投資詐欺のウワサ

SBIラップをやってみた人の評判は?実績や利回りを紹介

SBIラップは、SBI証券の口座を通じて利用する投資一任サービスです。「やってみた人の実績はどうか」「手数料に見合うのか」を判断するには、運用コース、投資を始めた時期、費用をそろえて比べる必要があります。

利用者の投稿には運用益や手間の少なさを評価する声がある一方、手数料や値動きへの不満もあります。全員が同じ利益を得られるわけではなく、元本割れもあります。この記事自体は運用体験記ではなく、公式資料と利用者の公開投稿を確認したものです。

この記事では、SBIラップをやってみた人の評判を紹介し、実際の運用実績とバックテストの違い、手数料、NISA対応、AI投資コースと匠の運用コースの特徴を解説します。

SBIラップとは?

SBIラップは、投資一任業者のFOLIOとコースごとに契約し、専用口座で資産運用を任せるサービスです。SBI証券は申込みや口座の窓口となり、運用判断は契約に基づいてFOLIOが行います。

まずは、契約する会社、運用方法、かかる費用を確認します。

運営は株式会社SBI証券

SBIラップ運営「株式会社SBI証券」公式サイト
SBI公式サイト

SBIラップの申込窓口は株式会社SBI証券です。会社概要で確認できる主な情報を整理しました。

会社名株式会社SBI証券
所在地東京都港区六本木1-6-1
設立1944年3月30日
代表取締役代表取締役社長:髙村 正人
資本金693億2315万3051円
※2026年7月24日現在
事業内容第一種金融商品取引業
第二種金融商品取引業
投資助言・代理業
資格関東財務局長(金商)第44号
(2007/9/30)
加入協会日本証券業協会
金融先物取引業協会
第二種金融商品取引業協会 等

SBI証券の公式資料では設立日は1944年3月30日、所在地は東京都港区六本木一丁目6番1号と掲載されています。SBIグループ全体の事業と、SBI証券という法人の登録業務は区別して確認します。

SBI証券は金融商品取引業者として登録されています。ただし、登録や会社の規模は元本保証を意味せず、SBIラップの運用成績とは別に考える必要があります。

実際の投資一任契約は株式会社FOLIOと結びます。申込窓口と運用会社の役割を分けて確認してください。

内容は全自動資産運用サービス

SBIラップでは、投資信託の選定、売買、資産配分の調整を任せます。以下は、この記事で詳しく扱うAI投資コースと匠の運用コースの概要です。

サービス名SBIラップ
手数料年率0.660%+ファンド費用等(AI投資)
年率0.770%+ファンド費用等(匠の運用)
最低投資金額1万円
最低追加投資金額(積立)1,000円
NISA対応なし
リバランス原則月1回(AI投資は相場急変時など臨時に実施)
投資対象8~9種類の専用投資信託
資産クラス・株式
米国株、先進国株、新興国株
・債券
米国債券、新興国債券、ハイイールド債券
・金
・不動産 など

2026年9月24日に確認した公式FAQでは、AI投資、匠の運用、レバナビ、レバチョイス、ALL株式の5コースを案内しています。この記事では、利用者の投稿で取り上げられているAI投資と匠の運用を中心に比較します。

ただし、どちらのコースもSBI証券が単独で資産運用しているわけではありません。

AI投資コースは「株式会社FOLIO」が運用、匠の運用コースは「野村アセットマネジメント」の助言を通じてFOLIOが運用する形となっています。投資一任契約はどちらもFOLIOと結びます。

SBI証券とFOLIOが役割を分担する仕組みです。運用会社が別であること自体を問題とするのではなく、投資対象、損失が生じる要因、費用、解約方法を契約書面で確認することが大切です。

費用は、投資一任手数料に加え、組み入れた投資信託の信託報酬やETFの経費率などがかかります。運用資産の組入比率で実質的な負担が変わるため、固定の合計料率だけでは表せません。

