投資詐欺のウワサ

キャピタル世界株式ファンドとは?"やめとけ"と評判が出る理由

アメリカの歴史ある金融サービス会社、「キャピタル・グループ」が運用するキャピタル世界株式ファンド

2007年に設定されたアクティブファンドですが、ネット上では「やめとけ」「手数料が高い」という評判も見られます。結論からいうと、商品自体を一律に避けるべきという話ではありません。通常版は購入時手数料が最大3.30%、実質的な信託報酬率が年率1.701%程度で、低コストのインデックスファンドより費用が高い点を理解して選ぶ必要があります。

この記事では、キャピタル世界株式ファンドの特徴、利回りや運用実績、SNSの口コミを残しつつ、通常版と「DC年金つみたて専用」の違い、NISA・iDeCo、手数料、解約・換金まで整理します。購入や継続は、費用、運用方針、利用できる制度、保有目的をそろえて判断してください。

【目次】

キャピタル世界株式ファンドとは?

キャピタル世界株式ファンドは、世界各国の株式に分散投資するアクティブファンドです。NISA対象商品として紹介されることがありますが、通常版と「DC年金つみたて専用」では、対象となるNISA枠や費用、購入経路が異なります。

まずは、キャピタル世界株式ファンドの運営会社やサービス概要、手数料などを詳しく解説します。

運営はキャピタル・インターナショナル株式会社

キャピタル世界株式ファンドの運営「キャピタル・インターナショナル株式会社」公式サイト
「キャピタル・インターナショナル株式会社」公式サイト

キャピタル世界株式ファンドを運用しているのは、「キャピタル・インターナショナル株式会社」です。同会社の詳細は以下の通り。

会社名キャピタル・インターナショナル株式会社
所在地〒100-0005
東京都千代田区丸の内3-2-3
丸の内二重橋ビル19階
設立1986年
代表取締役小泉徹也
資本金4億5,000万円
運用資産残高2兆2,750億円
(一任契約、助言契約、国内投資信託残高を含む)
事業内容証券投資信託の委託業務
有価証券に関する投資一任業務
投資顧問業務
資格金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第317号
加入協会一般社団法人投資信託協会会員
一般社団法人日本投資顧問業協会会員

キャピタル・インターナショナル株式会社は、アメリカの資産運用会社「キャピタル・グループ」の日本法人。世界恐慌期の1931年に創業した歴史ある会社で、世界的な信用があります。

キャピタル・グループの強みは、徹底したファンダメンタルズ分析。2023年には2万回以上の企業面談を実施し、長期的な視点で価値を生む企業への投資を行っているとのこと。

1950年代という早い段階からグローバル投資を行い、1965年にはMSCI指数の元となる株価指数を開発。これは現在、様々なインデックスファンドのベンチマークとして活用されており、キャピタル・グループの影響力の大きさが窺われます。

サービス概要や手数料

キャピタル世界株式ファンドの概要は以下の通り(2024年12月2日時点)。

ファンド名称キャピタル世界株式ファンド
設定日2007年10月29日
ファンドタイプアクティブファンド
手数料信託報酬:年率1.701%
販売手数料:3.30%
決算日8月20日
純資産総額7590億4000万円
NISA対応成長投資枠
資産クラス世界各国の株式日本短期債券

2007年10月29日設定という、息の長い投資信託。投資対象は、キャピタル・グループが運用するルクセンブルク籍の円建て投資信託「ニューパースペクティブ・ファンド」で、世界中の株式に投資を行います。日本短期債券ファンドも投資対象ですが、2024年9月30日時点での投資比率は0%とのこと。

世界中の株式に投資できる一方、通常版の費用は低コストのインデックスファンドより高めです。購入時手数料は販売会社が定める一時費用で上限3.30%、実質的な信託報酬率は年率1.701%程度です。性質と発生時点が違うため、両者を単純に足して「毎年約5%」と考えるのは正確ではありません。

NISAでは商品名を最後まで確認してください。通常版は成長投資枠の対象で、つみたて投資枠の対象ではありません。一方、「DC年金つみたて専用」はつみたて投資枠の対象です。似た名称でも同じ商品として扱わないことが大切です。

