類の提出

まず、アプリ内の「口座」タブをタップし、手続き画面に進みます。

moomoo証券の口座開設方法①
moomoo証券公式サイト

それから、必要事項の確認をします。

居住地など口座開設の条件を満たしていたら「確認」ボタンをタップしてください。

moomoo証券の口座開設方法②
moomoo証券公式サイト

次に、個人情報を入力します。住所・氏名・勤務先などを画面の指示に沿って入力して、最後に約款等を確認してください。

個人情報の入力が済んだら、本人確認書類を提出します。moomoo証券で利用できる本人確認書類は、以下の2種類。

  • マイナンバーカード
  • 運転免許証

おすすめは本人確認とマイナンバーの提出が一枚で済む「マイナンバーカード」

運転免許証でも良いですが、口座開設にはマイナンバーの提出が必要になるため、別途住民票の写しなどを用意しなくてはなりません。

本人確認書類はスマホで撮影するだけで簡単に提出できます。

moomoo証券の口座開設方法③
moomoo証券公式サイト

書類を撮影した後、自分の顔写真も撮影すれば本人確認完了。

その後、同じ要領でマイナンバー提出書類の撮影を行えば口座開設申し込みの完了です。

口座開設の審査は1~3営業日ほど掛かりますが、完了後にアプリで入金や株式の購入ができるようになります。

入金は「口座」タブから「入金」を選択し、リアルタイム入金もしくは銀行振込のどちらかを選びます。

リアルタイム入金であれば、手数料無料ですぐに入金が完了します。

moomoo証券の入金方法
moomoo証券公式サイト

注文は取引したい銘柄のページから行います。

moomoo証券では以下のような注文方法ができます。

  • 指値
  • 成行
  • 逆指値
  • トリガー
  • トレールストップ

取引後は、「口座」タブの「資産」画面に保有銘柄情報が掲載されます。

moomoo証券の保有銘柄情報画面
moomoo証券公式サイト

ちなみに、情報を見るだけなら公式サイトからログインしてチェックする事も可能。

また、PC版アプリであれば注文もできるため、スマホの小さい画面で口座開設や取引をしたくない人はPC版アプリをダウンロードすると良いでしょう。

moomooの評判

株アプリ「moomoo」やmoomoo証券を利用している人の間では、どのような評判になっているのでしょうか?

ここでは、SNSでの書き込みから良い口コミ・悪い口コミを紹介します。

良い口コミ|米国株取引に強いなど

moomoo証券の良い口コミは、やはり米国株取引に強い点が評価されていました。

手数料の安さや、米国株投資の認知を広めた功績について書き込まれています。

また、実際にmoomoo証券を利用した人のレビューでは、UIを評価する声が多い模様。

その他、ポイントサイトの高額キャンペーンも人気のようです。

胡散臭い“という意見はあるものの、実際に使ってみたら便利だという声が多く、株アプリとしての実力が窺われます。

米国株に投資したい人には特におすすめのアプリです。

悪い口コミ|アフィ狙いのインフルエンサーが多いなど

moomoo証券の悪い口コミでは、アプリの使いにくさに対するものが見つかります。

売買のしにくさや、単元未満株だとリアルタイムでチェックできないといった不満点が書き込まれています。

moomoo証券は日本上陸してまだ2年超しか経っていないため、アプリについては今後改善していくものと思われます。今後のアップデートを待ちましょう。

また、中国系の企業が運営している事や、アフィリエイト報酬狙いのインフルエンサーが大勢紹介している事に対して、怪しさを感じる人もいる様子。

moomooが怪しいという噂は、「実際に必要の無い情報収集をしていた疑惑がある」など、不信感を持たれても仕方ない面は確かにあるでしょう。

ただ、世界中に2,000万人以上のユーザーを擁しており、アプリ自体の質は高いのは確か。

アプリだけなら個人情報を登録する必要も無いため、利用してみても良いのではないでしょうか?

moomooの特徴

ここでは、moomooの特徴について、メリットとデメリットに分けて解説します。

メリット3選

moomooの主なメリットは以下の3つ。

  • 手数料が安い
  • アプリのデータが豊富
  • ポイントサイトの報酬が高い

moomoo証券の取引手数料はかなり安く、特に米国株取引は国内の主要な証券会社と比較しても業界最安レベル。日本株や投資信託も手数料0円で取引できるため、気兼ねなく投資できるでしょう。

株アプリmoomooで提供されるデータが豊富であるのもメリットの1つ。企業の決算情報などが見れるのはもちろん、機関投資家の動向や空売り分析まで提供してくれるので、投資に必要な情報がmoomooだけで揃います。

イントサイト経由で口座開設すれば、1万円の入金だけでポイントが貰えるのも美味しいところ。

サイトによっては1万円近いポイントが貰えるので、moomoo証券に興味がある人ならキャンペーンを実施しているうちに口座開設するのがおすすめです。

デメリット3選

moomooの主なデメリットは以下の3つ。

  • 情報管理に不安が残る
  • クレカ積立ができない
  • 日本株は東証のみ

moomoo証券は中国軍との繋がりが指摘されている企業と関わりを持っており、情報管理に不安が残ります。社長の伊澤フランシスコ氏はセキュリティには万全を期していると語っていますが、信頼するにはもう少し日本での実績が欲しい所です。

また、moomoo証券はクレカ積立決済には対応していません。いちいち口座に資金を入れて買わなくてはならないため、NISAのつみたて枠を利用している人など、投資信託を毎月コツコツ買いたい人だと面倒に感じるでしょう。

取扱い商品はある程度充実しているものの、日本株は東証に上場している銘柄しか取引できません。大証や名証、札証などの銘柄は取引できず、ニッチな株を買いたい人には向いていないでしょう。

【まとめ】moomooは怪しいのか?

moomoo証券は怪しいという噂が出回っていますが、金融商品取引業者として登録も行っており、基本的には怪しい会社ではありません。

株アプリの「moomoo」は国内で150万人、世界に2,000万人以上のユーザーがおり、信頼性は高い企業です。

ただ、気になるのはやはり中国系の企業が親会社だという点。

フートゥー・ホールディングスは中国軍との繋がりが指摘されているテンセントから出資を受けており、moomoo証券の情報が海外へ流出するリスクはゼロではありません。

それでも株アプリの「moomoo」自体は非常に優れたものですし、個人情報は東京のサーバーに保存するなどセキュリティ対策も行っているのは事実。

米国株投資をしたい人には必須級のアプリと言って過言では無いため、セキュリティ面が不安な人は、メールアドレス登録のみで使える無料のmoomooアプリだけでも利用してはいかがでしょうか?

moomooは怪しい株アプリ?評判や出金手数料などを調査の口コミ

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