個別銘柄の選定や売買を任せたい人には選択肢となります。一方、費用を抑えて自分で商品を選びたい人や、NISAを優先したい人は、投資信託の積立などと比較すると違いが分かります。

利回りや手数料

SBIラップの利回りを見るときは、実際に運用した期間の成績と、過去の相場で計算したバックテストを区別してください。AI投資コースは2022年3月31日のサービス開始後も月次・半期レポートを公開しています。

以下は2023年7月の公式コラムが示した、2012年末~2022年末の比較です。AI投資は2022年4月6日までのバックテストと同月7日以降の実運用を連結し、匠の運用は全期間がシミュレーションです。AIは年0.66%と信託報酬・ETF経費率、匠は年1.46%の費用を考慮し、譲渡益税等は考慮していません。現在の実績や約束された利回りではありません。

AI投資匠の運用
年率リターン11.62%9.65%
年率リスク11.89%9.37%
シャープレシオ0.971.02

シャープレシオは、値動きに対してどれだけの超過収益を得たかを見る指標です。計算期間や前提条件で変わるため、「1以上なら必ず優秀」という一律の合否判定には使えません。

過去の計算で高いリターンや低いリスクが示されても、将来同じ結果になるとは限りません。手数料を含めた計算なのか、実運用と同じ条件なのかも確認します。

手数料は「投資一任手数料+ファンドの実質的な信託報酬+その他の費用」に分けると把握しやすくなります。AI投資コースのファンド費用には、投資先ETFの経費率も含まれます。

以下は2026年9月24日に確認したAI投資の費用と匠の運用の費用に基づく年率の目安です。税込の表示で、合計は投資一任手数料と実質的な信託報酬を足した参考値です。監査報酬や売買に伴う費用などは別途発生し、将来の総費用を固定するものではありません。

投資一任手数料実質的な信託報酬の目安単純合算の目安
AI投資0.660%0.218~0.399%約0.878~1.059%
匠の運用0.770%0.595~0.795%約1.365~1.565%

たとえば、AI投資コースで現金を除く運用資産額を100万円とすると、年率0.660%の投資一任手数料は単純計算で年6,600円相当です。実際には所定の方法で日々計算され、ファンド費用なども別にかかります。100万円に対して6,600円だけで利用できるという意味ではありません。

投資先ごとの費用も確認しておきましょう。以下の表では、AI投資コースはETF経費率を含む実質的な信託報酬、匠の運用コースは各投資信託の信託報酬を示します。組入比率でコース全体の負担は変わります。

AI投資コース投資対象
投資信託名実質的な信託報酬(年率)
SBI・米国株式0.1906%
SBI・先進国株式0.1906%
SBI・新興国株式0.2306%
SBI・米国債券0.1906%
SBI・米国ハイイールド債券0.6506%
SBI・新興国債券0.5506%
SBI・米国不動産0.2906%
SBI・ゴールド0.5606%

匠の運用コース投資対象
投資信託名信託報酬(年率)
世界株式アクティブ(グローバル・マルチテーマ)0.803%
世界株式アクティブ(グローバル・バリュー)0.803%
日本株式アクティブ(ノムラ・ジャパン・オープン)0.748%
外国債券アクティブ0.528%
外国国債アクティブ(為替ヘッジあり)0.506%
米国ハイ・イールド債券アクティブ1.078%
日本債券アクティブ(クレジット戦略型)0.374%
グローバルREITアクティブ0.858%
J-REITアクティブ0.561%

AI投資コースと匠の運用コースは投資対象と運用方法が異なります。料率の大小だけでなく、どの資産に投資するか、どこまで運用を任せるかを合わせて比較してください。

AI投資コースは原則月1回、必要に応じて臨時に資産配分を調整します。組入比率の変化でファンド費用の加重平均も変わるため、運用状況と費用を定期的に確認するとよいでしょう。

主な運用実績

2026年9月24日に確認できた公式月次レポートでは、2026年7月の成績は次の通りです。AI投資は7月レポート、匠の運用は同月レポートに基づきます。ここで示すのは1か月の騰落率で、年率の利回りではありません。