パフォーマンスは、NISAで人気の世界株式系インデックスファンドと同じ期間・同じ基準日で比べる必要があります。後掲の2024年12月2日時点の比較ではインデックスファンドが上回る期間もありますが、それだけで費用のみが差の原因とは断定できません。

低コストのインデックスファンドが増えた現在、キャピタル世界株式ファンドの費用に見合う運用方針だと考えるかが判断点になります。「時代遅れ」「やめとけ」という評判だけで決めず、目論見書の費用と運用実績を確認しましょう。

一方、2007年から運用履歴があり、複数の相場局面を含む実績を確認できる点は判断材料になります。ただし、運用期間の長さは将来の利益や元本を保証するものではありません。

また、ファンダメンタルズ分析をもとに投資銘柄を選ぶ運用方針には、指数連動型とは異なる値動きが期待できます。ただし、相場変動への対応や超過収益を保証するものではありません。この運用方針に費用を払う合理性があると考えるなら、比較候補になります。

ちなみに、キャピタル世界株式ファンドは細かなニーズに応えるために、2018年11月新たに以下3つのファンドを追加しました。

  • キャピタル世界株式ファンド(限定為替ヘッジ)
    →主要通貨建の資産のみ円買いの為替取引を行い為替変動リスクを低減。主要通貨建以外の資産はヘッジ取引を行わない
  • キャピタル世界株式ファンド年2回決算(分配重視)
    →2月20日と8月20日の年2回決算で分配を重視。分配金額は決算時の基準価額に対して2.5%を上限に支払うことを目標とする
  • キャピタル世界株式ファンド年2回決算(分配重視/限定為替ヘッジ)
    →限定的な為替ヘッジを行いつつ分配を重視するファンド。上記2ファンドの特徴を兼ね備えたもの。

為替ヘッジを行うか、年2回決算で分配を重視するかという違いはありますが、基本的な運用方針は共通しています。標準型を自動的に選ぶのではなく、為替変動、分配方針、費用、NISA区分を確認して目的に合う型を比較してください。

キャピタル世界株式ファンドには「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」もあります。2026年5月15日付の目論見書では購入時手数料なし、実質的な信託報酬率は年率1.085%程度で、NISAのつみたて投資枠対象です。ただし、購入できる人や販売会社には条件があるため、誰でも同じ経路で買えるとは限りません。

運用実績や利回り

キャピタル世界株式ファンドは世界中の株式に投資していますが、中心は米国株です。2024年9月末時点での投資比率上位銘柄は以下の通り。

銘柄名業種投資比率
メタ・プラットフォームズ米国コミュニケーション・サービス3.65%
マイクロソフト米国情報技術3.32%
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング台湾情報技術3.11%
ブロードコム米国情報技術2.73%
ノボ ノルディスクデンマークヘルスケア2.66%
テスラ米国一般消費財・サービス2.00%
エヌビディア米国情報技術1.96%
アルファベット米国コミュニケーション・サービス1.78%
アストラゼネカ英国ヘルスケア1.69%
イーライリリー米国ヘルスケア1.50%

情報技術関連やヘルスケア関連の銘柄が多く、ほとんどがアメリカ企業となっています。ただ、台湾の半導体企業やデンマークのヘルスケア企業もランクインしており、グローバル視点も備えている様子。

興味深いのはテスラで、2024年3月時点でトップ10から外れていたのですが、9月に入って再び6位に上昇。実際、大統領選後、テスラの株価は急上昇しており、キャピタル・グループの調査力が窺われます。

このように、当時の組入上位は米国株を中心としながら、複数地域・業種に分散されていました。期間ごとのリターンは以下の通り(2024年12月2日時点)です。

期間リターン
3ヶ月+4.70% 
6ヶ月+3.46% 
1年+24.60%
3年+43.06%
5年+128.43% 
10年+201.18%
設定来+218.23%

この2024年12月2日時点の集計では、10年リターンが約+200%、1年リターンが24.60%でした。過去のリターンは基準日によって変わり、将来の運用成果を示すものではありません。

過去の利回りだけで購入を決めず、NISAの成長投資枠を使う場合も、購入時手数料、保有中の費用、値下がり・元本割れの可能性を合わせて確認してください。

同じ2024年12月2日時点の参考値では、「キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)」のリターンは5年で+132.78%、設定来の約8年半で+250.20%でした。現在の数値は公式ページや最新の月報で確認が必要です。