  • AI投資コース:2026年7月は−0.96%
  • 匠の運用コース:2026年7月は−1.69%

AI投資コースの累積騰落率は、2022年4月7日~2026年7月31日で+92.44%と報告されています。開始時点に投資した場合の計算であり、途中から積み立てた人の損益率とは異なります。

匠の運用コースは、2023年7月19日~2026年7月31日で+45.45%です。AI投資とは運用開始日が異なるため、累積の数字だけで優劣を判断できません。公表値は信託報酬等を織り込んだ基準価額に基づき、投資一任手数料をAIは年0.66%、匠は年0.77%差し引く前提です。匠の公表値には分配金やリバランス時の譲渡益への課税を含みません。実際の運用状況によって利用者の結果は異なります。

以下は2022年度上期から2024年度上期までの半期別成績です。原則として上期は4~9月、下期は10~翌3月ですが、AIの初年度上期は2022年4月7日から、匠の2023年度上期は同年7月19日からです。半年間の騰落率と年率利回りは異なり、表の数値を単純に足しても累積利回りにはなりません。

AI投資匠の運用
2022年度上期-3.41%–
2022年度下期+4.34%–
2023年度上期+8.79%-1.67%
2023年度下期+11.51%+13.56%
2024年度上期+6.46%+0.59%

契約・解約方法

SBIラップの契約手順は以下の通りです。

  1. SBI証券総合口座を開設
  2. SBIラップに申し込む

SBIラップを契約するには、SBI証券の総合口座を開設する必要があります。口座開設方法は以下の通り。

  1. 公式サイトから開設申し込み
  2. 本人確認書類を提出
  3. 口座開設通知の受け取り初期設定を行う

SBI証券では、メールアドレスを登録してWeb上で口座開設ができます。

本人確認書類やマイナンバー確認書類の種類・提出方法は、SBI証券の申込画面の案内に従ってください。利用する口座開設方法によって必要な手続きが異なります。

口座開設後、SBIラップのトップページから以下の手順で申し込みます。

  1. 「申し込み」ボタンをクリックする
  2. 利用したい運用コースを選択
  3. 各種規約を確認して申し込む

申込みでは、希望するコースの投資方針、契約締結前交付書面、費用、個人情報の取扱いなどを確認します。受付時刻と利用開始日は申込画面で確認し、申込み直後から運用されると考えないようにしてください。

一方、解約については以下の手順で行います。

  1. メニューから「アカウント」⇒「解約(全売却)」を選ぶ
  2. 解約したいコース名を選ぶ
  3. 入力内容を確認した上で「解約」ボタンを押す

全解約では保有する投資信託を売却し、売却代金が確定した後にSBI証券総合口座へ資金が振り替えられます。申込時点の評価額がそのまま戻るとは限りません。

売却から資金の振替までは日数がかかり、海外市場の休業日やリバランス中かどうかでも変わります。使う日が決まっている資金は、直前の解約を前提にしない方がよいでしょう。

公式のサービス概要と売却ヘルプでは、解約の申込締切は毎日16時、金額指定売却の締切は毎営業日16時と案内されています。一部のFAQには以前の時刻表記も残るため、実際の手続きではログイン後の受付日時を確認してください。

SBIラップの評判

以下は、SBIラップをやってみた人がSNSで公開した投稿です。投稿者の開始時期、投資額、コースはそれぞれ異なり、良い評判と悪い評判の割合や、利用者全体の平均成績を示すものではありません。

良い口コミ

掲載した良い口コミには、AI投資コースの運用益を評価する投稿があります。ただし、その時点までの個人の結果であり、現在の成績や他の利用者の結果を保証しません。

また、AI独自のポートフォリオが興味深いという投稿も見つかります。

運用益が出たという投稿を読むときは、入出金を含む残高の増減なのか、投資元本に対する損益率なのかも確認してください。ブログやSNSの金額だけでは、別の開始時期の運用と公平に比較できません。