通常版との差には費用も影響しますが、設定日、資金流出入、評価期間なども異なるため、差のすべてが手数料によるものとは断定できません。

基準価額・純資産・組入銘柄の最新情報

基準価額、純資産総額、騰落率、組入銘柄は日々または月ごとに変わります。キャピタル世界株式ファンドの公式ページでは、2026年7月13日時点の基準価額は42,739円、純資産総額は1兆1,523.5億円と掲載されていました。

この記事に残している2024年の組入銘柄・リターン表は当時のスナップショットです。現在の利回りや実績を確認するときは、公式ページから最新の月報を開き、同じ基準日の騰落率、純資産、組入上位、分配金履歴を確認してください。

キャピタル世界株式ファンドの評判

キャピタル世界株式ファンドは、現在流行りのインデックスファンドが登場する以前からあったためか、評判は賛否両論です。

ここでは、SNSでの口コミからどのような評判になっているか紹介します。

良い口コミ|独自性を評価

良い口コミでは、運用方針の独自性や個別銘柄の調査力を評価する声が見られます。以下は投稿者個人の見解であり、インデックスを上回ることや将来の収益を保証する資料ではありません。

積立期間が長いほどオルカンを上回ったと評価する投稿もあります。比較期間や計算条件で結果は変わるため、口コミは評価の一例として扱いましょう。

オルカンとのパフォーマンス比較は後述します。記事内の2024年12月2日時点の5年リターンではオルカンが上回っていましたが、最新の同一基準日データで再確認が必要です。

長期運用を志向する商品ですが、10年、20年保有すれば必ずインデックスを上回るわけではありません。期間をそろえた騰落率と費用を継続的に確認する必要があります。

悪い口コミ|手数料が高い

一方、悪い口コミでは手数料の高さを問題視する声が見られます。「ぼったくり」という強い表現もありますが、これは投稿者による費用への評価です。実際の費用は通常版とDC年金つみたて専用で異なり、販売会社や目論見書の確認が必要です。

キャピタル世界株式ファンドは2007年から運用を開始している投資信託であるため、投資歴の長い人にとっては馴染み深い商品なのかもしれません。

低コストのインデックスファンドと比較する人にとっては、通常版の購入時手数料と信託報酬が高く見えやすいのは事実です。

独自の運用方針を評価する声がある一方、費用控除後のパフォーマンスを重視して見送る声もあります。評判の件数だけでなく、自分が利用する商品の実額・実率と、同期間の比較対象を確認しましょう。

キャピタル世界株式ファンドが「やめとけ」と言われる理由

関連検索と口コミでは「やめとけ」「デメリット」「ぼったくり」「手数料」といった語がつながっていました。主な理由は、通常版の費用、商品名の似たDC版との混同、低コストの全世界株式インデックスとの比較です。

購入時手数料と信託報酬が高く見える

2026年5月15日付の通常版の交付目論見書DC年金つみたて専用の交付目論見書に記載された費用は次の通りです。

項目通常版DC年金つみたて専用
購入時手数料販売会社が定める(上限3.30%)なし
信託報酬年率1.694%年率1.078%
実質的な信託報酬率年率1.701%程度年率1.085%程度
信託財産留保額なしなし
総経費率(参考)1.75%1.14%

総経費率は過去の運用報告書対象期間に基づく参考値で、将来も同じとは限りません。通常版の購入時手数料は上限であり、実際の率は販売会社に確認します。「購入時に最大3.30%」と「保有中に年率約1.701%」は別の費用なので、毎年約5%かかるという意味ではありません。

通常版とDC年金つみたて専用が混同されやすい

通常版とDC年金つみたて専用は、運用の基本方針に共通点がある一方、費用と制度区分が違います。通常版の公式ページはNISA成長投資枠、DC年金つみたて専用の公式ページはNISAつみたて投資枠と案内しています。SNSの口コミを読むときも、どちらの商品への評価か確認が必要です。