コースごとの資産配分は確認できます。配分に関心がある場合は、利用者の画面だけでなく、公式の月次レポートに記載された運用方針とあわせて読むと理解しやすくなります。

悪い口コミ

掲載した悪い口コミには、手数料に対する成績への不満があります。運用を任せる利便性にどこまで費用を払うかは人によって異なります。

また、ポートフォリオの組み方に疑問を感じている投稿も見つかりました。

投資一任手数料は、運用がマイナスでも発生します。低コストの投資信託を自分で保有する方法と比べる際は、費用と売買・配分調整を任せる範囲をセットで比較してください。

SBIラップはNISA口座で利用できません。課税口座で運用するため、売却益や分配金に対する税負担も含めて検討する必要があります。個人の投稿が税引前か税引後かも、比較の際の確認点です。

一方で、ポートフォリオの組み方についてはAI独特のものがあり、賛否が分かれるのではないでしょうか。

銘柄情報を調べたい場合は、株システム「マーケットナビ」の検証記事も掲載しています。ただし、銘柄情報の提供と、実際の資産運用を任せるSBIラップは別のサービスです。

個別株を購入する場合は、自分で売買や保有額を決めます。AIを使った情報でも値上がりや利益は保証されず、無料情報の範囲と有料契約の有無を確認する必要があります。

SBIラップの評価

ここではSBIラップについて、これまで解説してきた内容を踏まえてメリット・デメリットの両面から評価します。

メリット

SBIラップの主なメリットは、次の3つです。

  • 資産運用を自動でやってくれる
  • AIやプロの投資手法を学べる
  • 幅広い資産に投資できる

SBIラップの利点は、商品選定や資産配分の調整にかかる手間を減らせる点です。ただし、生活資金と投資資金を分けることや、損失をどこまで許容できるかの判断まで代行してくれるわけではありません。

SBI証券の「My資産」などで残高や取引状況を確認できます。配分を知る材料にはなりますが、画面を見るだけでAIの全判断過程や投資手法を再現できるわけではありません。

AI投資コースは株式、債券、金、不動産などに分散投資します。分散は値動きの偏りを抑える考え方ですが、市場全体の下落や為替変動による損失をなくすものではありません。

デメリット

一方、SBIラップのデメリットとしては以下の3つが挙げられます。

  • 手数料が高い
  • AI投資・匠の運用では、自分で細かく資産配分を指定できない
  • 自分で投資対象を選べない

費用は投資一任手数料だけではありません。投資先ファンドの信託報酬なども含めて確認し、費用控除後でどの程度の成果かを見る必要があります。

AI投資と匠の運用では、利用者が個々の資産の配分を細かく指定する仕組みではありません。SBIラップには複数の戦略があるため、サービス全体が一律のリスク水準だと考えず、選ぶコースの投資対象を確認してください。

加えて、SBIラップは投資一任サービスであるため自分で投資対象を選べません。初心者にとっては全てお任せで運用してくれるため楽なのですが、投資経験者だともどかしく感じる可能性があります。

SBIラップのコース

SBIラップには5つの運用コースがあり、投資対象や費用が異なります。ここではAI投資コースと匠の運用コースを詳しく紹介します。レバレッジを使うコースや株式中心のコースの成績を、この2つに置き換えて比較しないようにしてください。

AI投資コース(AIラップ)

SBIラップのAI投資コース公式サイト
AI投資コース公式サイト

AI投資コースは、資産運用を投資AIに任せるコースです。公式サイトでは、AIを活用することで次の3つのことが期待できるとしています。

  • 危機察知
  • 景気循環への対応
  • 金融環境の変化に対応

AI投資コースは、多数の市場データから各資産のリターンを予測し、その予測を使って配分を決めます。危機を必ず予知したり、人間の投資家より常に高い成果を出したりする仕組みではありません。

相場の変化に合わせて資産配分を変更し、必要に応じて臨時のリバランスも行います。機械学習を利用していても、予測精度や運用成績が時間とともに必ず改善するとは限りません。

AIの採用自体ではなく、投資対象、費用、運用期間、下落時の実績を確認すると比較しやすくなります。他サービスと比較する場合も、同じ期間・通貨・費用条件をそろえる必要があります。

匠の運用コース(匠ラップ)

SBIラップの匠の運用コース公式サイト
匠の運用コース公式サイト

匠の運用コースはAI投資コースと違い、人間のプロが運用するコースです。野村アセットマネジメントの助言を受けてFOLIOが運用しています。

公式サイトによると、匠の運用コースのポイントは次の3つ。

  • 長期的に安定した運用実績が期待できる
  • 市場環境に応じて臨機応変な対応を行う
  • アクティブファンドへの投資が主

匠の運用コースは、野村アセットマネジメントの助言を受け、FOLIOが資産配分を調整します。プロの運用判断を利用できる一方、安定した利益や元本を保証するものではありません。

投資対象はアクティブファンドが中心です。指数を上回る運用を目指しますが、結果として指数を下回ることもあり、アクティブ運用という分類だけでリスクや優劣が決まるわけではありません。

匠の運用コースの投資一任手数料は年率0.770%、実質的な信託報酬の合計目安は年率0.595~0.795%です。単純合算で約1.365~1.565%となり、その他の費用も生じます。AI投資と比べるときは、運用方法の違いも含めて検討してください。

SBIラップを比較

SBIラップの他にも投資の選択肢は数多くあります。ここでは、SBIラップに代わる選択肢として、新NISAで投資できる「S&P500」系の投資信託や、ロボアドバイザーの「ウェルスナビ」と比較します。

新NISA(S&P500)

新NISAでは長期投資向けに様々な投資信託が購入できます。特に人気なのが、米国株式に幅広く投資できる「S&P500」系のファンドです。

ここでは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」とSBIラップを比較します。S&P500は米国株式の指数で、SBIラップは運用を任せるサービスです。投資対象と任せる範囲が異なるため、同じ商品として費用や利回りを比べないことが大切です。

S&P500SBIラップ
手数料年率0.08140%以内(税込)
その他の費用あり
投資一任手数料:AI年率0.660%/匠年率0.770%
別途ファンド費用等
最低投資金額100円
(SBI証券)
1万円
最低追加投資金額
(積立)
100円
(SBI証券)
1,000円
投資対象米国株式8~9種類の専用投資信託
非課税制度ありなし
自動運用サービスなしあり
実績を比べる条件実運用の同一期間・円建て・費用条件で確認開始日と費用条件を一致させる
バックテストとは直接比較しない

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬は、2025年1月25日から年率0.08140%以内(税込)に引き下げられています。SBIラップには別途、運用を任せるための投資一任手数料があります。どちらも信託報酬等以外の費用が生じる場合があります。

SBI証券の投信積立とSBIラップでは最低金額も異なります。SBIラップのAI投資・匠の運用は1万円から、積立は1,000円からです。最低額の大小だけでなく、継続できる積立額と保有目的に合うかを確認しましょう。

NISAの対象となる投資信託の売却益や普通分配金は、制度の範囲内で非課税です。一方、SBIラップはNISA口座で利用できず、課税口座での売却益や普通分配金等が課税対象になります。保有中の含み益が出ただけで、その時点で課税されるという意味ではありません。

S&P500連動ファンドでは、投資先の選択や積立額は自分で決めます。投資対象は米国株式が中心なので、複数の資産に配分するAI投資・匠の運用とは値動きの特徴が異なります。米国株式やドル円の動きに集中するリスクにも注意が必要です。

とはいえ、米国株式以外にも投資したいなら、同じ系列の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」などを購入することで対応可能です。

自分で商品と配分を選び、NISAの非課税メリットを重視する場合は、対象となる投資信託の積立が比較先になります。一方、資産配分の見直しまで任せたい場合は、その手間と費用をどう考えるかが判断の分かれ目です。