インデックスとの比較条件が揃いにくい

アクティブファンドとインデックスファンドは、運用目標、組入銘柄、費用が異なります。比較では、同じ基準日・同じ期間の騰落率、購入時手数料、信託報酬、分配金再投資の扱いをそろえます。一つの期間で上回った、または下回っただけでは「買うべき」「やめるべき」とは決められません。

キャピタル世界株式ファンドの特徴

これまで紹介してきた内容を踏まえて、キャピタル世界株式ファンドの特徴をメリットとデメリットの2つに分けて紹介します。

メリット3選

キャピタル世界株式ファンドを購入する主なメリットは、次の3つ。

  • 歴史ある会社で信用がある
  • 調査力が高い
  • パフォーマンスが高い

キャピタル世界株式ファンドは、創業90年以上の歴史を持つキャピタル・グループの運用手法を採用するファンドです。長い運用経験や情報開示は確認材料になりますが、会社の歴史だけで商品リスクがなくなるわけではありません。

企業面談を含むファンダメンタルズ分析を行い、短期的な利益より長期的な成長性を重視する点が運用方針の特徴です。ただし、調査体制は元本や収益を保証せず、安定した成果が必ず得られるわけでもありません。

記事内の2024年12月2日時点の集計では10年リターンが200%を超えていました。これは過去の一時点の実績であり、最新の評価では公式月報の基準価額、純資産、騰落率、組入銘柄を確認してください。

デメリット3選

一方で、キャピタル世界株式ファンドの主なデメリットは次の3つ。

  • 手数料が高い
  • NISAのつみたて投資枠で買えない
  • 長期投資に強い同種の商品がある

キャピタル世界株式ファンドはアクティブファンドで、通常版の費用は低コストのインデックスファンドより高めです。購入時手数料は一時費用、信託報酬は年率の継続費用なので、単純合計して年5%とはなりません。それでも費用は運用成果を押し下げるため、長期保有では差を確認すべきです。

通常版はNISAのつみたて投資枠では購入できませんが、積立そのものが不可能という意味ではありません。販売会社の取扱や積立設定、成長投資枠の利用可否を確認し、低コスト商品との費用差を比較してください。

「DC年金つみたて専用」はNISAのつみたて投資枠対象で、通常版より信託報酬が低い一方、購入者や取扱経路に条件があります。過去の一時点でDC版のリターンが高くても、将来も優れるとは限りません。利用できる制度と最新データを確認して比較しましょう。

キャピタル世界株式ファンドのNISA・iDeCo・解約

「積立NISAで買えるか」「iDeCoで取り扱いがあるか」「解約できるか」は、通常版とDC年金つみたて専用を分けると整理できます。制度対象であっても、利用中の金融機関や年金プランで必ず買えるとは限りません。

通常版は成長投資枠、DC版はつみたて投資枠

通常版はNISAの成長投資枠対象です。DC年金つみたて専用はつみたて投資枠対象で、金融庁のつみたて投資枠対象商品一覧(2026年4月10日)にも掲載されています。商品名の末尾まで確認してください。

iDeCo・企業型DC・販売会社の取扱を確認

DC年金つみたて専用は、確定拠出年金の運用商品として採用される場合があります。iDeCoや企業型DCでは、自分の運営管理機関・勤務先プランの商品一覧に入っているかを確認します。目論見書では購入者が確定拠出年金の資産管理機関・連合会、またはNISAつみたて投資枠を通じて保有する投資家などに限定されているため、販売会社に購入資格と取扱を確認してください。

解約・換金の方法と受渡日

解約・換金は購入した販売会社で申し込みます。通常版・DC年金つみたて専用とも、目論見書では換金価額は申込受付日の翌営業日の基準価額、換金代金は原則として受付日から5営業日目以降に支払うとしています。信託財産留保額はありませんが、受付不可日、口座側の手続き、年金制度内のスイッチング条件は販売会社で確認してください。