ウェルスナビ

ウェルスナビ公式サイト
ウェルスナビ公式サイト

SBIラップと同じような投資一任サービスとして有名なのが、ロボアドバイザーの「ウェルスナビ」です。

ウェルスナビは、利用者のリスク許容度に応じた資産配分で運用するサービスです。AIという名称の有無よりも、配分を決める方法、NISA、費用の違いを確認すると比較しやすくなります。

ウェルスナビとSBIラップを比較した結果は、以下の表の通りです。

ウェルスナビSBIラップ
運用方針リスク許容度に応じて配分AI投資などコースごとの戦略で配分
手数料通常は年率1.1%(税込)
NISA・残高・割引で変動、別途ETF費用
投資一任手数料:AI年率0.660%/匠年率0.770%
別途ファンド費用等
最低投資金額1万円1万円
最低追加投資金額
(積立)
1万円1,000円
NISA対応ありなし
自動リバランス原則半年ごと、乖離時などにも実施原則月1回(AI投資は相場急変時など臨時に実施)
投資対象米国ETFAI投資8種類/匠9種類の専用投資信託
資産クラス・株式:米国株、日欧株、新興国株
・債券
・金
・不動産
・株式
米国株、先進国株、新興国株
・債券
米国債券、新興国債券、ハイイールド債券
・金
・不動産

ウェルスナビはリスク許容度をもとに運用し、SBIラップは選んだコースの戦略で配分を決めます。一方が誰にとっても優れているわけではなく、運用期間や値下がりへの許容度に合うかが大切です。

ウェルスナビは米国上場ETFなどで分散投資し、積立時、原則半年ごと、資産配分が一定以上ずれた場合などに調整します。機械的に毎年2回だけ売買するという意味ではありません。

ウェルスナビの強みは、新NISAに対応していることです。SBIラップでは新NISAに対応していないため、非課税制度の恩恵を受けられません。

ウェルスナビの「おまかせNISA」ではNISA口座で運用できます。ただし、非課税の対象や投資枠には制度上の条件があり、サービス利用料まで一律に無料になるわけではありません。

ウェルスナビの通常手数料は年率1.1%(税込)で、預かり資産3,000万円を超える部分は0.55%です。長期割などの条件があり、NISAのつみたて投資枠の手数料は0、成長投資枠は最大1.1%と案内されています。別途ETF保有費用も生じるため、「常に総費用1.1%」ではありません。

ウェルスナビは最低投資額1万円、積立も1万円からと案内しています。SBIラップの積立は1,000円からなので、毎月投資に回せる額が少ない場合は違いになります。

ウェルスナビの詳細を知りたい方は下記も併せてご覧ください。

SBIラップがおすすめな人

最後にまとめとして、SBIラップがどのような人におすすめなのかを紹介します。

  • 自分で投資する余裕がない人
  • 資金に余裕がある人
  • AIやプロの投資手法を学びたい人

SBIラップは資産運用を全て自動で行ってくれる投資一任サービスです。自分で投資する銘柄を選んだり、投資について勉強したりする時間的余裕のない人は、資産運用をお任せするのが良いでしょう。

AI投資・匠の運用は1万円から始められますが、生活費や近く使う予定のお金まで運用に回す必要はありません。最低金額を満たすかに加え、値下がりしても保有を続けられる資金かを確認しましょう。

資産配分や公式レポートを見て運用方針を学ぶことはできます。ただし、投資教育専用の教材ではなく、資金を実際に市場へ投資するため、学習目的でも損失が生じる可能性があります。

SBIラップが向くかは、売買や配分調整を任せたいか、費用をどこまで負担できるか、NISAを利用したいかで変わります。「やってみた人が儲かった」「やめとけという投稿を見た」だけで決めず、希望するコースの費用と運用方針を確認してください。

個別株向けの情報サービスも比較する場合は、株システム「マーケットナビ」の検証記事も参考にしてください。SBIラップとは任せられる範囲が異なり、AIによる銘柄情報が将来の値上がりを保証するものではありません。

SBIラップの口コミ

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