キャピタル世界株式ファンドを比較

キャピタル世界株式ファンドは全世界の株式に投資するアクティブファンドですが、似たような運用方針の投資信託は他にも存在。ここでは、その他のファンドと比較したうえで、強みや弱みを探ります。

eMAXIS Slim全世界株式

eMAXIS Slim全世界株式」は通称”オルカン”と呼ばれ、NISAのつみたて投資でも大人気の銘柄。2つのファンドを比較すると以下の通り(2024年12月2日時点)。

eMAXIS Slim全世界株式キャピタル世界株式ファンド
運用会社三菱UFJアセットマネジメントキャピタル・インターナショナル株式会社
ファンドタイプインデックスファンドアクティブファンド
設定日2018年10月31日2007年10月29日
手数料信託報酬:年率0.05775%信託報酬:年率1.701%
販売手数料:3.30%
決算日4月25日8月20日
純資産総額4兆7247億2900万円7590億4000万円
NISA対応成長投資枠
つみたて投資枠
成長投資枠
資産クラス世界各国の株式世界各国の株式
日本短期債券

eMAXIS Slim全世界株式は、各種インデックスマザーファンドに投資し、マザーファンドが世界中の株式に投資する方式。ETFを経由していないためか、信託報酬は0.05775%と最安レベルになっています。

2024年7月時点での組入上位銘柄を見ると、GAFAMを筆頭に米国株がほとんど。それ以外の地域では、「台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング」が8位に入っているくらい。

また、ヘルスケア関連企業の割合がキャピタル世界株式ファンドよりも少なくなっています。気になるパフォーマンスを比較すると、以下の通り(2024年12月2日時点)。

期間eMAXIS Slim全世界株式キャピタル世界株式ファンド
3ヶ月+6.69%+4.70% 
6ヶ月+5.60%+3.46% 
1年+28.82%+24.60%
3年+66.98%+43.06%
5年+135.03%+128.43% 

この2024年12月2日時点の表では、掲載した全期間でeMAXIS Slim全世界株式のリターンが上回っていました。差には費用だけでなく、運用手法や組入比率も影響します。現在の優劣を判断するには最新の同一基準日データが必要です。

eMAXIS Slim全世界株式は、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で利用できます。長期積立では有力な比較対象ですが、指数連動かアクティブ運用かという方針の違いも含めて選びます。

インデックスファンドは対象指数への連動を目指し、キャピタル世界株式ファンドは銘柄を選定します。相場下落時にどちらが上回るかは事前に確定できず、アクティブ運用だから不況に強いとは限りません。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド

SBI・全世界株式インデックス・ファンド」は、SBIアセットマネジメント株式会社が運用する投資信託。2つのファンドを比較すると以下の通り(2024年12月2日時点)。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドキャピタル世界株式ファンド
運用会社SBIアセットマネジメント株式会社キャピタル・インターナショナル株式会社
ファンドタイプインデックスファンドアクティブファンド
設定日2017年12月6日2007年10月29日
手数料信託報酬:年率0.1022%信託報酬:年率1.701%
販売手数料:3.30%
決算日11月12日8月20日
純資産総額2386億9000万円7590億4000万円
NISA対応成長投資枠
つみたて投資枠
成長投資枠
資産クラス米国株式
米国除く先進国株式
新興国株式
世界各国の株式
日本短期債券

SBI・全世界株式インデックス・ファンドはその名の通りインデックスファンドで、FTSEインデックスがベンチマーク。このインデックスは小型株も含んでいるのが特徴で、MSCIよりも世界の時価総額を反映していると言われています。

バンガードとSPDRのETFが投資対象となっており、これらを通じて世界中の株式に投資。具体的な銘柄の投資比率は目論見書に記載されていないものの、米国株で運用される「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」の比率が6割弱と多いです。

2つのファンドのリターンを比較すると以下の通り(2024年12月2日時点)。

期間SBI・全世界株式インデックス・ファンドキャピタル世界株式ファンド
3ヶ月+6.65%+4.70% 
6ヶ月+6.18%+3.46% 
1年+27.45%+24.60%
3年+65.25%+43.06%
5年+128.83%+128.43% 

この2024年12月2日時点の表では短い期間ほどSBIが上回り、5年リターンは両者が近い結果でした。一つの期間だけで長期投資への強さを断定せず、複数期間と下落局面を確認します。

掲載時点のSBIは信託報酬が年率0.1022%で、NISAのつみたて投資枠にも対応していました。積立投資の比較候補ですが、現在の費用と制度対象は最新の公式資料で確認してください。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、楽天グループの「楽天投信投資顧問」が運営する投資信託。2つのファンドの比較結果は以下の通り(2024年12月2日時点)。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドキャピタル世界株式ファンド
運用会社楽天投信投資顧問キャピタル・インターナショナル株式会社
ファンドタイプインデックスファンドアクティブファンド
設定日2017年9月29日2007年10月29日
手数料信託報酬:年率0.191%信託報酬:年率1.701%
販売手数料:3.30%
決算日7月15日8月20日
純資産総額5521億100万円7590億4000万円
NISA対応成長投資枠
つみたて投資枠
成長投資枠
資産クラス全世界株式世界各国の株式
日本短期債券

楽天・全世界株式インデックス・ファンドも、FTSEインデックスをベンチマークとするインデックスファンド。ただ、手数料が年率0.191%と、オルカンやSBIに比べて若干高くなっています。

投資対象は全てバンガード社のETF。全世界の株式に投資していますが、米国を除く世界の株式に投資する「インターナショナル・ストックETF」の割合が20%弱と少なめ。かなり米国株に寄ったポートフォリオになっていると思われます。

2つのファンドのリターンを比較すると、以下の通り(2024年12月2日時点)。

期間楽天・全世界株式インデックス・ファンドキャピタル世界株式ファンド
6ヶ月+6.02%+3.46% 
1年+27.27%+24.60%
3年+61.73%+43.06%
5年+131.17%+128.43% 

この2024年12月2日時点の表では、掲載した期間で楽天・全世界株式インデックス・ファンドが上回りました。3商品の比較は過去の同一時点の結果であり、今後の順位を示すものではありません。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドもNISAのつみたて投資枠で購入できるため、長期積立の比較対象になります。費用、指数、実質コスト、運用方法をそろえて判断してください。

キャピタル世界株式ファンドのよくある質問

詐欺・怪しい・ぼったくりという評判は事実?

公開情報を確認した範囲では、運用会社、交付目論見書、基準価額、純資産などが開示されている公募投資信託であり、「詐欺」と判断できる根拠は確認できませんでした。「怪しい」「ぼったくり」は、主に通常版の費用を高いと感じた第三者の評価です。費用が高いことと違法・詐欺であることは分けて考えます。

買うべき?続けるべき?

一律の答えはありません。通常版かDC年金つみたて専用か、実際の購入時手数料、年率コスト、保有期間、含み損益、NISA・年金口座の条件、アクティブ運用を選ぶ理由を確認します。解約すると税や再購入コストが生じる場合もあるため、保有中の人は販売会社や必要に応じて専門家へ相談してください。

NISAのつみたて投資枠で買える?

通常版はつみたて投資枠ではなく成長投資枠の対象です。「DC年金つみたて専用」はつみたて投資枠の対象ですが、販売会社の取扱と購入条件を確認してください。

DC年金つみたて専用との違いは?

主な違いは費用、NISA区分、購入経路です。2026年5月15日付目論見書では、通常版の実質的な信託報酬率は年率1.701%程度、DC年金つみたて専用は年率1.085%程度。通常版の購入時手数料は上限3.30%、DC版はありません。

解約・換金に手数料はかかる?

両商品とも目論見書上の信託財産留保額はありません。ただし、口座や制度に関する手続き・条件は販売会社側で異なる場合があります。換金価額と受渡日は、申し込み前に販売会社で確認してください。

【まとめ】キャピタル世界株式ファンドはやめたほうがいいのか?

キャピタル世界株式ファンドの通常版は低コストのインデックスファンドより費用が高く、NISAでは成長投資枠の対象です。この費用差を許容できない人や、つみたて投資枠だけで低コスト運用をしたい人には合いにくい一方、商品自体を一律に「やめとけ」と断定する根拠にはなりません。

ファンダメンタルズ分析でポートフォリオを構成する点は、指数連動型と異なる特徴です。ただし、柔軟な銘柄選定が相場下落への強さや安定収益を保証するわけではありません。

購入・継続を判断する際は、通常版かDC年金つみたて専用か、購入時手数料の実額、保有中の費用、NISA・iDeCoの利用可否、含み損益、保有目的を確認してください。NISAの枠を埋めること自体を目的にせず、他の全世界株式ファンドと同じ条件で比較することが重要です。

キャピタル世界株式ファンドとは?”やめとけ”と評判が出る理由の口コミ

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